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自分だけが知らない魔法のツールがあったらどうしよう症候群について


先日の採用の現場にて。
「〇〇〇〇って、転職サイトから営業電話がかかってきているんですが、あれってどうですかね?」

というご相談。ちなみに名前は聞いたことあるけど、沖縄では採用に携わる業界人だけが知っていて、一般ユーザーは知らないだろうなーという全国メディアの転職サービスのことでした。

この答えはシンプルで

「あなたや、あなたの周囲の沖縄の人が知らない。ってことは、知られていない転職サイトなんです。
知られていない転職サイトに登録している人が多いわけないのですから、時間とお金をかけるなら、もっと別のサイトがいいでしょうね。」

とお答えしておきました。

なんかねー。
僕らはみんな月9をみて、みんなダウンタウンで笑って、学校で
「えー?お前あれ観てないのー?」
で、育った世代なので、
他人はみんな知っていて、自分だけ知らないことがあったらどうしよう・・・という強迫観念が強すぎるんだと思います。

これだけ、細分化されて情報が多い時代になったら
自分が知らないことがあるのは当たり前。
それは恥ずかしくもなんともないこと。
という思考をベースに置かないと大変なことになるんじゃないかと。

多様化していることが前提で、沖縄の求人に限って言えば

それでもindeedはさすがに知っている人の方が中央値。
地元紙のアグレ・ルーキーは知っているけど、どっちを見ててもアグレを見てる。と認識しているくらいが中央値。

そんな中で、最近の10代の中には、コンビニに無料の求人雑誌が毎週置かれていることを知らず、地元の”中城村”でアルバイトをスマホで検索しても、全然求人自体が載っていないから、自転車で近所をぐるぐる回って、求人の張り紙してあるお店を探した。

なんてエピソードも、さもありなん。ということで頭に入れておく。

なんかこう。マーケティングとか、そういうことを頭や情報で入れすぎていて、自分の半径数キロ範囲内で起こっていることであるということを忘れないで欲しいんですけどねぇ…。

本も読まないといけないし、人にまみれないといけない。
日経新聞読むのも大事だけど、アホなおっさんのつぶやきも考察した方がいい。
YouTubeで論破するの見ててもいいけど、地元の自治会やPTAで草刈りするのも大事。
経済団体や経営者塾で刺激を受けるのもいいけど、利害関係のない年下と1対1でもフラット話せる機会を持ち続けることも大事。

その上で、自分の情報がどう偏っているか?を
ずっと認識しておく俯瞰の目が大事なんじゃないかなー。

と、毎日いろんな職場のいろんな立場の人に
ヒヤリングしている沖縄の採用の専門家は、そう思います。

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