ぷらくてぃかりすと

コロナの前まで、私大の文系学部で教えていた物理屋です。これまでの経験をシェアできたら嬉しいです。

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最近の記事

傷つきやすい子はよく気がつく子。 決して弱い子ではないよ。 せっかくのアンテナを壊して鈍い強い子になる必要はない。 傷ついた自分をちゃんと自力で癒せる人になって欲しい。 癒す方法をたくさん持っている人になって欲しい。 それがほんとの強くて優しい人だと思うから。

    • 進路とコース選択#2

      前回は,自分について知ると言う活動で,自分が大事にしているものは何だろうということを直接考える活動を取り上げました。自分が大事に思っていることは自分にとっては当たり前なので改めて「何を大事にしているのか」と問われたり,大事にしているものに順序をつけたりしてみると,またその結果を周囲の人と比較したり,周囲の自分評と比較したりしてみると,けっこう自分の考え方には癖があることがわかります。つまり,自分にとって当たり前の価値観は,他の人にとっては当たり前でないということです。そのよう

      • いつも思うけど、扶養されてる人の稼ぎに壁を設けるのではなくて、扶養している人の控除をガツンと増やすべきと思う。2人なら2倍、3人なら3倍に。その代わり、扶養されてる人の仕事控は基礎控除なし。好きなだけ働けばいい。控除を自分で使うか配偶者に回すかは自分で決められる。ドイツ式。

        • 進路とコース選択1

          キャリアデザイン,という講義を始めるときに私が最初にする話は,とても逆説的なのですが,「今,なりたい職業,自分の将来像について考えたところで,将来その通りになる確率は結構低いよ」というものです。 私自身,大学1年生18歳理学部物理学科に入学しましたという段階で,40歳の時に文系の大学の教員としてキャリアデザインの講義をしている姿は全く想像していなかったし,50歳の時にはその仕事を辞めて主婦してるとも思っていませんでした。自分の考え方も変わるし,環境も社会も変わります。その時

        • 傷つきやすい子はよく気がつく子。 決して弱い子ではないよ。 せっかくのアンテナを壊して鈍い強い子になる必要はない。 傷ついた自分をちゃんと自力で癒せる人になって欲しい。 癒す方法をたくさん持っている人になって欲しい。 それがほんとの強くて優しい人だと思うから。

        • 進路とコース選択#2

        • いつも思うけど、扶養されてる人の稼ぎに壁を設けるのではなくて、扶養している人の控除をガツンと増やすべきと思う。2人なら2倍、3人なら3倍に。その代わり、扶養されてる人の仕事控は基礎控除なし。好きなだけ働けばいい。控除を自分で使うか配偶者に回すかは自分で決められる。ドイツ式。

        • 進路とコース選択1

          高温多湿の環境下で使える充電式の小型サーキュレーターはないものか。 浴室で衣類を乾燥させるとき、ガス式浴室乾燥と併用したい。 普通に売っているサーキュレーター、あっついとこで使う勇気がない。 併用できたらガスの使用量を大幅に減らせると思うのだけど。。

          高温多湿の環境下で使える充電式の小型サーキュレーターはないものか。 浴室で衣類を乾燥させるとき、ガス式浴室乾燥と併用したい。 普通に売っているサーキュレーター、あっついとこで使う勇気がない。 併用できたらガスの使用量を大幅に減らせると思うのだけど。。

          人に対する言葉の圧ってつくづく「圧力」なんだなって思う。  (思いの強さ)/(視野の広さ)  次元もちゃんと圧力だ。 思いが強くても柔らかく伝えられるように,視野を広く保ちたいものです。

          人に対する言葉の圧ってつくづく「圧力」なんだなって思う。  (思いの強さ)/(視野の広さ)  次元もちゃんと圧力だ。 思いが強くても柔らかく伝えられるように,視野を広く保ちたいものです。

          進路とコース選択#0

          今回からは,私が大学初年次の後期にホームルーム的な講義の中で実施していた,進路について考え,2年次以降のコース選択を進めていく時間の内容を紹介していきたいと思います。 私が勤務していた大学はいわゆる私立文系で,卒業生の進路はほとんど就職まれに留学でした。なので,入学してやっと大学にも慣れたころ,1年生の後期にはもう将来を見据えて卒業後どうするかという話をし始めるのです。こんなふうに高校を大学入試への踏み台,大学を就職への踏み台にしてその時そのときの貴重な学生生活をしっかり味

          チームではたらく #2

          個人でのパフォーマンスを試されるとき,大学に入るまでだと「入試」が最も大きな関門かと思いますが,パフォーマンスの改善に必要なのは「弱点を克服する」ことです。個人 + 持ち込み資料なし + 減点法 の条件では,苦手を強化する方がパフォーマンスを効率よく上げることができます。90点取れてる科目を100点にするより50点の科目を60点にする方が伸び代がありますから,対費用効果が高いです。ですが,テストを受けるわけではない(減点法の評価を受けるわけではない),さらにチームを組んでよい

          チームではたらく #2

          買い物から帰って、もやしがあるのにもう一つ買っちゃったことに気づく。 まあ、ひとつは今すぐ食べちゃうから,いいか。 パッケージをあけて,もやしをボウルにざあっとあけた。 今買ってきた方を。 何してんねん。

          買い物から帰って、もやしがあるのにもう一つ買っちゃったことに気づく。 まあ、ひとつは今すぐ食べちゃうから,いいか。 パッケージをあけて,もやしをボウルにざあっとあけた。 今買ってきた方を。 何してんねん。

          チームではたらく #1

          読む力,書く力,プレゼンのスキルのような個人の能力に加えて,チームではたらくためにはどのような力が必要でしょうか。私が大学生のみなさんに持っていることをおすすめしたい力は「初対面の人と共同作業する関係を作る力」です。 私が勤務していた大学には,その当時,面識のない他学部の人を混ぜて10名ほどのグループを作り,その場で与えられたお題で議論をする,という必修のイベントがありました。「初対面の人としゃべるのは苦手」「気まずい」という内気な学生にはかなり酷な代物です。今回の話は,その

          チームではたらく #1

          チームではたらく #0

          前回までで,大学初年次前半でホームルームのクラスで講義していた内容を一通りまとめ終わりました。やってきたことは「読む,書く,まとめる,調べる,発表する」といった大学で学ぶための個人スキルについてです。特に大学受験をへて学生になった人にとって,勉強というのは「与えられた範囲の問題を個人の持っている知識と能力で解決する能力を鍛える」ことであったので,大学に入ってからも個人の能力をどのように高めるかという意識でこれらの課題に取り組んでもらえたのではないかと思います。 個人のスキル

          チームではたらく #0

          「もうね、努力はするけど我慢はしない。動ける身体でいたいから、雨じゃなければお父さんと散歩に出るよ。で、夜更かしも夕食後のアイスもしたければするし、食べたい時は食べるの。」 今年古希の母の言葉。全面的に賛成。健康に気をつけて、とか子どもからの小言はもういらない。好きなことしてて。

          「もうね、努力はするけど我慢はしない。動ける身体でいたいから、雨じゃなければお父さんと散歩に出るよ。で、夜更かしも夕食後のアイスもしたければするし、食べたい時は食べるの。」 今年古希の母の言葉。全面的に賛成。健康に気をつけて、とか子どもからの小言はもういらない。好きなことしてて。

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#7

          発表会が終わると,ちょうど半期の講義の最終週になります。最後の一回では 全員からの講評をまとめた短冊の束 振り返りに一言コメントを入れた物 紹介された本のリスト を返却し,優秀賞(=ランキングの集計結果)を発表します。もうすぎてしまったことなのであまりくどくどと反省をすることはしません。みなそれぞれに短冊の束を見ながら振り返れば十分かな,と思います。紹介された本のリストというのはこんな感じです。 正直,学生がこのリストを欲しているかどうかはわかりません。が,プログラ

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#7

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#6

          スライドの用意ができて,評価表の準備もができたらいよいよ発表会です。 発表会の運営手順は#4の最後で紹介した通りです。繰り返しになりますがもう一度まとめます。 学生が来る前にスクリーン,プロジェクタ,PCを設置。ポインタとストップウォッチ,残り時間を知らせる紙なども準備する。マイクは使わなくても良い程度の大きすぎない教室を確保する。 学生が来たら,評価表を配布(枚数があるので多少時間がかかる)。 発表手順の説明。細かいことは評価表の冒頭に書いてあるので,そこをみながら

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#6

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#5

          前回までの講義で学生のプレゼン資料が揃ったら,次は教員側が文献紹介会の準備をする番です。具体的には「評価表」の準備です。 この講義の目的の一つに「人の発表を聞いて具体的に評価することで自分なりの発表に対する価値観を磨く」ことがあります。これを達成するために使うのが評価表です。実物はこんな感じです。 評価表には,◎,○,△,×の4段階評価をする項目と自由記入欄があります。評価項目はほどよく具体的で数を増やしすぎないことを考慮し, スライドがよくわかる 声がよく聞こえる

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#5

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#4

          前回から第2回目の講義に入り,各自がプレゼン資料をつくっています。今日は,この講義の後半,プレゼン資料ができた後のことを紹介します。 プレゼン資料の印刷ができて,これで発表ができる,となったら次は発表順を決めます。決め方は乱暴に「早い者勝ち」。教員側の準備は次のような表を持っていくことです。発表は2回,あるいは3回に分けて行ったので,その時の状況や人数に応じて枠を割り振っておきます。 教員のプレゼンチェックを通ったら,空いている場所に名前を書いて良いこととします。そのまま

          「好きな本を紹介するプレゼン」の講義資料#4