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大学で勉強する時のワザ その3

注:この文章の経緯についてはその0をごらんください。その2の続きです。

考えながら聞く
人の話を聞きながら,自分で考えながらノートをとるって,いうほど簡単ではありません。特に知らない事について興味を切らさずに聴き続けるのはとても難しいものです。そもそも「考えながら聞く」とは,何をどうすることなのか。一つのやり方は,「質問を思い浮かべながら聞く」です。英語のリスニングのテストを思い出してください。先に質問の内容が分かっている問題の方が内容が聞き取れたのではないでしょうか。宝探しをする時にどんな形かわからない宝物より形が分かっている宝物のほうが見つけやすいでしょう。同じように,質問というのは話の中から幹になる部分を見つける際の良い手がかりになります。講義の前に予習をすると良いのは,先にわからないところ,質問を探せるからです。

ツッコミの力
予習できていないときでもその場で疑問,質問を作る方法があります。それは授業にツッコミをいれることです。もちろん,声に出したら周りに迷惑なので心の中で,ですけど。話を聞きながら,「何?」「誰?」とか「は?」とか「なんでなん?」「どうしてそうなった?」と思ったとしたら,十分講義を聞きながら考えたことになります。そのツッコミをノートにメモリましょう。その質問に答えがあるなら,それももちろん記録しましょう。また,「へぇ」「なるほど」「ほう」「うまいなあ」「やるなあ」と思ったところ。この驚きもメモする価値があります。
ただ,考えながら聞くときのツッコミには不向きなものもあります。「ちょっと何言ってるかわからない」「ありえない」「意味わからん」などは,考えることを放棄しがちになるのでこらえましょう。逆に最高なのは例えツッコミです。麒麟川島さんやフットボールアワー後藤さんのような例えツッコミ「〇〇そのものやん」みたいなのを思いついたとき,今聞いたことと自分の知識がつながったということですから,しっかり記録しましょう。

前にも書いたように,大学の講義ではわからないことがたくさん出てきます。わからないことを全部メモして全部わかるようにしよう,と思うと本当に疲れてしまいます。また,わからないことは正しく記録するのも難しく,せっかくとったノートもデタラメということが多いものです。わかることを増やす,わかったことを記録する方式を是非取り入れてみてください。

考えながら,質問を思い浮かべながらノートを取る技術は大学で学ぶときだけでなく,その後の仕事の面でも大いに役に立つはずです。しっかり磨きましょう。

次回は,文章を読むときのことについて考えたいと思います。


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#考えながらメモを取る


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