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20代最大の体調不良は食中毒だった

毎日10分noteを書く企画、継続中です。
これエッセイだけじゃなくて戯曲も書きたくなってきた。

でも今日はいつも通りに行こう。

食中毒が話題になっているから、食中毒になった話をする。

私は20代になってから高熱を出したのは一度だけだ。コロナでもインフルでも風邪でもなく、食中毒になった時である。
大阪の飲み屋で鳥刺しを食べてから2日ほど体調が悪く、休み前日の夜に一気に熱が39度まで上がった。休みまでの2日間、ギリギリ微熱くらいで済んでいたのはブラック企業で神経を張り詰めて仕事してたからだと思う。良いのか悪いか…。

休み前日の夜から、日が昇って近所の病院が開くまでの時間は地獄だった。当時は吐くのが下手くそだったから、吐き気はあっても吐かなかった(吐けなかった)けど、お腹が痛くて何度もトイレに駆け込んだ。出るものがなくなっても出ていくから、動物専門学校の栄養学で習った「ビリルビンは緑である」ということを確認する貴重な体験ができてよかった。

(うんちが茶色なのはビリルビンのしわざであり、腸内に消化物がなくなるとビリルビンが肛門から排出される、とかだったと思う。ビリルビンは緑色である。)

貴重な体験ができてもまあ辛かった。高熱と吐き気で、寝ていても体が痛いし、長い夜だった。家の向かいに総合病院があったのは奇跡だ。ギリギリ歩いていけた。もう少し遠かったら途中でぶっ倒れてたと思う。

食中毒が世間を騒がせている今、過去の死亡事件とかまで掘り起こされていて、食中毒って本当に怖いんだと驚いた。
病院が家の前になかったら死んでたかもしれない。けっこう真面目に、あと少し熱が上がっていたらアウトだった。

2020年頃から身内の人間や生き物が、立て続けにこの世を去っている。その去り方も、急なものが多かったから「生き物は死ぬ」という感覚が考え方のベースになってしまった。自分もそのうち死ぬし、予定より早くいきなり死んだりするかもしれないと考えながら生きてる。でも、やっぱり明日死ぬかもレベルでの具体的な感覚にはならないんだよね。

よっぽど死にかける体験をしないと自分の命をリアルに感じることは難しいのかな。それはそれでなんか、おもしろいなと少し思う。ゲームでいうなら主人公がHPやライフの存在を認識するって感じだよね。メタっぽくていいね。

ちなみに食中毒は半月くらいあとを引いた。熱は1日で無理やり下げて翌日は出勤した。休みが1日しかなかったから。何度思い出してもいい社畜っぷりだ。

今日はここまで。

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