見出し画像

酸味が苦手な私が、美味しい”浅煎りコーヒー”に出会った話【COFFEE COUNTY】

先日見つけた素敵なカフェに入り浸りたくなる気持ちもあったが、また新しい出会いを求めて、まだ行ったことのないカフェの扉を叩いてみた。

COFFEE COUNTY(福岡県久留米市のカフェ)

カフェの雰囲気

福岡県久留米市にあるCOFFEE COUNTY(コーヒーカウンティ)。「ここに行く」と決めていなかったら、入るのを少し躊躇してしまうような重厚感ある木の扉。

COFFEE COUNTY入口

店内も重厚感のある雰囲気ではあったが、それよりもリラックスできる落ち着いた造りになっていた。
焙煎所も兼ねているため、豆を煎る音も心地よい。

店内
写真右手の飾り棚にドリッパーやミルも並んでおり、購入もできるようだった。

注文

注文カウンターへ行くと、コーヒーが6種類ほど並んでいた。
豆の種類に明るくない私には何がどう違うのか分からない品々。

説明を読み少しの間思い悩んでいると、
「浅煎りコーヒーとか飲まれますか?」
と店員さんが声をかけてくれた。

日ごろほとんどインスタントの私はその旨を伝えると、浅煎り3種をおすすめされる。コーヒーの酸味に苦手意識があった私は、これまで自分から浅煎りという選択をしたことがなかったが、せっかくだし飲んでみようと思い店員さんの説明に耳を傾けた。
そして、3種の中では酸味が少ないというコスタリカ産の”Milenio(ミレニオ)”という品種の豆を選ぶ。

焙煎機の音と、ドリップする店員さんの姿を見ながら待つコーヒー。既にワクワクだった。

浅煎りコーヒーの魅力と”選ぶ”が形に残るサービス

ここまでの”選ぶ”という段階でだいぶ満たされていた私だったが、席に届いたコーヒーの味が、一番の衝撃だった。

香りは私の知っているコーヒーと大きく変わらないにも関わらず、口に運ぶと紅茶かと思ってしまう程のスッキリさ。苦味がまるでなく、フルーティーとはこういう風味を表現するための言葉なのか、と思わされるような味。私に”ものに名前を付ける権限”があるのであれば、同じ”コーヒー”という分類にはしなかっただろうと思うレベルで別物だった。

酸味も確かにあるのに、私がいままで苦手だと思っていたただ酸っぱいだけの酸味とは全然違う。いい酸味ってこういう味になるんだ、と感動する。

コーヒー(450円)とコーヒーの詳細が印刷された紙
席に届けられたあと直ぐに飲んだため、撮影時には半分以上減った状態になっている。

さらに驚いたのは、カップと一緒に渡された「コーヒーの詳細が記された紙」。注文したコーヒーに関するエピソードと、生産国や品種、さらには農園名や使用したミルの名前まで書いてある。
”選ぶ”というワクワクが形に残ったようで、とても嬉しいサービスだ。

こだわりのカップ

味にも雰囲気にも大満足の私だったが、一つだけ気になる点があった。
それは、コーヒーカップだ。
先の写真の通り、シンプルな半透明のガラスカップ。取っ手がないのも全般的なデザインも、カフェのカップとしては珍しいなと思いつつ、ここまでこだわってあるカフェだから何か意味があるのだろうかとも考える。

そしてそれは、帰り道に解決する。
電車に揺られる中、音楽代わりにCOFFEE COUNTYさんのYouTube動画を見ていると、【コーヒーの為のグラス】というタイトルの動画を見つけた。
「やっぱりきちんとこだわりがあったんだ!」と、どこか嬉しくなった。

グラスはオリジナル品だそうで、長野のSTUDIO PREPAさんで作られているとのこと。コーヒーを飲んでもらう際の理想の入れ物として、一番コーヒーの味わいをそのまま表現できる材質としてガラスを選ばれたそうだ。
取っ手が付いていないのも、手で包み、じんわりとした温かさを感じながらコーヒーを楽しんでもらう、というコンセプトがあり、このような形状になったと話されている。

確かに私もお湯呑みを持つように、両手を添えて飲んだことを思い出した。

まとめ

隅から隅までこだわりを感じたCOFFEE COUNTY。

コーヒーの面白さを改めて感じて、もっと知識を蓄えてまた楽しみたいと思った次第。帰りに図書館でコーヒーの本も借りてみた。読んでみようと思う。

こういう出会いのために「入ったことのないカフェに行く」を実践している今日この頃だが、きっとここには再度行く。
そんな素敵なひとときだった。


この記事が参加している募集

私のコーヒー時間

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?