見出し画像

フローレンスこどもと心クリニック、不登校外来・発達外来・女性のための心療内科を正式スタート!

あんまり知られてないけど、フローレンスグループには医療法人もあって、クリニックを運営しています。

その名も「フローレンスこどもと心クリニック」。

昨年から不登校を選んだ子のための外来(不登校外来)、発達外来、そして女性のための心療内科を試験運用してきましたが、この度クリニックの内装リニューアル工事も経て、正式にスタートしました。

【女性のための心療内科】

女性のための心療内科のタグラインは、「女性の「しんどい」にともに向き合う」。

児童虐待死を招いてしまった母親のうち、心中で約4割弱、それ以外でも約16%のケースで何らかの精神疾患が関わっていたというデータがあります。母親のメンタルヘルスが、こどもの命と幸せに直結します。児童虐待という言葉を死語にしたいフローレンスは、母親のメンタルヘルスの改善を目指したい。

またジェンダー規範の強い日本においては、女性であるからこその生きづらさがあります。母として、妻として、女性としてこうあるべき。そうした役割と期待に押しつぶされてしまうことも、ままあります。

女性の抱える悩みと、ともに向き合い、そして女性を苦しめる社会構造を変えていくソーシャルアクションを取っていきたい。フローレンスクリニックはそう考えます。

【発達外来】

発達障害とされる子どもの数は増えています。2006年には7000人余りでしたが、2019年には7万人を超えました。
また、この10年で特別支援学校の生徒数は倍増しました。

一方で、発達相談や検査に半年近く待たされる、ということもザラにある状態。

現在の診療報酬制度では、こどもの心のケアは十分評価されていないため、経営として成り立たず、それゆえにクリニックは増えていかない、という状況です。

親たちは子どもの発達特性に戸惑い、時には望んでいないのに不適切な声がけをして子どもの心を傷つけてしまうこともあり、自分自身も傷ついてしまいます。

足りないなら、つくろう。そう思って、フローレンスでは発達外来を始めました。早期にケアし、特性との付き合い方を知っていくことで、しんどさを感じる期間を短くできれば。

【不登校を選んだ子のための外来】

不登校は過去最多の約30万人。17人に1人が不登校です。
これは、子どもたちが悪いのではない。すでに学校というシステムが、制度疲労を起こしているからに他なりません。

しかし、子どもたちは学校に行けない自分を責めてしまったり、自己肯定感を失ったりすることがままあります。

そこで、フローレンスクリニックでは、「学校に戻す」ことを目的とするのではなく、子どもたちが自分を認め、自分のペースで学びと向き合えるよう、サポートします。

また、オルタナティブ/フリースクールや福祉関係者とも連携していきたいと思います。

心の医療を通じて、そしてそこで得た知見をもとに、子どもが学校に合わせるのではなく、教育が子どもに合わせる教育政策に変えるべく、フローレンスは不登校問題に関して政策提言していきたいと思います。

【これから】


田中純子院長と

渋谷区には産前産後ケア施設であるネウボラもあるので、そうした施設と連携しながら、女性や母親のメンタルヘルスを守っていきたいと思います。

また、教育委員会や学校等とも連携し、不登校問題には取り組んでいきたいですし、福祉行政・福祉関係者の皆さんと共に発達障害の問題にも向き合っていけたらと思います。

クリニックと医療だけで完結するのではなく、こどもと親を真ん中にして、地域のさまざまな資源とつながりながら、ちょっとずつ良き心のウェルビーイングを生み出していけたらと思っています。応援よろしくお願いします!!

追伸
クリニックリニューアルにご支援くださった細木かおりさん及び細木数子事務所のみなさん、心より感謝です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?