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クリスマスツリーくんは、ともだちか?

 職場で、もうクリスマスツリー飾った?なんて話題が出てきたが、
 いやいや、うちはツリーなんて飾らないぞ!第一邪魔になるし、アホ息子はツリーに戦いを挑んで、1日に何度も倒すし、オーナメントを取っては投げて、床に転がりまくり····
 あー、むりむり! 

 ····しかし、
「ねえ、ママ、なんでうち、クリスマスツリー飾らないの?」
「え?」
「るるちゃんも、みみちゃんも、飾ったって言ってたよ!」
「学童にもツリー2ヶ所あるよ!」
「うーん、また今度な····」
娘にキツく言われると弱い母。あわてて90cmのツリーを買ってきた。

 ちょっと小さいから、また怒られるかなと思ったが、保育園から帰ると大喜びで、組み立てている。小学生のお兄ちゃんもいるから、大人が手伝わなくても大丈夫。てっぺんの星は、誰が飾るかでケンカ。あっという間にピカピカLED光るツリーが完成。
 お兄ちゃんは物置の奥から、もうひとつの大きいツリーを出してきた。あれ?それボロボロになったから、もう捨てたかと思ってた。壊れかけ小さいツリーも出てきて、1階に新しいツリー1本、2階に旧ツリー2本、合計3本のツリーが完成!

 やっぱり、部屋にツリーがあるのは、暖くてわくわくする感じがあっていいなあ。特に家でクリスマスとか無かった昭和生まれの私にとっては、こういうのが憧れだった。(一番喜んでいるのは、私だったりして。) まだ飾りのない古いツリーは、1色でまとめてお洒落な感じにしようかな。子ども達と一緒にオーナメント作ってもいいな····なんて理想が膨らむ。

 もう大きくなったから、さすがにツリーくんと戦いごっこはしないだろう。
 しかし90cmのこの高さはちょうどよかったらしく、自分で好きなところへ持っていって遊んでいる。部屋を暗くしてピカピカLEDを光らせるのが一番楽しいみたい。てっぺんの星は、よく奪われている。
 保育園児にとっては、相棒みたいなもんだね。ツリーくんの顔が見えた気がした。