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第8回 50歳からの移動力

50歳からの移動力

吉野 明日から弘前出張もあるので、今日は「移動力」っていう話をしていきたいなと思っています。

りこ 移動のお話ですね。


「移動距離とクリエイティビティは比例する」

吉野 僕の好きな言葉で「移動距離とクリエイティビティは比例する」っていうものがあります。ハイパーメディアクリエイターの高城剛さんの言葉です。彼は日本全国、世界中を一年に何度も移動するそうなんですけど、僕もこの彼の言葉はまさにその通りだと思っています。
というのも、移動することでコンサルティング力が高まるのを実感しているんですよね。

りこ へえ。

吉野 全国の中小企業を担当しているので、毎日移動するというわけではなくZoom会議をすることもあるんですけど、実際に訪問しての打ち合わせっていうのは必須だと思っています。だから顧問型コンサルタントとして独立するときにも必ず月に一回、もしくは2か月に1回くらいは企業さんを訪問して打ち合わせをすることを勧めています。移動しながら仕事をしたり、仕事をしながら移動したり、みたいなそういう時間にとらわれない生き方っていうのを、50歳以上の方々には目指してほしいなと思いますね。

りこ なかなかこれ、会社員の考え方で頭が固まっている人だとなかなかできないかもしれないですね。

吉野 そうですね。現実的には「吉野さん、僕もそういう生き方をしたいんだけど無理だよ」いらっしゃるかもしれません。でも決して無理じゃないんですよね。本当に全国飛び回って仕事をするのも可能なので、ぜひ目指してほしいです。
これは繰り返しにになるんですが、コンサルタントとして独立しようとしたときに、どうしてもこれまでの自分のキャリアや経験をもとに同じ業界とか同じ規模の会社を支援するイメージを持ってしまう人が多いんですが、「あなたと一緒に仕事をしたい」と言ってくれる企業は全国にごまんとあるので、じつは選択肢はたくさんあるんですよ。だからこそセカンドキャリアで、移動しながら人生の選択肢を増やしていくような生き方ができるといいですね。


移動すると選択肢が増える

りこ 移動して選択肢を増やす、っていいですね。

吉野 あ、いいですか。もう一回言っておきましょうか(笑)「移動して人生の選択肢を増やす」。
選択肢がある人生ってやっぱり一番幸せなことじゃないかな、と思うんですよね。あなたにはこれしかないよ、じゃなくて。生きていくとどうしても選択肢って少なくなりがちじゃないですか。小さい時に比べるとね。でもそうじゃなくて、50歳から会社員を飛び出して、誰と働くのか、どこで働くのか、いつ働くのかっていうことを自分で決められる人生っていうのは、会社員じゃなかなか味わえないので。

りこ 私も、本当に小さいことなんですけど、会社辞めてフリーランスになったので、今日やることも選べるんですよね。納期さえ守れば「今日はこれやる気分じゃないからこっちのライティングしよう」とか「今日は文章書くのは疲れそうだから収録だけしようかな」とか。場所に関しても、天気が悪ければ家にいよう、とか天気が良いから外に出てみようかなとか、旦那とランチに行こう、とか今日は一人でご飯食べよう、とか。会社員だと、絶対何時から何時まではいなきゃいけない、とかきょうはこれをしなきゃいけない、とか決まっていることが多いですよね。すごく小さいことなんですけど、毎日自分で決められているので、その点は自由でいいなって思ってます。

吉野 僕の周りにも、コロナになって在宅勤務が増えてすごく自由になったんだけど、いざコロナが明けたら会社に戻らなきゃいけなくなった人がいます。また満員電車に乗らなきゃ、とかね。何時から何時までの生活、みたいなことで「すごくストレスがあります!」なんてことを聞いたりします。
すぐに顧問型コンサルタントとして独立はできなくても、独立を前提に生きるっていうところも50歳越えたら大切だと思うんですよね。55歳なのか57歳なのか期限を決めて、そこに向けて逆算して動いていくみたいなことができるんじゃないかなと思います。


身軽さは物理的なところから

吉野 あとは、僕の好きな言葉に「Less is More」というものがあります。これは少ないことこそ豊かであるっていう意味なんですよ。

りこ ふーむ。

吉野 ミニマリストっていう言葉が一般化していますし、僕も物を持たない方が好きだったりするので割とプチミニマリストなんですけど、本当に移動力を身につけるためには、物理的にも身軽になる必要があるんですよね。

りこ 物が多いと移動できないですよね。

吉野 そうなんです。僕もこの5年間で、買ってはメルカリで売ってを繰り返しながら自分の持ち物をブラッシュアップしてきました。ようやくなんとなく固まってきたんです。だから今は40リットルのキャリーケースを持っていて…これ機内に持ち込めるんですよ。

りこ うんうん。

吉野 あ、りこさん、この辺詳しいのか(笑)
キャリーケースは、機内に持ち込める40リットルがベストです。

りこ 上の荷棚に入るやつですね。

吉野 そうそう。
そうすると荷物を預けなくていいじゃないですか。だから、飛行機から降りたらすぐに移動できる。こうやってなるべく持ち物を少なくすることで身軽になって、仕事ができるし、移動もしやすくなるよう心がけたりしてます。

りこ インスタでもカバンとか紹介されていましたよね。

吉野 そうそう。自分が身につける服とか、カバンとか。

機材とか。

吉野 アップル関連ですね。
僕、服に関しても、基本的にスーツを着て仕事しないので…

りこ あーそっか!そういえばそうですね。

吉野 クライアントさんを訪問する時にもネクタイとかスーツは着ないんですよ。さすがにTシャツ短パンというわけにはいかないですけど、失礼にはならないくらいの恰好で行きます。例えば移動していて、ちょっと肌寒いときってあるじゃないですか。

りこ はいはい。

吉野 そんな時には、簡単なジャケット羽織るんですけど、パッカブルっていって、くしゃくしゃ丸めるとコンパクトになって、チェックを拓くとバーンと開く、みたいな商品を使っています。畳んだらコンパクト、開けたら機能性あふれる、みたいなものを揃えるように心がけていますね。

素敵!

吉野 そうやってものをブラッシュアップするのは結構好きだったりします。

りこ 憧れます。今は子どもがいるのでなかなか荷物は多いんですけど、旅行に行く時に「これとこれさえあれば行ける」って常に思えている状態って素敵だなと思います。

吉野 そうなんですよね。
りこ 物に囲まれて身動きが取れずに、逆にストレスになる、というところもあると思います。「自分にはこれさえあればいい」って思えていると、精神的にも楽なんですよね。物理的にもそうだし、考え方もそんな風にできたらなと思います。


広く弱く、横へ横へ

吉野 今日冒頭では高城剛さんの言葉があったり、先ほどの「Less os More」っていう言葉があったりしましたが、もう一つご紹介します。
ジャーナリストの佐々木俊尚さんという人が好きで、結構読んでいるんですが、その方の本で『広く弱くつながって生きる』という本があります。その本の中で、これからの時代は「縦へ縦へ」の思考ではなく、「横へ横へ」の思考が大切だと述べているんですよね。
一つの会社や組織の中で役職を上げていくような生き方を抜け出して、弱い組織、小さい組織、違うコミュニティに飛び込んで、弱くてもいいからつながりを持って生きましょうっていう話で、なかなか良い言葉と思っています。メモに書いて貼って、機会があれば読んでるんですけど。
要はそういった点と点をたくさん持ったことによって、いつかどこかでつながっていく、そんな感覚があります。

りこ これもさっきの移動距離と可能性の話と近いところがありますよね。
横に広く移動すればするほど、いろんな可能性があって、いろんな出会いがあって、その出会いの中からコラボしたり、新しい考えが浮かんだり。

吉野 そうなんですよ。りこさんもフリーランスで子育てや家事をしながら、いくつか仕事をしているから分かると思うんですけど、一つ一つの仕事は、額的にはそれほど大きくないかもしれないんだけど、そういうつながりをたくさん持つことの意味ってたくさんあると思います。リスクヘッジみたいなこともあるし、小さいつながりがたくさんあることによって、全体的に見るとすごく豊だったり。それは経済的な豊かさだけじゃなくて、精神的豊かさ、みたいなものにつながると思うんですよね。

りこ そうだと思います。
それこそさっき話したように、「今日はこれの気分じゃないからこっちをやろう」みたいな小さいことから、一つのことをやっている時に別の分野に関するアイデアが浮かんだりします。

吉野 みんながみんなってわけじゃないでしょうけど、一つの企業に長く勤められてきた方は腰が重かったりするところもあると思うんですよね。もしかしたら自分で自分の可能性を閉じてしまっていることもあるかなと思います。そういうのはぜひ解いてもらって、腰を軽くしてもらって、どんどん移動していってほしいな、と思うんですよね。
東京に住んでいる方なら地方に移動してみるとか。まずは独立とか抜きにしてもいいと思うんですよ。例えば週末に長野に行って、コワーキングスペースで仕事してみるとか、キャンプ場に行って焚火を見ながらパソコンを叩いてみるとか、そういうのでいいと思うんですよね。

りこ かっこいい。


まとめ

吉野 私も明日から青森ですし、来月は博多に行ったり、名古屋に行ったりします。京都に行く時にはぜひりこさんに会いたいんですけど。

りこ そうですね。まだ生吉野さんに会ったことないので。

吉野 移動して仕事を受け持っていくと、業界や業種、課題なんかが全然違うんですよね。そうすることで新しい視点が手に入って、その視点を他の会社の課題解決に役立てられます。それを繰り返していく中で、コンサルティング能力が上がっていると自分でも感じているんですよね。

りこ 横へ横へ広げているからこそ、っていうことですね。
多角的に考えさせられますね。身軽さも「横へ横へ」という話も、精神的なものにも物理的なものにも言える気がします。

吉野 横を広げると新しいサウナにも出会えますしね。

りこ (笑)

吉野 おいしい食事にも。

りこ 食事も、サウナも、人も、ですね。
今回は「50歳からの移動力」というお話をしていただきました。それではまた次回お会いしましょう。

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『吉野塾 | 大人のラジオ』は、吉野隆行が主宰する、個別メンタリング&コーチング塾『吉野塾』の公式ポッドキャストです。
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◎吉野 隆行
関連リンク
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◎須村 りこ
京都市在住、2歳男児の母。
これまで某国際空港のグランドスタッフや学習塾の講師、科学館スタッフなどの仕事をしてきたが、結婚、引越し、夫の転勤、出産、育児などライフイベントに伴い転職を繰り返す。
家族、自己実現、仕事をバランスよく並立させたいと考え、2022年4月からフリーランスに転向。
現在はオンラインで、宅録ナレーション、オンラインセミナーの運営サポート、ライティング、事務作業など様々な仕事の受託や、子ども向けのイベントの企画や実施などをしている。
会社員時代の収入を取り戻せるよう模索中。
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