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担任からDV。どこに相談した?相談したらどうなった?長男ケース、その一。

では、長男のケースからご紹介しますね。

現在、高校生の長男ですが、問題発生は小学校3年生にさかのぼります。

小学校3年生の5月の朝、「学校に行きたくない」と始まりました。

「どうして?」

「今度の先生おかしいよ。大きい声で怒鳴るし、友達に変なあだ名をつけたりする。それから、おしゃべりしていたりすると運動場100周回れと言うし。行きたくない。」

こんな感じのことでした。叱責は、長男が対象になっているわけではなかったようですが

友達への関わり方がひどく、見ていられない、強い憤りを感じるということでした。学級内での担任の振る舞いは、倫理的に間違っているという怒りでした。

小三の語彙力ですので、ふわっとした表現なのですが、この男性教員についての違和感は、確かに私にも思い当たる節がありました。

家庭訪問の際に、我が家に立ち寄ったその男性教員は、他の家の話をして帰ったのでした。

「あの家は離婚しているせいで、子どもが放課後なかなか帰らないので困っとんですわ。」

おかしいですよね。この一年、何事もなければいいな、と思ったのを覚えています。

クラス内の様子を隠し撮りして保護者会で上映することもありました。

教員以前に、社会人としておかしい、という印象でした。


話を戻します。

この朝は、少しずつ息子から話を聞いて、とりあえず教頭先生に相談です。

長男の学校に行きたくない理由は、この担任に対してだけでなく、学校教育そのものへの疑問や批判もありました。

”みんな違ってみんないい”と教員が言うのは詭弁だ、みたいな内容でした。

「こういうわけで学校に行きたくないと言っています。今日は休みます。」

教頭先生は、その電話の後、すぐ我が家に来ました。長男を説得、着替えを手伝い

学校に連れていきました。この時の教頭先生の印象は悪くなかったです。長男の話を聞いてくれ、制服(標準服)だって着なくていいんだよ、とか、

アクティブラーニングはまだ実現できてないけど、これからの目標だ

みたいなお話をしてくれた記憶があります。


その後、

担任には聞き取りをしたそうで、謝罪したいとの申し出がありましたが、

会って話す気になれず訪問をご遠慮いただきましたら、連絡帳に謝罪文がありました。

その件について、何度か連絡帳の上でやりとりがあったわけですが、要約すると

『●君が不快だったのなら、謝ります。』

『自分は他の先生のようにうまくできない。気持ちのコントロールに問題がある。』

このようなことが述べられており、カウンセリング受けたら?とか、アンガーマネジメントを紹介たり、また、このような相談を管理職にしてはどうか、とも書きました。


教頭先生からは、指導と、これから見守りを頻回していく、とお話がありました。


私としては、できるだけ刺激せず、できるだけ穏便にしたつもりだったのですが、この後、この教員から息子への報復が始まります。


ある日、クラスを自習にして一人廊下に出す。大声で「嘘ばっかり言うな!お前は嘘つきだ!」と廊下の机を蹴る。そして「またお母さんに言いつけるんだろ」

この出来事を、長男は、「自分は見せしめにされた」と語っています。

「親にチクるとこうなるぞ」という強烈なメッセージです。長男だけでなく

クラス全体に対しての、です。


陰湿な”指導”は続きます。

例えば、

一人だけ呼び捨てにする。一人だけ厳しくする。遠くから睨む。

こんなことが担任を外れてからも続いていたのです。

「お母さんに言うんだろ」は口止めの言葉です。

これ以来息子は私に、この教員について話さなくなっていました。


担任を外れてから、一度だけ、何か行事の練習での嫌がらせを訴えたので、

当時の担任に相談し確認してもらったのですが、

「睨んでるわけではない。元々こういう顔である」

と返事が来ました。そしてその男性教員は異動していきました。


後からわかったことですが、

この男性教員は、長男を受け持つ前年度、体罰で半年間の停職処分を受けていたとのことでした。半年間、研修を受けていたのでしょう。なんの効果もない研修。

この事実を予め知っていたら、5月に長男が学校に行きたくないと言った時に、すぐ学校に行かせるのをやめたのにと悔やまれます。


6年生の秋に、過呼吸や吐き気が始まり、「先生が怖い」と学校に行けなくなり、

(加害した男性教員に外見上の特徴が重なる先生でした)

学校によるお迎えや家庭訪問がなくなるまで、男性教員からの精神的暴力について長男は黙っていました。

家で落ち着いて過ごすようになってから、ポツポツと話すことができたのでした。


当時の教頭先生はまだ学校にいましたので、長男が当時のことをこのように話していると伝えましたが「知らなかった」と言うだけでした。指導、見守りをしていくって、あの時は約束したのですけれど。本当に、指導や見守りをしてたんでしょうか、確認したい気持ちがあります。(実際に、学校の対応を確認するために、記録の開示請求をしたのですが、その話はまた後で‥)


そして、加害した男性教員の異動後の様子が、私の耳に入ります。

「あの先生、グランドで子どもの胸ぐら掴んどったってうちの子が言うとったわ。」


何かあると簡単に怒鳴ったり、威嚇することで、相手をコントロールしようとする人がいます。家庭内でパートナーや子どもにdvする人。彼らは、その方法が非常に有効で、ついでに気持ちがいいので、選択しています。相手も選びます。抑えられず誰彼かまわず怒鳴る人とは違います。自分の安全が守られている時だけ、”コマンド・威嚇”を選択します。日常的に、そこらじゅうで怒鳴り回っているわけではありません。例えば職質してくる警察官には威嚇しませんし、管理職相手にも大声を上げるなどしないはずです。加害した男性教員も、間違いなくdv加害者タイプでしょう。

そしてDV加害者を治す有効な方法は、現時点で日本にありません。

問題が起きているにもかかわらず、子どもにとって非常に危険な行動選択パターン(という表現で合っているのか。特性なのか‥。)を持つ教員が、安定して扶養され続けているのか、本当に疑問です。教育委員会には暴力の知識がないのでしょうか。教職を退き、加害し続けることのない新たな道を生きる方が、本人のためにもなるし、何より子どものためになります。

異動の時期になると、彼が退職したかどうかチェックする私です。今年もそろそろです。


<まとめ>

・担任の苦情は学校に相談しても無駄。むしろ逆効果。

・体罰だけでなく精神的暴力も含む暴力に関して子どもから訴えがあったときは、即不登校を優先する。


我が家のケースですから、「それでも学校を信じる」という選択もありです。

次の投稿では、発覚した過去の暴力についてどこに相談してみたか、書いていきます。

まだ9歳かそこらの小さな体で、たった一人廊下に出され、大柄な男性教員から罵倒された長男を想像すると涙が出ます。「学校は誰も助けてくれない、孤独な場所だよ」と長男は言いました。なぜあの学校に預け続けてしまったのか、私は自分を責めています。







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