フォローしませんか?
シェア
大麦こむぎ
2018年12月19日 22:46
共感と拒絶が同居している小説だと思った。第155回芥川賞受賞作村田沙耶香『コンビニ人間』「どれどれ」なんて軽い気持ちで読み進めていたら、お腹の底の方にじわりじわりと黒いものが溜まり始めて、なんだか嫌だなあと気付いていても目が離せなくて、黒いものが半分くらいまで膨らんだときには最後のページ。わたしにとってそんな小説だった。古倉恵子はコンビニバイト歴18年の36歳。大学1年生の頃にオ