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チームで働くことの大切さ

もうすぐ新年度。春らしく暖かな季節になってきました。
卒業、入学、そして入社。旅立ちとスタートの季節です。

毎年会社では不安と期待に胸を膨らませた新入社員がやってきます。
彼ら彼女らは学生時代とは違ってまるで異次元とも呼べるくらい新しい世界に飛び込んでくるわけです。

初日の入社式が終わり、研修が始まり、さあいよいよそれぞれの職場で働くぞ!そんな意気込みに燃えて仕事が始まります。
早く一人前になれるよう頑張って仕事を覚えようとみんな一生懸命です。
そうした姿を見ていると自分もすがすがしい気持ちになり、毎年心から応援したくなるものです。頑張れー、でも決して一人で抱え込まないで、と。

ところが、1か月、3か月、半年・・・1年と時が経つにつれ、なぜか笑顔が少なくなり、口数も少なくなり、ついには会社に来なくなる人も。一方で元気に仕事もプライベートも楽しむ若者もいます。何が違うのかなとふと考えてしまいます。

仕事に対する覚悟が足りてない。社会人としての洗礼を受けたんだな。そんなんじゃどこ行っても務まらないよ。今の若い者は辛抱が足りないな。など結構厳しい見方がされることがあります。本人の素質、考え方、育ってきた環境・・・確かにそういった側面も大きいことは否めません。それは一面の真理ではあるものの、受け入れる側の姿勢はどうでしょうか。

会社が組織として機能するには、前提として人と人が有機的に結び付いて、ある意味それぞれを補完し合う関係性が必要になってきます。チームとして同じ方向へ進んでいくためにそれぞれの個性を活かして補い合うつながりの関係です。

特に経験値の少ない新入社員には、受け入れる側が補う割合が一時的に大きくなるのは当然で、寄り添う姿勢と目配りがないと群れからはぐれてしまうリスクが大きいわけです。親鳥がひな鳥を巣立ちまで育てるような。また育てるための手数にも個人差があると思います。
個性に応じて躓くポイントもひとそれぞれ。だから仕事のスキルに限らず、笑顔やちょっとした声がけでも、悩んでいる時にはそれが天の声のように聴こえるものです。一人じゃなかったと。

一方で、育てる方も決して余裕があるとはいえない昨今。育てる側もまたチームで乗り切る必要があるでんしょうね。チームで育てられ成長した新入社員は、やがて独り立ちしチームの一員として自分の役割を果たしたいと感じるようになるのではないでしょうか。そしてそれは本人のチームへの貢献感のみならず、チームメンバーの相互扶助の好循環にもつながります。目指す方向性さえ合っていれば、その時チームのアウトプットは最大化します。

令和の時代を迎えた今、次世代を担う若い世代の価値観も時代とともに大きく変容います。賃金やポストだけではない仕事の喜びとは何なのか。
私自身、常に考えさせられるテーマです。
若い世代に限らずあらためて今、チームで働くことの大切さが組織や会社には求められているような気がしています。



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