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時給で頭を悩ませている場合じゃない

昨日からタイムラインにちょいちょい流れてくるこのニュース。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/amp/1184774

「時給で頭を悩ませているレベルじゃない」
という見出しなので、
「おお、その通り。わかってきてくれている!」
と、喜んでいたら、そうじゃなかった。

外国人雇用をしようにも、住居が確保できないから、大家さんや行政にも動いてほしい。ということでした。

つまり、人手不足になった時の打ち手が
①求人広告を出す
②時給を上げる
③外国人を雇用する
④行政に動いてもらう

ということのようです。情けない。

各々アドバイスしてきます。
①載せ方次第で、西表島のスーパーですら採用できます。採用コンサルにご相談下さい。

②そもそもなんで「時給」なんでしょう?忙しいなら、正社員雇用は考えないのかな。人を雇用する物差しが”時給”だけで止まっているのは経営者やビジネスモデルのアップデートができていない証拠。働き方は多様化してますよ。

③今も沖縄県の月間有効求職者数は29000人ほどいます。ハローワークに今、お仕事を探しに行っている沖縄県民だけでも約3万人いるのですが、その方々、全員に求人していることを伝えられていらっしゃいますかね?
もし、3万人の求職者に伝えたうえで
「沖縄県民は誰もうちで働いてくれないんだよ!」
という結論に達しているのであれば、そもそもそんな仕事、外国人労働者の人もやってくれないでしょう。

④住宅確保は離島地域の雇用を考えてもボトルネックになっている問題です。空き家対策の事業とか、リフォーム会社さんとか官民連携していかないと、土地資源の少ない沖縄が率先して取り組む次代の課題だと思っています。
が、行政は行政で、採用力向上モデル事業とか素晴らしい予算をしっかり去年からつけて実行してくれたりしています(笑)
https://saiyou.okinawa/seminar/

えっとね。このニュースの国際通りの近辺の企業さんや、飲食店の方々はセミナー参加者として全然、おみかけしません。
「そんな余裕すらない。」
ということかもしれませんが、それって、お金がないから資金繰りもできない。という企業さんと同じで、残念ながら末期かもしれません。

コロナが収束したら、人手不足になることが
予測できなかった…。というのであれば、日頃の情報収集の場所や環境を変えた方がいいでしょう。

事前に手の打ちようがあるとき、しかるべき対策をとる。これ経営者の仕事なんで、そこができなかったら、行政のせいでも、隣にできたでっかいホテルのせいでもなく、経営者自身の責任だと言わざる得ないでしょう。厳しいけど。

経営者じゃない、みなさん。
経営者って、このくらい厳しい世界で生きているんだから
自分のところの社長を応援してあげてください。

では、時給2000円問題で揺れる沖縄に対する所感は以上でーす。

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