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ゴミ袋とレインコート


本を読むことは、食べ物を食べることに似ていると、ある人が話していた。「人がどんなジャンルの本を読んでいても、読む本に偏りがあっても、まんべんなく読んでいても、その人の好みだから、人の読書の傾向に関して、他人があれこれ言わなくていいと思う」と、そんなことを話してくれた。

学校の給食だったら、バランスよくなんでも食べないと注意されていたけれど、大人になってからは、どんな料理を好んで食べようが、健康にやれている限りはとやかく言われなくていい。

日本人でも、タイ料理ばっかり食べていてもいいし、肉は食べないというのもそれでよくて、必要な栄養素がとれさえすれば、その人の好みに合った食事をとるのがいいと思う。

自分はたぶん、本に関して言えば、どちらかと言うとバランスをとりたいタイプで、小説を読むこともあれば、アカデミックな新書も読みたいし、ノンフィクションも、詩も、絵本だってたまには読みたい。そのときの気分に合った本を手に取ることもあれば、大事なことだから読んでおいた方がいいなと思って、少し気が滅入るような社会課題を本から学ぶこともある。


文章を書くのも、それに近いかもしれないと、話しながら思っていた。
日々のとりとめのないことをブログに書いたり、自分にとって大事なテーマをどこかの媒体に書かせてもらったり、誰にも見せたくないなと思うことは、自分だけ見れる場所に書いたりしている。このnoteでも、いろんな話を書いてきた。


ちょっと、最近はnoteに、まじめなテーマを書くことが多かった気がしていて、たまにはゆるめのテーマで書いてみたいと思っていたのだ。


ゴミ袋とレインコート


車を持っていない。

運転するのは好きなのに、生まれてこの方、車を買ったことがない。車で移動する人の多い奈良県に住んでいるのだけど、駐車場や税などの固定費や、ガソリン代のことを考えて、ずっと買うのを躊躇してしまっている。

今月から、奈良の北東部のとある山間地域で平日を暮らしていて、週末は市街地に戻るような生活をしているんだけど、いつも、去年の春に買った原付(スーパーカブ)で移動している。

梅雨に入っていて、雨が降ることも増えてきた。

雨の日の原付での移動では、レインコートとゴミ袋が大活躍する。
濡れてほしくない荷物は、後ろのかごに乗せてゴミ袋をかぶせる。

ノートパソコンは、振動をなるべく与えないためにリュックに入れて背負って運ぶから、リュックの中でほかの荷物と一緒に、ゴミ袋でくるむ。

そうすれば、リュックは濡れてしまうけど、中身のものは無事だ。

レインコートも、しばらく使っていると万能ではなくなってきて、多少、中の服が濡れてしまうけれど、着ないのと比べたら段違いだ。着るだけでずいぶん、風雨から守ってもらえている感覚になる。

移動の際の急な前に備えて、晴れた日でも、必ず市街地の自宅に帰る時はレインコートを持って帰るようにしている。

濡れたレインコートは乾かして、防水スプレーをかけて、雨のたびに何度も何度も使う。


なんてことはないんだけど、今の生活をするようになってから、その2つのアイテムの価値をとても強く感じていて、毎回ありがたいと思っている。

それも、雨の日に原付で移動する経験をするから気づけたこと。
早いうちに車を買っていたら、こんなことは思わなかったんだろうなと思う。


車も、いずれは買いたいと思っていて、タイミングを見計らっているんだけど、それまでの間は、原付とレインコートとゴミ袋に感謝する日々を送ろうと思っている。


今日は広い範囲で雨が降る予報だけど、
みなさんにとって良い1日になりますように。




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