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他者の靴を履く

今日はずっと読んでみたかった本のことについて
書いていきます。

フレディ・みかこさんの「他者の靴を履く」です。

「エンパシー」という言葉は初めて知ったのですが、
自分なりの解釈として
自分とは異なる他者の気持ちや立場を理解するよう想像する力

要するに、相手の気持ちや考え、置かれている状況を
理解するよう努力することが、
生きやすい社会をつくる上で大切な力ということ。

本の中では、エンパシーを高めすぎると
相手に自己を投影しすぎ、自己を失う危険があること。
間違った倫理観の相手に対しても、共感してしまい
間違いを犯すきっかけになることなど、批判的な声も書かれていたけど、著者が述べているエンパシーは、まるっきり他者に共感することではなく、自己の考えを持ちながらも、他者の立場になって考えてみることを指し示している。

なので、倫理観から外れたことに対して、
なぜそのような行動を取ったのかを、
相手の立場に立って理解しようとするけれども、
その上で間違っていると感じれば、
よしとする共感はしなくてよいことです。

多様性という言葉が、当たり前になりつつある
今の時代だからこそ、本に書いてある
エンパシーの能力は必要なものであるし、
自分も他者も生きやすくなる考えだと思います。

また、価値観の違う他者に何かを理解してもらったり
自分の意見を納得してもらうためにも、必要な能力です。
ストレートに、自分の価値観をそのまま伝えても、
異なる価値観の相手には受け入れられないこと
理解できないことが大半です。
「ほら、こんなに言ってるのに、なんでその通りにやらないの!」とか、「言った通りにやらなかったから、こういう結果になったじゃない」なんて例は、子育てでもよく起きるかもしれません。
ただ、上記の例も親側のエゴであったり、
親が見ている世界観で判断した物事の価値基準であるため、子どもにとっては必要なかったり、その通りにしないことから起こる弊害すら、何とも思っていないことが多いです。

だからこそ、子どもの気持ちや立場を理解し、
相手にとって必要な話ができると、納得してもらえることも増えると思います。例え、受け入れてもらえなくても、両者とも納得して話が終わることも多いと思います。

多様性を受け入れ、生かし合う世界であるならば
エンパシーの能力は必要なものだと感じました。

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