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甲子園という場所vol.16

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形はどうであれ、見て頂き嬉しいです!
暑い日が続きますが、体調とコロナと水分補給、塩分、には気をつけて乗り切りましょう。

遠征最終日の朝。

エースの覚悟を感じました。

A.このままバスを降りて新幹線で帰るのか?
B.眉毛を全部剃って試合に行くのか?

彼の答えは、Bでした。

バスは、発車せず彼の全剃り待ちです。
エースは、宿舎に戻り、ロビーでカミソリを購入した後にトイレで、断眉式。

(.....エンジン音のみ。)


ようやくエースが戻って来ました。

エース:『すいません!遅くなりました!』

監:『....よし、乗れ!』

分かっていたものの、あるはずの眉毛が見事にありません。
いつバスジャックされてもおかしくない、風貌。
ある意味、自分達も覚悟した瞬間でした。

それと同時に、

『笑笑』

(モンテローザ系の居酒屋ではありません)

選手達は、座席の背もたれの後ろに身を潜めてサイレントで笑いをこらえていました。
もう、バス内の空気は、めちゃくちゃです。

そして、このままマウンドに立たせる訳には行かない。

『おい、名電のエース、眉毛ないやん。
      そうゆう高校なんかな?』

言われかねません。
機転を聞かせた3年生が、バスの中で、黒ペンを使い眉毛を描くという荒技かつ最低限の処置。
違和感しかありませんが、遠くからでは分からないレベル。
こんな状況で、育英戦に入って行きます。

正直、センバツから帰って来てから、調子も上がらず試合にも勝てない。名電のどん底に加えて、サイン事件、眉毛全剃り事件、お祭り騒ぎ状態です。

そして、試合に入って行けば、やはり苦戦を強いられ、点差はどんどん離されて行きます。
連戦で遠征という事もあり、選手を温存して、試合後半からレギュラー陣を投入。
だからと言って、絶対負ける事は許されない。

『走りたくない。育英もグランド広いなぁ。』

でも、いつもと違う事が1つありました。
それは、監督が怒らなかったんです。
大体このパターンだと、監督がブチ切れて、立ち直って来るんですが、この日は違った。

ベンチ前の円陣で、監督は、叱咤ではなく、激励だったんです。
上手く煽られたというか。
ここで、選手達の意識が変わり、追いつけないと思われた中で追いつく所まで行きました。
記憶が不確かで申し訳ありませんが、古茂田も同点となる走者一掃のタイムリーを打ったはずです笑
センター前で、センターが後ろにボールを逸らしていた記憶があります。

結果的には、惜敗してしまうんですが、あの場面から盛り返し、最後まで諦めない事の重要さを肌で1人1人が感じていたと思います。

そして、試合後のミーティング。
最終盤での同点劇や、試合内容、本当に良くやったというような褒め言葉を頂きました。
その瞬間、今までいろいろ積もっていた物が爆発したのか涙を流す選手までいました。
てか、ほとんどみんな泣いていたんじゃないかなと思います。

その中には、顔面が真っ黒になってる選手も居ましたよ。

....サインペンで。


それに気付いた自分達は、なるべくエースを隠しながらいち早くバスに乗り込ませる事だけ考えていたと思います。

この関西遠征での負けは、名電にとって多くの事を学ばさせてもらった貴重な時間になりました。
何か一皮向けたような、監督の思惑通りなのか、とにかく強い名電が戻って来ます。

そんな思いとは裏腹に、その時期は、学校のテストも控えていたので、帰りのバスでは、テスト勉強。
とにかく弱い名電が戻って来ます。

綺麗に教科書を開きながら、夢の中へ。
まず、勉強道具を持って行った事だけでも褒めてください。

だから、凄く感じます。
文武両道を掲げて、勉強も高いレベルでこなして、決まった日、決まった時間の中で練習をし、工夫をして、甲子園にまで出て来るようなチームも増えて来ていますよね。
本当、尊敬しかないし、模範の学生。

すいません。ここで、本紹介。
タイトルもインパクトありますが、これも本当勉強になります。大好きな一冊。

そんな人達を横目で見ながら、英語なんかもとより日本語も怪しいような自分達も、らしくて嫌いじゃないんです。
古茂田は、テスト勉強ちゃんとやってましたよー!!笑

こう見えて、真面目で勤勉で、先生にしっかりゴマすって、整理整頓きちんとして、ゴマすって、ちゃんとして来たつもりです。

その成果が出たのか、自分達が卒業する時の卒業式の答辞は、古茂田でしたから。笑
先生達の満場一致だったみたいです。笑

選ばれたのは、古茂田でした。

(綾鷹風2回目)



さぁ、暑くなって来ました。
       いよいよ夏の大会へ。

              〜つづく〜
#野球 #甲子園 #日記 #スポーツ
#勉強  


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