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プロジェクトスタート!ふたり期

みなさまこんにちは、こまった課?プロジェクト室の藤井です。私は普段、デザイン制作会社デジタル・アド・サービスで、UXリサーチャーとして働いています。私たちは福祉の仕事に関わるうちに「障がいを楽しく知れる機会をつくりたい」と考えるようになり、社内で企画を立ち上げて「こまった課?」というゲーム・サービスを開発しました。

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今回は「障がいを楽しく知れるゲームをつくりたい」という企画者ふたりの妄想を、どのように形にしていったかをご紹介します!

「目に見えない障がいを楽しく知ってもらえる」ゲームをつくりたい!という思いから始まったこまった課?プロジェクト。とりあえず週に1回ミーティングをすることを決めて、最初は会社の会議室で遊ぶことから始めてみました。

あそんでみた(4 weeks)

まず、私たちが楽しいと思えるゲームはどんなものなんだろう?を知ることから始めました。一日ひとつゲームを遊んでみて、そのゲームに福祉の要素を入れるとしたらどうなるだろう?を考えて、紙でプロトタイプをつくって実際に遊んでみました。

遊んでいくうちに、私たちが作るゲームは、勝敗を決めるようなゲームなのか、それともみんなでひとつの目標を達成できるゲームにするのかなど、アイデアを膨らませていきます。

かんがえてみた①(3 weeks)

1ヶ月ほど遊んだところで、お互いゲームを企画してブラッシュアップするということをやってみました。竹内さん(コンサルタント・コピーライター)が企画したゲームは、日常の場面を描いたカードに、特性(目に見えない障がいをモデルに)が書かれた透明なカードを重ねて「できるだけこまった状況をつくりだす」というもの。

1つめのゲーム

このゲームの勝敗をどう設定すればいいのか?楽しいと感じる要素はどこにあるのか?何度もゲームを作り直してみたものの、うまくまとめあげることができませんでした。ゲームづくりって難しい……。

かんがえてみた②(3 weeks)

今度は藤井(UXリサーチャー・note書いてる人)が考えた企画をブラッシュアップすることに。その企画は、質問をしていくことで相手の隠された特性を当てるというゲームでした。

2つめのゲーム

何度か遊ぶうちに、私はプレイヤーが特性を当てる「理由」はなんなんだろう?と考えるようになり「役所へ相談に来た住人を助ける」というストーリーを追加してみました。このストーリーがあることで、さまざまな設定やシステムを発想しやすくなったのが大きな発見でした。

そこで、竹内さんが「こまった課?」という現在のゲームタイトルを名付けてくださり、ようやくこの日現在のこまった課?の原型が出来上がったのです。

つくってみた(4 week)

「役所へ相談に来た、住人の特性を当てて助ける」という「こまった課?」を形にしていくために、住人の特性を仮に考える必要がありました。目に見えない障がいである「自閉症スペクトラム」について書籍を利用して学び、たくさんの特性をリストアップし、スプレッドシートに記入しました。

障がいについて勉強する過程で、私たちは無知を痛感する一方で、どうしてその行動に結びつくのだろうか?なぜそういう見え方になるのだろうか?と、たくさんの疑問を見つけて想像することが、多様な人と一緒に暮らしていく上では大切なスキルであるということに気づくことができました。私はこのスキルを伸ばすことをこまった課?の裏テーマに据えることにしました。

集めたリストから、キャラクターを仮でつくりあげていきます。最初は30人ほどのキャラクターをつくり、名付けをしていきます。特性がわかりやすくて可愛がってもらえるような名前になるように工夫しました。業務の合間をぬって、自分の席でキャラクターのカードづくりをしたのも良い思い出です。

スタートから約4ヶ月、原型ができてきた!

自分の無知と向き合いながらも、ゲームの原型がついに出来上がりました。社内のメンバーや、友人に試しに遊んでもらいながら、ルールを詰めていきます。カードや取扱説明書のプロトタイプが出来る過程で、そろそろ社内の協力が必要になってきました。ふたりきりのプロジェクトが、会社の企画になっていく過程は次回ご紹介します。最後に、ここまで読んでいただきありがとうございました!

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現在は、共同開発・監修をいただいた「社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会 障害者支援施設 清瀬育成園 ひだまりの里きよせ」様と共にこまった課?を活用したサービスのご提供に向けてプロジェクトを進めております。
こまった課?の一般発売は2021年初夏頃を予定しております。
これからも引き続きnoteで、情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに。

商品やサービスに関するお問い合わせ先
株式会社デジタル・アド・サービス
代表電話03-5832-5588

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