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人生再設計第一世代

政府が「就職氷河期世代」のことを「人生再設計第一世代」と呼び始めたらしい。生命保険会社の金融商品みたい、と言うか長い名前やな。まったくキャッチーやないから浸透しないと思われる。

私は就職氷河期世代。
大学4回生の時、サークルの先輩からの紹介で、地方雑誌の就活モニターをしていた。
そこにはお嬢様女子大の子もいて、彼女は、某有名アパレル会社に内定が決まっていた。
私は50社以上にエントリーをして、ようやくブラック企業から内定をもらっていた。
モニターのサヨナラ飲み会の時、お嬢様女子大の子が入社2ヶ月前にして内定を取り消されたとみんなの前で告げた。不景気だからと言われたそうだ。

「女の子はどうせ結婚してやめるから」、「4年制より短大出のほうが給料が安くつくから」と4年制大卒女子が行き場を無くしていた時代だった。

私は大学を出たあと、正社員でいられるなら、という想いだけで、ブラック企業に営業として勤めたり、住宅メーカーで安月給の事務職として働いたりした。
目の前で自分の名前が記された名刺を破られてゴミ箱に捨てられたり、男子女子両方のトイレ掃除を命じられても、「正社員であり続けるために」耐えた。

その後は、派遣とか業務委託ばかり。
フリーランスという言い方が何となくできるようになったのはここ数年。

いまさら政府が「人生再設計第一世代」に手を差し伸べるらしいが、何をしてくれるんやろか。

何やら的ハズレなこと提案してきそうでワクワクするわ。

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