Homecomingsツアー 「Somewhere In Your Kitchen Table」
2022/4/2
Homecomings 全国ツアー「Somewhere In Your Kitchen Table」の記録
アーティストのツアーファイナル・東京公演に行くということは今までで初めてかもしれない。
熊本にいた頃は、ホムカミのツアーがあると福岡にバスに乗っていって、東名阪や東京・大阪であるライブも大阪に行っていて(東京だけでの公演は東京に行っていたが)、お金がなかった学生時代は大阪でも夜行バスを使うことが多かった。
そこで毎回福岡や大阪の美味しいご飯を探したり、地図を見ずに会場付近を散歩したりしていた。福岡はよく遊びに行っていたこともあり、アーティストやお笑い芸人さんがツアーで来るたびに美味しいご飯の話をしていて、住んでいないのになんだか嬉しかった。今回のツアーでホムカミの福田さんが美味しいご飯をインスタで聞いていて、クロワッサンのお店をおすすめしたら食べてくれている写真を見て、また嬉しかった。実はこれは仕事関係で福岡に行った人のお土産で食べたことがあったもので、そうやって自分が住んでいない街の素敵なものを共有できる旅の良さも感じた。
今回のツアーは、私が大学時代を過ごした熊本でもライブをしていて、いくことはできなかったが、メンバーが私が大好きな商店街に行っていたり、楽しんでいたりする様子にほっこりしていた。欲を言えば、思い出がある大好きな街でホムカミのライブを見に行きたかったなあとも…それはいつかまた。
その熊本公演や福岡にはいけなかったが、今住んでいる東京公演に仕事終わりに行くことができた。ツアーで東京公演に行くというのはなかなか新鮮だった。
学生の頃散歩しながらよく聞いていた「ALPHABET FLOATING IN THE BED」から始まり、懐かしの曲でライブの後半かと思うくらいの盛り上がりで、一気に気持ちが昂った。
MCでは、「地方」という言葉についてや、ツアーでの思い出の話をしていた。私は東京に引っ越してきてまだ1年で、東京以外の地で過ごしてきた時間の方が長いから、なんだか不思議な感覚だった。メンバーの話から、東京が中心で特別ということではなくて、東京でもいろんな街があるし、自分が住んでいる場所、今まで住んでいた東京以外のまち、出かけるのが好きなところ、なんでそこ?と聞かれる場所でも特別で、自分がそこで感じたことを大切にしていこうと強く思えた。
今回のツアーでは、九州に住んでいる、大学時代長く一緒に過ごし、好きな音楽も共有した大切な友人が福岡公演に行っていた。いつか一緒にライブ行けたらいいねと話していたことは叶わなかったが、今朝それぞれの感想を共有できた。そして嬉しいことに、私がホムカミが好きなことをよく知ってくれていた熊本に住んでいる友人も、「ホムカミのツアー行くよ!」と連絡をくれて嬉しかった。大切な人が別の街に住んでいても、手が届くような安心感がしたのはHomecomingsのツアーだったからだと思う。
一番心に残っているのは、「PAINFUL」を演奏してくれたこと。
あまりライブで聴いたことがなかった曲だけど、学生時代ライブや旅に行った時の夜もバスの中でよく聴いていたのだ。その曲を今ライブで、東京公演で聴くことができたというのが、なんだか不思議な感覚だったし、懐かしい曲も多かったのもあり、これまでの思い出が蘇ってきて胸の中で温かい何かが込み上げる感じがした。
後半では「アルペジオ」や「Here」など最近の曲が多く、いつも自分の感じ方や生き方を肯定してくれ、いつものように優しい気持ちになれた。どこに行くのも、誰かと行くのも一人で進むことも、楽しむことができそうだ。
そして今日は自分が住んでいる街にまっすぐ帰ろうと思った。
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