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9章後半⑨【僧侶】 4つ目のパラレルワールド 4/28/2019

ヤフーブログから

僧侶[2019(平成31)年4月28日(日)] 

今日は2017年の秋以来の大学サークルのお友達5人くらいと久しぶりに会った。
2017年秋というと、まだ前の地球にいた時からの友達である。

その仲間の一人に、なんと、お寺の住職さんがいらっしゃる。
前に書いたかもしれないが、その住職さんに別の地球になってしまったことを、真剣にメールで相談したことがある。
その時は、そういうことに関心ないのか、適当な返事で誤魔化された感じで、それっきりだった。

今日お会いして、そのお坊さんから
「アブナイ人」
と思われていることが判明した。
そういう職業の方って、修行してそういう世界のことをよく知っているから、拝んだり、成仏させたり、人に親切なお仕事をしているのかと思ったら、違った!

久しぶりにお会いして、
「この人、危ないんだ」
とメールで相談したことみんなに話して、笑われた。

ひどすぎ。

そうしたら、一緒に話していた佐藤さんが、
「そういう世界はあるのよ」
と反論してくれた。

佐藤さんは海外で民族音楽やっている人で、前からスピリチュアル系なことが好きな子だったのだけど、1年半前に会った時よりも感じが変わっていて、ワイワイ騒ぐのが好きだった子なのに、なぜか落ち着き払っていて…。

佐藤さん、海外の民族音楽をやっていたはずだったが、日本の民謡やっていることに変わっていた。
そういうのは日常になってきたので、ああ、またか、と思った。

佐藤さんが言った。
「平行世界は何個もあって、今、その場でも、思ったことが変化している」
「だから、前の平行世界が、絶対ではなく、常に移行しているから、以前のことに固執してはいけない」
佐藤さんの言い方には説得力がある。

ボクが、オーストラリアの位置が違うことを話したら、佐藤さんは笑いながら言った。
「どんどん地球は変わっているよ。だから、地球ほど面白い星はなかなかないの。
せっかく地球に生まれたのだから、過去に固執しないで、楽しまないと」
「この地球は今、移行期間にあって、もうすぐそれが終わるから、それまでに、自分のなりたいことを実現することが大事だよ。
思いが実現するのは、地球くらいだから、移行期間の間に、ちゃんと自分の方向を決めて、それを実現させないと。
移行期間が終わったら、もう止まってしまうから、前の地球のことなんて考えている暇ないよ」

ボクが、
「宝くじ、当たらないよ、当たる、当たるって考えているのに」
と言ったら、
「それはね、具体的に使用方法考えてないから」
「宝くじ当たるって考えても、それを何に使うか、それが大事」
すると、他の学生たちも興味を持って、
「じゃあ、遊びでも使い方決めればいいの?」
と尋ねたら、佐藤さんは、明るく頷いて、
「そう、遊びでも、好きなことでも、何でも具体的なら神様だって叶えやすいでしょ。
例えば、オーストラリアに旅行に行ってエアーズロックに登って楽しんでいる事考えたり、家電製品買って使っているとこを想像したり、具体的にね」
佐藤さんの言葉に、
「へーっ」
と、一同納得した。
「こまゾロちゃん、こっちの地球に来たら、人の顔色見ただけで、気持ちわかるようになったでしょ?」
と佐藤さんから言われた。
けれど、ボクは空気読めなくて、人の気持ちなんて、こっちの地球でも全くわからない。
典型的な鈍感で、それは、全く変わらないのだ。
佐藤さんに、
「人の気持ちはわからない」
と言うと、ボクの肩のあたりをじっと見て、
「こまゾロちゃんの後ろにいてくれている神様が言っているよ。『こまゾロちゃんは、今、自分のことでいっぱいいっぱいで、人のことを見る余裕がない』って、『余裕ができるには、緑のあるところに行ったり、動物飼ったりすると、直ぐに人の気持ちのわかる人になる』って言ってるよ」
「へー、そうなの?神様はどこにいるのだ?背中にいるの?」
と首を回してみたが、何もいない。
いるわけがない。

確かに、佐藤さんの話しているという神様とやらの言っていることは、当たっている。
今もだけど、レポート書かなきゃいけないし、他の勉強もあり、仕事もあり、何から手をつければ良いかわからない状態で、自分のことで、いっぱい、いっぱい、なのだ。

「こまゾロちゃんのオーラは綺麗な緑色だから、自然のたくさんある、ゆったりしたところに住むといいよ。そうしたら変わってくるし、息苦しくなくなるよ」
「ーなるほど、緑なんて全然無い都心に住んでいるボクは、てっきり街が好きだと思っていたけど、緑の多い田舎がいいんだね」
「ーでも、引っ越すと仕事も勉強も遠くから通うのも大変だし、現実的ではないなあ」
といろいろ考えていたら、
まるで、心の中を聴き取ったかのように、佐藤さんが答えた。
「引っ越すのは大変だったら、動物飼うのがいいよ」
ボクは、思ったことを声に出していたのだろうか。
「ーうわ、本当に佐藤さん、気持ちわかっちゃう人なんだ」
「ーうわ、そう思っているのも、佐藤さんにわかってしまうのか」
「ーわかってしまったと慌てているのも、わかってしまう」
心の中で考えないようにしようとすればするほど、考えてしまって、ボクの頭の中は大混乱になった。
佐藤さんは、ボクの様子を見て、ケタケタ笑っていた。

ボクは、苦笑いしながら、
「―しばらく飼っていない動物でも飼おうかな」
と思った。
しかし、動物飼って、世話しながらレポート書くのって、余計いっぱいいっぱいになりそう、なんて考えちゃいけないのかな。

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半世紀以上前の世界に来てしまった。どうすれば、元の世界に戻れるんだろう。

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