もりもと

■'92生まれ、奈良在住 / ■いろいろやっています。自死で大切な人を亡くし…

もりもと

■'92生まれ、奈良在住 / ■いろいろやっています。自死で大切な人を亡くした人の対話、ACEサバイバーのオンラインコミュニティ運営、休職者や休みたい人向けの居場所づくりのお手伝いなど / ■詳細 https://lit.link/morimotoko

マガジン

  • シェアしたい文章

    誰かに紹介したくなった記事をひっそりとまとめています。 ※フォローしているライターの方の文章を勝手に追加してしまっています。不都合等あれば外しますので教えてください。

  • 読み返したい文章

    僕自身が、しばらくたってからもう一度読んで、じっくりと確認したいと思った文章を集めています。※著者の方の確認をとらずにマガジンに追加してしまっています。もしご迷惑でしたらぼくのnoteの記事(どれでも)にコメントするなどしてお教えください。

  • 自死にまつわる対話

    wish you were hereの活動と、stand.fmの配信について。 https://stand.fm/channels/61925f063db982af52039c4c

  • 何度でも行きたい図書館

    好きな図書館について書いたのをまとめてみました。

  • 適応障害によるうつ状態から回復まで。

    2023年春、適応障害でうつ状態と診断されてから、回復するまでに書いたものをまとめました。奇数番号のもののみ途中から有料とさせていただいていますが、無料である程度は読めるので、うつを発症された方やその身近におられる方など、参考にしていただければ幸いです。

最近の記事

  • 固定された記事

あなたに、ここにいてほしかった。

大人になってから初めて一人で行った墓参りで、手を合わせながら母にかけた言葉も、仕事帰りに自転車に乗りながら、2年前僕の誕生日を祝ってくれた、今はもういない友人を思い出したときに心に浮かんだのも、思えば、この言葉だった。 大学の頃から付き合いのある友人が、wish you were hereという活動を始めた。大切な人を自死で失った人が、互いの経験を分かち合って、ご飯を食べたり、散歩をしたり、同じ時間を過ごしながら、一緒に生きのびることを目指した活動。 友人自身も、子どもの

    • 「お金をもらってるんだから、やりたくない仕事もやらないと」に感じるもやもやを言語化する。

      「この仕事しんどいな…。できればやりたくない。でも、給料をもらってるんだから、嫌な仕事もやらないといけない。遊びじゃないんだから。」 こんな言葉を、自分に言い聞かせたり、あるいは、後半部分を、誰かほかの人(同僚や後輩)に言ったことはないでしょうか。 この言葉、僕自身も、給料をもらう仕事をはじめてから、何度か心のなかで言い聞かせていたことがあります(もう忘れてしまったけど、むかし親にそんなことを言われていたのかもしれません。)。他の人が、後輩に向かって言っていたり、その人自

      • 「あいだの生き方ラジオ」の話①

        仕事がばたばたしていて、プライベートの方もそれなりにいろいろとあって、noteをしばらくご無沙汰していた。 いまもかなり体が疲れていて、明日の朝も仕事があるんだけど、 なんとなく書きたくなったタイミングで短めのを書いてみようと思った。 書いていないタイミングでも、数字が好きな自分は、noteのダッシュボードをときどきチェックしている。 いまでも、数年前に”今週のおすすめ”に選んでもらった「洗濯機を使わない生活」は毎週結構な数の人に”ビュー”されていて(ビューされたからっ

        • ゴミ袋とレインコート

          本を読むことは、食べ物を食べることに似ていると、ある人が話していた。「人がどんなジャンルの本を読んでいても、読む本に偏りがあっても、まんべんなく読んでいても、その人の好みだから、人の読書の傾向に関して、他人があれこれ言わなくていいと思う」と、そんなことを話してくれた。 学校の給食だったら、バランスよくなんでも食べないと注意されていたけれど、大人になってからは、どんな料理を好んで食べようが、健康にやれている限りはとやかく言われなくていい。 日本人でも、タイ料理ばっかり食べて

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        記事

          ”創元社note部”で連載させてもらうことになりました。

          こんばんは。 土曜日の夜、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 僕はウイスキーを飲んでべろんべろんになりながらこれを書いています。 2年半ほど前から友人らと続けてきた、大切な人の自死/自殺にまつわる対話とその音声配信の活動、”wish you were here”について、創元社さんのnoteで12回の連載をさせていただくことになりました。 なかなか人に話せない、身内や自分にとって大切な人の自殺について、率直な思いを語り合う活動をしてきて気づいたこと、考えたことを書かせてい

          ”創元社note部”で連載させてもらうことになりました。

          30代からの寮生活についての雑感

           たいして忙しかったわけでもないのだけれど、いつもより長く、noteを書かない期間が伸びていた。ブログもしばらく書いていない。ちょっと前から、少し長めのライティング(過去のとても個人的な経験を書くようなもの)の仕事をいただいてそれに注力していた反動か、現在のプライベートのことは自分だけが見れるクローズドな場所に書きたい気持ちになっていたのかもしれない。 その間に、生活に変化があった。 6月からは平日を奈良市北東部のとある地域で暮らしている(その地域のことも、いつか落ち着いて

          30代からの寮生活についての雑感

          お礼とご報告とあと1日のお知らせ。

          お礼とご報告とあと1日のお知らせ。

          メンタリー・ヘルシーな社会に向けて。

          4月1日は、もしかしたら、1年で一番こころがざわざわする日かもしれない。 今は僕は、正社員として働いてはいないから、この日の朝に、初々しい新入社員の集団を目にすることはなかったし、ある程度は、世間と距離をとっていられる感じがする。 それでも、川沿いを自転車で走っていたら、平日でも花見に来ている人がたくさんいて、華やかな服装や、ふんわりした笑顔に、新しい季節の訪れを感じる。 こないだまで、冬だったのに。 冬から春の変化はいつも急で、体が適応できない時期に、年度替わりなどと

          メンタリー・ヘルシーな社会に向けて。

          受け身では届かない声を、誰かが傍にいる場所で聞きに行くことー「本読みデモ」のニュースを読んで。

          先週中にしないといけないと思っていた作業が、今週末までで良かったと知って、少しほっとして、noteを書いている。 奈良は大雨だ。 長靴を履いて溜まっていたゴミを出しにいったら、昨年秋に柿収穫で使っていた長靴についた土がちゃんと取れてなかったみたいで、マンションの階段が土まみれになってしまったので掃き掃除をした。 思えば、去年の今頃はすでに不安が強くなっていた。 4月に診断を受けて休職をし、退職したあとで秋に柿収穫の季節バイトをして、そのあとは宿直の仕事やこまごました仕事を

          受け身では届かない声を、誰かが傍にいる場所で聞きに行くことー「本読みデモ」のニュースを読んで。

          自殺で家族を亡くした子どもたちが生きる世界を変えるのを、少しだけ手伝ってくれませんか?

          雨風が強い。 風が窓を打つ音が聞こえる。 宿直明けの午後、予想のつかない天気のせいで、図書館かカフェに出かけるタイミングを逃した。ベランダに干しっぱなしにしていた洗濯物を取り込んでからキッチンでこれを書いている。最近お気に入りの作業場所、キッチンで、ノートパソコンを開いてカタカタしている。 早めに読まないといけない本を読み進めるのをちょっとだけ先伸ばしにして、noteを書く。おとといと昨日ははてなブログを書いた。なんとなく、書くことで気持ちを落ち着けたいモードに入って来

          自殺で家族を亡くした子どもたちが生きる世界を変えるのを、少しだけ手伝ってくれませんか?

          読書会に参加したことがない。

          体調を崩して、家で静養している。 時間があるので、最近はじめたpodcastのことを書こうと思う。 いつの間にか、stand.fmやpodcastの配信を全部で3つくらいするようになっている。友人と、テーマを決めて喋る機会があるのは楽しくて、ありがたいなと思う。 昨年休職中に何度かお邪魔していた「休む人のためのカフェ」というのを運営する「あわひ」という任意団体があって、そこが運営するpodcast、「あいだの生き方ラジオ」のパーソナリティを昨年の下半期にやっていた。 そ

          読書会に参加したことがない。

          一人暮らしの人への”おふろば足湯”のすすめ。

          すっかり寒くなってきた。 市街地が寒くなってくると、去年の11月に、すでに寒かった奈良の五條市で寮生活をしていたときの工夫が活きる。2か月前まで、柿収穫のバイトを寮に住み込みでやっていたのだ。 ダウンの下にウィンドブレーカーを着こめば寒い日の原付移動にも耐えられることを僕はもう知っているし、マスクはもはや感染予防じゃなくて顔の防寒アイテムだ。ニット帽も欠かせない。 今日は、寮生活中にやっていた、ランドリーバスケットを使った”おふろば足湯”について紹介しようと思う。 足

          一人暮らしの人への”おふろば足湯”のすすめ。

          僕がACEサバイバーというくくりで人と関わろうとしている理由

          ※2024年1月26日に一部修正(2段落目)  アベマプライムで放送されたりして、ACE(小児期逆境体験)という言葉が少しずつ広がりつつある。虐待や家庭内暴力や親の死、離別、家族の精神疾患や依存症、服役など、逆境体験を子ども時代にした人が、大人になってから心身の疾患にかかりやすかったり、犯罪をしてしまう可能性が高いという研究結果があって、そういった経験をした人にはより手厚いサポートが必要と言われている。  文化資本的な問題とか、社会経済学的な理由だけではなくて、子ども時代

          僕がACEサバイバーというくくりで人と関わろうとしている理由

          図書館は、予約なしで行けるクリニックで、薬になる言葉を借りにいく場所だった。

           年末に電話で話した友人に、「薬はもう飲んでないの?」と聞かれた。友人には以前、ぼくが春にうつ状態になって精神科に通院していることを伝えていた。 過去に家族が精神病になった経験もあるから、自分がうつになる前から精神科の薬のことはある程度わかっていた。精神科の薬は一度飲み始めると断薬に時間がかかることが多い。薬の進歩は目覚ましいし、薬のおかげで助かっている人やQOLが上がっている人がたくさんいるのは知っている。だけど僕は薬に頼るのが少し不安だった。初めて受診した日、家族歴や過

          図書館は、予約なしで行けるクリニックで、薬になる言葉を借りにいく場所だった。

          よく読んでもらった10の文章から、来年も読まれてほしいものを3つ

           冬は油断すると寒さと運動不足で体と心が萎縮して憂鬱な気分になってしまうから、なるべくコメディ映画を借りてきて見るように心がけている。 本は本屋さんで買いたい派、映画はレンタルショップで借りたい派の人間だ。 夜、「暇だなあ。何か映画でも見たいなあ」と思って運動がてら30分くらい歩いてレンタルショップまで行ったら、帰ってくる頃にはたいてい、歩いたことに満足して風呂に入って寝てしまう。結局映画を見ないまま返却期限が来て返してしまうことも時々あるんだけど、こないだ借りた「翔んで埼

          よく読んでもらった10の文章から、来年も読まれてほしいものを3つ

          あまり読まれないブログのすすめ

          2015年からはてなブログを続けている。 最初は、今は亡きおばあちゃんに認知症のような症状が出ていて、家族全体が大変だったときに、自分の気持ちを落ち着けるために友人の勧めで始めた。 8年くらいやってるんだけど、ずっと低空飛行というか、あんまりたくさんの人に読まれることがないままに続いている。注目されない気楽さがある。 はてなブログとnote 50日間毎日投稿することに決めて、だけどはてなブログとnoteのどっちに書くかは自由に選ぶことにして行ったり来たりしてみたら、n

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