見出し画像

あなたの顔が覚えられない

人の顔を覚えるのが苦手だ。

自分でも引くが、初対面では背格好が似ていると同じ人に見える。なんならショートカットとか眼鏡とか、ある一定の要素が一致しているだけでも同じ人に見える。

しばらく経って、顔を覚えたあとに振り返ってみると、なんでこの2人の見分けがつかなかったんだろう?と心の底から思うこともしばしば。そこまで人間に興味がないわけではないはずなんだけど。。

学生時代は苦手でも、そこまで不自由さを感じずに生活できていた。おそらく絶対に変わらない要素があったからだと思う。

そう、座席だ。

顔を忘れても席が変わらないので授業の度にチャンスが来る。チャイムが鳴り、休み時間に入ったらすぐさま席に話しかけにいけば万事OKである。

そうこうしているうちに、ちゃんと仲良くなって見分けがつくようになっていく。

しかし社会人はそうはいかない。特に昨今、フリーアドレスが導入されてからは本当にやばい。誰が誰だか、どこにいるのか全く分からない。

それに社会人は最初にきちんと挨拶をするし、大して仲良くもならないしで分からないというのも言いづらい。たった1回の挨拶で覚えられるわけがないよね!?と大声で言いたいのが本音。

ふいに「これ○○さんに渡しておいて」と資料を預けられたりすると冷や汗ものである。あの手この手で○○さんを探すしかない。それだけで一苦労、充分な仕事量である。

座席表のある職場は本当に幸せだと思う。

ドラマに出ている若手俳優の顔は割とすぐに覚えられたりするのに、この違いはなんなのだろう?自分にとって長年解明できない謎である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?