持ってうまれたものから
「あぁ」「う~」「ばっばっ」
私も同じ音を出して答えてみる。
「あぁ」「う~」と。
0歳の息子は嬉しそうにニコ~っと笑う。
こんなに小さくても伝わったと思って嬉しいんじゃないかと思う。そうだとしたら、もうすでに自分の中に「伝わってほしい」という気持ちを持っているんだろう。
◆◇◆
子どものことが「かわいい」と思えない時、自分のどこかにしんどさがあった。上の娘が4歳になるまでは「しんどい」と思ってばかり。それでも赤ちゃんの娘を抱っこして笑っている自分の写真もあるので、娘と二人っきりの時間が長くきつかったんだろう。よく疲れて横になっている私の髪の毛を娘は引っ張っていた。お母さんにかまってほしかったからと大きくなってから言われた。
息子が生まれてからはありがたいことに「かわいい」と思えて過ごせていたけれど、少し前にやっぱり思えない時がふっと来た。あぁやっぱり来るものかと思って自分を振り返り、しばらく自分の疲れをとることに専念した。
◆◇◆
赤ちゃんの時の娘と息子の顔はそっくりだ。
でも娘は男の子に間違えられることがあったのに、息子は女の子に間違えられる。
本人が持っている雰囲気、空気感が違う。
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