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自分らしく、暮らすということ。

「玄関のドアの色が素敵。好きな青。「ひとりごとエプロン」っていうYouTubeのドラマに出てくるドアみたい。」と、友達が教えてくれた。

 彼女の言う玄関とは、先日越してきたばかりの我が家のドアのこと。丁寧に、その「ひとりごとエプロン」のリンクも送ってくれた。
 私はすぐに、そのドラマが、大好きになった。


ただいま、ワタシ時間。 

 それは、ひとりの女の子の、団地暮らしの様子を描くキッチンドラマ。
 主人公の女の子が暮らすのは、とある団地の2DK。キッチンも、部屋の雑貨も、自分の「好き」だけが、ぎゅっとつまった、そこは彼女だけのお城だ。
 ある日、お気に入りの本屋さんが閉店していたり、おろしたばかりの特別なパンプスが、雨で濡れてしまったり…、家の外では毎日、いろんなことがあるけれど。家に帰ってきたら、お気に入りの空間で、好きな音楽と大好きな料理を愛しむ時間が、待っている。

 この短編ドラマは、「北欧、暮らしの道具店」のオリジナル作品。ドラマの舞台、女の子が暮らす団地のお部屋も、こだわりたっぷりの雑貨であふれていて、とても素敵。


フィクションなのに、リアル。

 あっという間に、全5話(メイキング含む)まで、見てしまった。
優しく、あたたかな映像。音楽も、私の大好きなクラムボンや七尾旅人が挿入歌で使われていて、主人公の女の子が、それらをセレクトしながら、お料理をしていく。

 もちろん、キッチンドラマだから、登場するお料理たちが、これまた良い。背伸びせず、気取らず、おしゃれだけど、とっても素朴で、ほっこりと、どれもあたたかくて、そして、おいしそう。

 レシピも、とても簡単。今、うちにある材料でパッと、できてしまいそうなのも魅力だ。
 なんだろう、「団地の台所」っていうのが、いいのかな。これが、もしも、ピッカピカの最新システムキッチンだと、ちょっとまた違うドラマになるんだろうな。この雰囲気には、この「団地の2DK」なんだ。
 こんな女の子がいたら、音楽の趣味も合いそうだし、すぐお友達になりたい、遊びにいきたい。フィクションだけど息遣いを感じる、リアル。 


どんな場所でも、自分らしく暮らす。

 いま、まさに私も「団地」に住んでいる。
友達が好きだ、と言ってくれた、少しくすんだ色味の青いドア、「キッチン」ではなく「台所」。 

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 引っ越してきて、丁度1か月。
本当に、いろんなことがあったけれど、少しずつ、ここでの暮らしや、美しいと感じること、ほっとできる時間や場所を見つけられるようになってきた。

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 そんなタイミングで、友達からかけて貰った優しい言葉と、ドラマの中の彼女の丁寧な暮らしに触れて、この場所が、またすこし好きになれた。

 さて、今日の晩ごはんは、何にしよう?
 

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