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稲妻に打たれた日



日記ですら三日坊主…
ではなく、二日坊主の私です。

春はポカポカ暖かくて大好きだけど嫌いだ。
春は二重人格だよね。
暖房なんかいらなくて日差しも心地よくて、
外に出れば桜も綺麗だし植物たちも芽をだして心がワクワクしてくる。
それなのに、それなのに、、
というか、
それだからそれだから、、が正解なのかな。
とんでもなく花粉を飛ばしてくるじゃん
気圧の変化がすごいじゃん
桜が散るのは切ないじゃん
もし日本中に 哀 の感情が全くない人がいたとしても、桜が散る一瞬だけは心が震えているんじゃないかと思ってしまう。
でもその人は哀を知らないから、散る桜を目の当たりにして この心がギュッっとなるのはなぜなんだって思うんだ。きっと。
そのくらい桜は綺麗で切ない。

ほら!!!!
春って二重人格じゃん!!!
出会いと別れの季節とも言うし、
ほら!!!二重人格じゃん!!!
無理矢理桜のせいにしたけれど、あながち間違いではなくて共感してくれる春嫌いの人も少なからずいると思うんだ。

もしも、真夏に桜が咲いたなら
きっと私の心は震えない。
きっと春は嫌いなままでしょう。




昨日は美容室に行ったんだ。
生え際のプリン。
地毛の色があまりにも目立ってくると病んでいる心に拍車を掛けてくるんだよね。
美容室には40日に1回くらいは絶対に通うんだけど、気持ちを切り替えたい時とかモチベーションを上げたい時にも行きたくなる。

私が髪型を意識しはじめたのは中学生の頃だけど、
その頃からずっとロングで。
だから十数年ロングなわけで、というかロング以外許せなかった(笑)
私は天然パーマ。
天然パーマといっても外国の方のような可愛いカールではなくて、頭の左右で協調性もなく自由な広がりをしてくるタイプの毛質(笑)
だから雨なんて天敵だし、汗をかけばボハッボワッっと広がる。
学生の頃は通学で髪が濡れたら致命的だし、体育で汗をかけば髪の毛が気になってその後の授業に集中できないしで、潔く縮毛矯正をしていた時もある。
(学校にヘアアイロンを持ってきている友達は神だった。どうして自分も持ち歩いてなかったんだろう笑)

髪型での極めつけは、幼稚園の頃の記憶。
地元の床屋さんに祖母に連れられ、どんぐりみたいなショートカットに毎回される。。。泣
天然パーマな私のこの髪の毛は、広がりを越えてヘルメットを被っているようになる。。泣

本当に嫌だったから子供ながら考えて切られる前に
短くしないで!とか
ませた子供のように
長めで!とか
言ってたけどどうしても毎回ヘルメットヘアーになっていた(笑)

だからもうずーーーっとロング!
重さでふくらみが抑えられるしアレンジもできるしね。





なんだけど、
ふと、
切ってみたくなった。

今、人生でいちばん落ち込んでいるんだけど、
切ったら気分も軽くなるような気がして、、


胸下10センチのロング。
いつもお願いしてる美容師さんに切りたいことを伝えると、似合いますよ!とマスク越しでもわかる表情で背中を押してくれた。
すぐヘアカタログを持ってきてくれて、私の理想をうんうんと聞いてくれた。
自分の髪質も施術歴もわかっているから、これは難しいとかできないとか言われるのかと思っていた、、ら、全部肯定してくれて、うんうんと聞いてくれた。
自分の髪が嫌いだからとても嬉しかった。
私がずっとロングな理由も知っているからこそ否定はせず、可愛いのはロングだけじゃないよと伝えてくれるようで嬉しかった。
元ギャルのような雰囲気のいつも優しくて話も面白い私の担当美容師さん。
店長さんもスタッフさんもみんな気さくで好きだ。


家にこもる日々。
明日の気分もわからないのだから、明後日が元気なのかもわからない。
と言うことは、来週のことも考えたくないし、1か月後のことなんてもってのほか。
どうせ家から出ないかもしれない。
人と会う機会なんてないかもしれない。
もし短くして失敗しても延びるまで誰とも会わないかもしれないよ?
丁度マスクもしているこのご時世だし、失敗しても顔は隠せるし良いのでは?
最悪縮毛矯正って手段もあるしねっ

こんな感情が本当はロング以外の髪型もしてみたい私を後押ししました。




私は意を決して「顎くらいで…」と。





ほんとにいいの?なんてネガティブな言葉はひとつも言わず
「絶対似合う~楽しい~」と美容師さん。
「誰~!困ったちゃんの今までの髪型知ってる人は驚くね~」と切りながらも私と同じくらいに興奮してくれて
「オイルとかバームつけたらもうこのまま外出れるね~」と髪のクセを活かして今風の髪型にしてくれた。。。
通っている中で明るいトーンが好みと把握してくれているので、最近ではカラーはずっとお任せしている。
「少し遊んでもいいですか?」とるんるんとカラーリングをしている美容師さん。

なんと揉み上げの毛束だけを違う色で染めるイヤリングカラーをしてくれた。
全体はパープルがかった綺麗なブラウン。
ワンポイントに耳周りが紫のようなピンクのようなレッドブラウンになっている。

わぁ。。。可愛い。




結論から言うと
私はショートボブがとても似合っている。
稲妻に打たれるほどの衝撃だ。
天然のゆるいウェーブが、美容師さんの技術によってこんなに可愛くなるなんて思っていなかった。
「いい~!!!可愛い!!!」
社交辞令ではなく、自分にも誰かにも褒められたのは相当久しぶりだった。

似合わないと思っていた髪型で、
あの人に見せたいとかあの人に会いたいだなんて
そんな感情が生まれるなんて思っていなかった。
今までのどの髪型よりも似合っている不思議。
髪型を変えたことによって気分もスッキリできたし今回の私の目的はとっくに達成されていた。


できない無理と否定せず、
その形にするならこうしなきゃ綺麗にできないと別を提案してくるわけでもなく、
全て肯定して可愛くしてくれた。
オーダー以上に満足させてくれた。

自分はショートやボブは似合わないと決めつけるのは良くないとこの歳になって思うとは、驚いた。
美容師さんの腕も良いし、自分の好みをわかってくれる美容師さんと出会えたからというのが大きいかもしれないけれど。

感謝でいっぱいだ。ありがとうお姉さん。


私にとって30センチ以上切ることはとても勇気がいることだった。
けれど、今じゃないとだめだった。今が良かった。



似合うなんて思ってなかった。

きっと私の中には思い込みがたくさん眠っているのだと思う。
人生、長いのか短いのかはわからないけれど、気づけたらラッキー以上にそれは眩しい出来事なんだと知った。









最後に
祖母にめんこいと言われました。
嬉しさと悔しさ。。当時の気持ちが一瞬だけよみがえりました。(笑)








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