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韓国ドラマ「VIP 〜迷路の始まり〜」感想文

ナ・ジョンソンは、百貨店のVIP担当。仕事は出来、性格も良いことで評判。夫は同じ百貨店に務めるパク・ヒョンジュン。副社長の右腕として活躍。夫婦揃って百貨店の花形だ。

ある日、ジョンソンのスマホにメールが届く。
それは、同じ職場に夫の愛人がいるという内容だった。

特別美男美女が出ているわけでもなく、メインテーマは不倫で、設定は何てことありません。
それもあって、どちらかといえば前半のVIPやその取り巻きの派手な生き方がクローズアップされたあたりに魅力を感じていました。

夫の不倫相手が誰なのか視聴者に考えさせる作りがあったり、観ている側がちょっと内容に飽き始めたところで絶妙な展開を見せたりするのはさすが韓国ドラマと感心。

ジェンダー問題をしっかり取り上げるところもいいなと思いました。

それにしても、紳士のみなさん、自分と同じ匂いのする小娘に泣いてすがられてもお相手してはいけませんよ。すべてを失います。一通り終わって振り出しに戻ったとして、小娘はやり直せても、あなたは取り返しがつきません。

これは映像で納得させられたのですが、小娘がオッチャンといる時よりも同世代といるほうが色っぽく見えたんですよ。オッチャンと小娘では色気が発生しない。これは発見でした。

あと、同じ影を持つ同士でいるのってとても心地がいいんですよね。
嫌で仕方なくて頑張って抜け出したはずなのに、あの頃の何も持たない自分に似た境遇の人を見ると、手にした余裕で包んであげたくなる。お気持ちお察しできるけど、その地位は自分だけの力で手に入れたわけじゃないから、脚立を動かされたら余程の体幹がない限り身を崩してしまうのですよ…。

主要メンバーたちが親の生き方に苦しんでいるところなどは古き良き韓国ドラマを彷彿。

二人の女性のあいだで揺れる男性役の俳優が千昌夫に似ているところは気になりますが、なかなか面白いドラマでした。







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