きょうだい児は自覚がない人が多いのではないか
障がい者を兄妹に持つ者を、きょうだい児というらしい。
きょうだい児は、障がい者本人ほどスポットが当たらないものの特有の悩みを抱えやすく生きにくさを感じていることが多い。最近になって少しずつ、「きょうだい児」をいう言葉自体が知られるようになってきた。
かくいう私もきょうだい児だった。今回は家庭環境の話をする。
家族構成は父母兄、私だ。
兄は生まれながらに脳性麻痺を患う身体障害1級の持ち主だった。寝たきりで言葉も話せないし、ごはんも排泄も生活のすべてに介護が必要だった。