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手足口病とコロナウィルス

数日前、3歳の息子が発熱した。

とうとう、この日がやってきてしまったか…

「手を洗わない子にはご飯をあげないよ!」
「キレイにしてないと鬼さんくるよ!」
散々脅し文句を吐いた後、
泣いて逃げ回る息子を捕まえて念入りに手洗いしていたのに。
スーパーの帰りは必ず手指消毒をしていたのに。

しかし、予想に反して小児科で言われたのは
「手足口病ですね。ほら、発疹が出てるでしょ、
お母さん気づかなかったの?」

え?そうなんですか?
あら、ほんとだ、小さなプツプツがある。

「お母さん気づかなかったの?」
そのそっけない言葉に一瞬イラっとしたが、
不謹慎ながらコロナウィルスではなかったことにホッとしてしまった。


熱が下がると、発疹があるだけでとても元気な3歳児。
普段甘えられない分、存分にわがままを言ってきて、何度怒鳴ったことか。
やっぱり私は仕事をしていたほうが向いていると改めて気づく。
そして、自分の態度が虐待にあたらないかと不安に陥る。

「被虐待児は虐待をするリスクをはらんでいる」

これは世の中の大部分の人がそう思っているのではないかと考えている。
と同時に、自分もそういう概念を持っているから、
時々自分が恐ろしい人間に思えてくる。

コロナ禍、自宅で過ごす時間が増え、家族の密度も高くなっている。
家族といえど、違う人間。
どこかでガス抜きしなければ、息が詰まるのは当然のことと思う。

私にとってのガス抜きは「訪問看護」というお仕事であって、
人を助けているようで助けられていると日々感じている。
(この仕事については追々お伝えしていきたいと思う。)

そうやって、子育ても助け合ってやれたらいいな。
きっと完璧主義でもいけない。
少し肩の力を抜いて。
感染したのは誰のせいでもないから。





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