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W|ワカメ(若芽)【化学反応でミラクル大変身】 |野草の世界で学ぶ、持続可能な食と生活のAtoZ

Wakame
コンブ目チガイソ科ワカメ属

「茹でる瞬間に色が変わるから、必ず見てね」
 友はそう言って、軽自動車特有のエキゾーストノートをブウンと奏で、去っていきました。

 海辺のハンターである友人が持ってきたのは、立派なワカメ。
 密漁品? それとも合法?
 なにはともあれ、海の野草バンザイであります。

 さっそく母と一緒に鍋で湯を沸かし、もらいたてホヤホヤのそれを投入してみました。

 するとなるほど!
 ワカメの色変わりは今までに見たことのない美しさでした。
 息を呑むとはまさにこのこと。
 新鮮さに眼福も相まって、新鮮なワカメは美味しくいただくことができました。貴重な体験です。

 茹でる前のワカメは、くすんだ茶色をしています。
 それがなぜ、あれほどまでに美しい緑色に変化するのか?

 その正体はワカメに含まれる色素にありました。
 ワカメの色素には、緑色のクロロフィルと赤色のフコキサンチンがあり、後者が熱を受けると赤から黄色になることで、大変身するというのです。

 noteは形式が比較的自由なので、ここにカラーで説明を入れてしまいます。

 ……ということなのです!

 なお海辺ハンターの友人は、のちに配偶者と離別しました。
 私も離婚しましたし、仲のいい別の友人も離婚しています。
 日本人は1/4が離婚するといいますが、私の交友関係はそれ以上に離婚だらけ。

 しかし、今では全員もれなく再婚し、子どももいて、各々元気にやっています。
 皆、前配偶者の時代は人生が茶色にくすんでいましたけれど、今は茹でたワカメのように美しい色の人生を送っているのでした。

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