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自分の役割を全うすること

久しぶりに職場の憧れの人に出会って
嬉しい気持ちになった。


1 かっこいい!と憧れる

高校を卒業して仕事を始め、
最初の職場で
かっこよく仕事をしている
5つ年上の女性
Y先輩と出会う。

男性率の高い職場の中、
バリバリ仕事をこなす姿は
私を始め多くの女性の憧れだった。

Y先輩の背中を追うように
同じ業務内容を選んでみるが
私は向いていなかった。

4年続けてみて無理だと感じ
その業務から離れることとなり、
Y先輩と出会うことも無くなった。

ただY先輩の言葉は今でも私の中にあり、
仕事をする上での原点である。

2 自分の仕事を全うする

Y先輩から言われた言葉。

「自分が任された仕事はきちんとする。
その姿は誰かがきっと見ている。」

男性率の高い職場は
どうしても男性が優先的に花形の仕事を任されることが多い。

しかし、仕事は1人ですることはできない。
花形の仕事ではない
裏方の仕事も誰かがしなければならない。

全ての業務が滞りなくできることで
全体の仕事がうまく進んでいくのだ。

若き私は、かっこよく花形の仕事がしたかったのだろう。
でしゃばりだったのかもしれないし、
裏方の仕事を馬鹿にしていたのかもしれない。

Y先輩はそんな私に
裏方の仕事もどんな仕事も任された仕事は
そつなくこなすこと。
どんな仕事も、自分の今後につながること。
を諭してくれたのだと
数年後に気がつくようになる。

もしかしたら、私に向いていた仕事を教えてくれていたのかもしれない。

Y先輩の言葉は
やりがいをなかなか見出せない業務をするとき
他の人に評価されることとない業務をするとき
に私をしっかり見つめてくれていた。

3 久しぶりの再会

子供を授かり、現在は別業務をしているY先輩に
たまたま先日お会いした。

変わらずかっこいい姿の先輩に
若き日のことを思い出さずにはいられなかった。

当時の恥ずかしいくらい自己中心的だった私の仕事ぶりに
Y先輩はなにを感じていたのだろう。

先輩の背中を追って入った業務を
さっさとやめてしまった私に何を思うのだろう。

ただ、変わらず私のことを気にかけてくれた先輩に
頭が上がらなかった。

そして、少し嫌になりかけていた仕事を
もう少し頑張ろうかなと思った。

若き日の憧れの存在は
これからどんなに歳をとっても
憧れの存在で。

いつか私も
先輩に追いつくことができるのか。
今はただ我武者羅に生きていくしかない。

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