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長男と男二人旅をします

今年の夏休み、パパの10年来の夢と目標だったマイボ(長男のことをマイボーイの略でよくこう書いていた)と男二人旅をします。
と言っても、2泊だけですが。

6年生になって思春期っぽい感じが出てきた今こそ、男二人であれこれ話す機会になれば、な。と思いまして。

あれこれ考えたのですが、場所は東京にしました。
ディズニーとかそういうのは、今回の旅の目的ではないのでカット。パパもあれこれ会いたい人はいますが、それもカットして、二人の時間を堪能したいと思っています。

思えば、僕自身も祖父の法事とかで、父と二人でこの年頃のときに東京に行った思い出があります。
あ、僕は熊本出身ですが、実は東京で生まれてまして、父はチャキチャキの江戸っ子。東京スカイツリーがあるところ当たりが故郷に当たります。

そんなところ出身の「ひ」が「し」になる僕の父ですら、たまに東京に帰ると
「あんなの人間が暮らす場所じゃねぇ」と言いながら、今では
阿蘇のふもとの我が家の草刈りに勤しみます。


とにかく、12歳になる僕の長男が東京をみて何かを感じてくれたらいいなと思っています。自分の生まれた沖縄のこと考えるとき、東京と比べるのが一番よい教材になるんじゃないかな。

「全国(東京を中心として)で〇〇店舗展開し、年商〇〇億のカリスマ経営者が沖縄でついに!!」
って、沖縄の僕らが無自覚に持っている、東京が上、地方が下。という前提はマイボーイの世代には無くしておいてあげたい。

「東京ではこうやってうまくいきましたー。」
という空虚な理論を振りかざす講師の話を
沖縄の地力がある経営者ありがたがって聞いて、結果、アイデンティティと自信を失うなんて税金の使い方も無くしておいてあげたい。

そりゃ、音楽やエンタメなど、才能が集積している東京に優位性がジャンルはたくさんあるでしょう。
けど、沖縄の文化、自然、コミュニティ、ビジネスは、沖縄の人たちがいちばんわかってる。
自信持って自分のたちの未来のデザインは自分たちでやりましょうよ。それが充分できるって。沖縄は。

僕が再び上京した20歳くらいの時。東京の兄の部屋に転がり込んで1週間滞在しながら、同世代の東京の子たちに会ってみて
「あ、こいつら、土地に根付いてない根なし草みたい。自由だけど不安そうだな。そして本当に東京のことしか知らないこの人たちだって田舎もんだな。」と思えた原体験も僕が沖縄を選んだ理由。

何が言いたいかというとマイボーイには沖縄に生まれ育ったことをコンプレックスになんか微塵にも思わず、
自分の特徴、優位性、パパが選んだ生きる場所としての最良のスタート地点であることがいつか伝わればいい。

そんな想いです。

とは言え、僕のルーツなので、東京に着いたらまず祖父と祖母が眠るスカイツリー近くのお寺に、マイボーイとお参りにいくことにしています。

キミが生きる場所は沖縄でも東京でも、どこでもいいんだよ。
でもパパはまだ子離れできないから、あと何回かはこうやって一緒に旅に出ておくれ。

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