見出し画像

茶の湯にまつわる言葉と道具Ⅱ

茶事(ちゃじ) 、茶会(ちゃかい)
茶事とは懐石料理(かいせきりょうり)を食べることからはじまり、濃茶(こいちゃ)と薄茶(うすちゃ)をいただく正式な流れ。茶会大寄せとも呼ばれ茶事の略式のスタイル、大勢の方を招いてお茶とお菓子でもてなす。

拝見(はいけん)
香合(こうごう)や茶入(ちゃいれ)、茶杓(ちゃしゃく)、仕覆(しふく)などの道具を客が見ることを所望し、見せること。

茶入(ちゃいれ)
薄茶(うすちゃ)を入れる木製の(なつめ)に対する陶磁器製の茶器(ちゃき)。濃茶(こいちゃ)用は濃茶入(こいちゃいれ)、薄茶用(うすちゃよう)は薄茶器(うすちゃき)または薄器(うすき)などと呼ばれる。

仕覆(しふく)
茶入(ちゃいれ)を入れる巾着状(きんちゃくじょう)の袋。仕服とも書く。名物裂(めいぶつきれ)と呼ばれる鎌倉時代から江戸時代初期にかけて主として中国から渡来した高級な絹織物や、古代裂(こだいぎれ)と呼ばれる一般的には100年ほど経つ裂地(きれじ)で作られる。


煙草盆
(たばこぼん)、火入(ひいれ)、灰吹(はいふき) 
茶事(ちゃじ)の際に客に一服してもらうように煙草を盆に入れて出す。火入(ひいれ)は火種を入れておく陶磁器や金属製の器。灰吹(はいふき)は煙草の吸殻を入れる竹製の筒で火が消えるように少量の水を入れておく。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?