158日目 ヤフオクの思い出　2021.2.24

数年前に古い通帳を見ていて、気づいたことがある。
知らない人の名前が並んでいて、度々入金されている。
誰だっけ、この人たち・・。

二十年近く前のことなので、本気で忘れてしまっていた。
あ、ヤフオクの取引相手の方々かなと思い出した。
私がヤフオクを使っていたのは、早い時期で、本人確認もなく、無料だった。
デジカメで写真を撮ってアップロードして、
出品する→落札される→相手のメアドにお礼の連絡をし、振込先の希望をきく→振込先のメールを書く→振込完了メールをもらい、金融機関まで行って振込確認をする→商品を発送する→発送メールを送る→届きましたメールを受け取ったら、お礼のメールをして完了。

という流れが基本だった。誰も教えてくれないので、自分で考えただけですが。
サボを落札してくれた人と『ノルウェイの森』（サボが出てくる描写があった気がするけれど、本が行方不明で確認できないので記憶違いだったらすみません。）の話をしたり。
お互いの住所や電話番号までやり取りするので、こちらはもう桜が咲きました。など、束の間の、短い取り交わしをしていた。

その緩さから、色々な犯罪に使われるようになって、有料化されたり規約が変わってくるタイミングで、飽きて遠のいて行った。

でもヤフオク自体は新規参入者が多い時期だったようで、先輩はebayで安く仕入れて、ヤフオクで売る、という今でいうセドリのようなことをやっていた。
ちょうど、高卒でも大卒でも超氷河期世代にあたるため、本当に普通に大卒で就職する（できる）人が珍しかった（笑）。いや、笑えない！

少し下の、雇用が復活した世代の子達が
「やりたいことと違います、思っていた内容と違います」と早々に会社を辞めてしまうのを見て、その短さじゃ経験にならないから、せめて三年は働けばいいのに、、、と思ってしまうのは、
転職先が次から次へと、倒産していく時代を知っているからかも。
辞めたいと考える前に、会社の方が先になくなってしまう。

と、そんな時代はとっくに終わり、どう考えてもコロナ不況でおかしくないはずなのに、日経平均が暴騰していて、使っている証券会社の一つが、3万円突破記念Tシャツを作っていた。
悪い冗談に見えて、思わず申し込む。年金機構〜、この爆益で手仕舞いすればいいのに・・・。

と、ヤフオクの話からずれてしまったけれど、最近メルカリに登録して本当にびっくりした。
匿名配送！！？？
本はバーコード読ませるだけで、勝手に情報入れてくれるし、値段もつけてくれる。スマホで写真撮って載せる。
売れたら梱包してコンビニでチケット出して、レジに出して終わり・・・。
連絡しろ、とかメルカリが指示をしてくれる。

これは使ってみて、やっとマスクを転売していた人たちの気持ちが、わかった気がする。
雑種多様に並んでいる商品群を見ていると、メルカリにはメルカリの中の世界しかないように感じてくる。
外の世界でいくらマスクが不足して困っている人がいたとしても、メルカリの中にウイルスはいない。

こんなnoteも書いたけれど、並行する世界があるだけなんだろうな、と思たりする。
正しいとか正しくないとかではなく、いる場所が違う。

というわけで、覗き見。
自分が大切に保管していたものに、思っていたより高額な値段がついているのを見て、もっと高く売れるもの持っていないかなぁ！とひっくり返され最中の本群を眺めてしまう。
これは危険だわ。
自分が値段見ようとメーカーで検索したものを、関連商品として今度はオススメで出されるので、ミイラ取りがミイラになりそうになるけれど、、
とにかくモノを捨てている最中なので、物欲刺激されている場合でもないし、ゆっくりメルカリ楽しんでいる場合でもない。

深夜のオーディション番組で優勝して、知る人は知っている、高校時代に好きだったバンドのCDが数枚出品されていて、嬉しくなる。
私もまだ同じCD持っているよー！！P-stock面白かったよねー！！と見知らぬ出品者に意味もなくテレパシーを送り、あぁ、、また関係ないことで脱線している！！
と反省していたら、コメント欄にこんな言葉があった。

すごい、こんなことまで言ってくれるのね、、。

これだけお膳立てされていると、出品者は手数料稼ぐ企業の、駒のひとつに思えてくる。
決済システムまで導入されて、本人確認までされて、教育もしてもらえる？！

メルカリは現代版の進化した『モダン・タイムス』か？！

と、相変わらず雑念だらけの日々ですが、今日は家に残っていたスノボセットを持ち主に配送、レモンの木を一本切り倒しました。
あとどさくさに紛れて母に、都合の悪いことはとことん見ないフリをするよねー！と、亡くなった人たちが数十年前に送ってきた手紙を処分することを、言えたー！！！