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ウッドショックの波

昨年から木材の価格が世界的に高騰して、木材不足が続いています。日本の木材自給率は37.8%しかなく、輸入する木材も入ってこないので柱や梁に使う住宅用木材も不足しており、その波が半年遅れで松山にも来たようです。


材木屋さんの在庫が少なくなっており、注文してもいつ入ってくるのかが不透明になってきました。10月になるといつ建築できるかわからない…という事態になるかもしれないと大工さんたちも慌て始めました。

ウッドショックとは、1970年代の「オイルショック」を文字って呼ばれるようになりました。今は3回目のウッドしだそうです。供給不足と共に価格も上昇しており、アメリカでは木材の価格が1年で3倍まで高騰しています。


木材高騰の原因はアメリカでコロナの拡大で住宅着工件数が昨年4月までは下降していたのが、過去最低水準の住宅ローン金利によって住宅ブームが起こり、7月以降上がり始めたのと、海上輸送のコンテナの慢性的不足と輸送費の高騰にあるようです。

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今年の始めぐらいから大工さんにこれから材木が不足して高くなるよと話してたのですが、なかなか皆さん危機感が薄く、国産木材は大丈夫だよ、松山では大丈夫だよ、今までが木材安すぎたんだから少しぐらい上がった方がいいよ…と言ってのですが、いよいよ材木屋さんなどから発注しても金額が合わない、いつ入るかわからないと聞かされて現実味を帯びてきたようです…

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反応が遅い気もしますが、楽天的にのんびりしているのもまあ松山らしいかと…
価格の高騰も困りますがそれより問題はいつ入荷するかがわからないということで、取り掛かったはいいが、完成が見えない…受注にブレーキがかかりそうですね。

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林野庁は4月30日、業界団体に対し、実際の需要に基づく適切な木材資材の発注に努め、必要以上に在庫を抱えることがないよう冷静な対応を求めてますが、もうどこかで買い占めが始まっているかも知れません。

2020Rogo縦書き

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愛媛県松山市西垣486番2号
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主宰 川上幸生

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1967年大阪生まれ。阪神淡路大震災を経験、復興活動後バイクのツーリングで立寄った愛媛県松山市へ移住。資産価値の落ちない街並みガーデンビレッジ北川原を始め南欧風住宅ヴィンテージホームブランドの住宅建設、伝統的な日本の住まい古民家の保存活動のための資格制度創設や修復のための基準作りや建物コンディションの調査と再生などを全国で活動している。また消費者が自分に必要とする住まいを選択できる知識の習得を目指して住教育の推進。また最近は茶室の設計なども手がける。

一般社団法人住まい教育推進協会 会長
愛媛インテリアコーディネーター協会 相談役

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