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風呂嫌いのお年寄りにならないために

元々、お風呂に入るのが嫌い
そんなひとの話ではないのです

お風呂に入るのが苦手
苦痛
怖い
強制されたことに腹が立つ
タイミングが合わない
手順が理解できない
お風呂のキーワードで
突然
風邪気味に変身

そんな
高齢者の中でも
認知症の方
高齢者福祉施設
介護福祉士として働いてきたから言わせてください

もう
要介護状態になってからでは入浴嫌いの改善は難しい
判断が遅い!

こんな
話しがあります
50代の息子
80代の母
久々に実家に
一緒にご飯を食べた母
容姿が清楚感ないことには気づいてた
元々
あまり話さない方なので
でも
別れた嫁のとこに帰れない
さぁ
風呂でも入るか
ん⁈
浴室は冷んやり
その上
カビだらけ
お母さん
風呂洗ってる?
お母さん風呂入ってる?
何かおかしい…
いやいや
遅いです
その日はいつのものかわからないシャンプーで頭を洗い
湯船に浸かる
朝に洗面所に
お風呂のふたは空いてた…
母はそんなことするひとではなかった
洗濯機に使うという朝のルーティン
生暖かいことが洗濯には良いから蓋を開けてたら
起きて怒られてたくらい…
おかしい
お母さん
風呂入った?
風邪引いてるんよ!
あれ?
昨日の服のままやん
洗濯は?
顔色が変わった…
見たことない目つきに変身
お母さんがキレた!

結果
不潔や意欲低下のフレイルが起きてきます
もしかしたら
軽度認知障害を放置してたから
認知症の症状が徐々に悪化
判断力の低下や実行機能の低下も加わっている可能性もあります

毎日
1人でやらないといけない家事
洗濯、掃除、毎日のルーティン

いくつか減らさないと時間、生活が追いつかない


そうなると
風呂掃除と入浴出来ません
そうなると洗濯も…
ワンセットで出来ないことが
ゴッソリと増えます

そんなこと有り得ない
そう思った方
甘いです
介護の仕事してきたから言います
実際にあった相談ですよ
お一人おひとり
認知症の症状の出方は違いますから

出来ないことを指摘しても始まらない
出来ていること
食事、料理や買い物は出来ている

よく
観察して
そして
できるところ
苦手になってきたところ
得意なこと
見極めてあげてほしい
そう
あなたが把握すること
指摘や叱るのではなく
観察です

そして
必要に応じて
包括支援センターに相談する
病院で診断してもらい
今の状態を介護認定してもらいます。
あなたの親身な関わりと献身的で信頼できるあなたなら
この認知症の初期対応で大切な人を助ける事ができる

浴室での事故が多いので慎重に考えていく必要もありますよね
①温度差
②浴槽跨ぎ、転倒
③溺水
④上気せ
このへんも
気をつけていきたいですよね
親をひとりにしているなら特に注意



いま
認知症予防に
お家での
入浴シーン変えていく必要があります
億劫にならない方法を考える




伝えたように
認知症はすぐにならない
軽度認知障害が先
それから
本当の認知症がやってくる




ひとりで億劫
やることが多い
今までのルーティンを上手く
変える必要があるだけ

生活を簡素化しておく
物に溢れた状態から抜け出しておく
毎日にたくさんの判断を用意しない

毎日に必要な習慣の見直しを
観察をしたあなたが
一緒に考えてください
叱るとか指摘はいらない

認知症の症状が進んで後悔する前に
認知症の葛藤や喪失感は計り知れない
本人の苦悩
その次に
やってくるのは家族の葛藤
なんでうちのお母さんがあんなことに?

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