『大人の発達障害グレーゾーン、診断を受けるべきか否か聞かれたので当事者が答えてみる』
こんにちは。小松(@koma23chi)です!今回はいつもの独り言じゃなくて、頂いた質問へのお返事をさせてください🙇♀️
DM等でご質問を頂く機会があるのですが、子供の発達についての悩みの他にも
『自分自身や旦那にも発達障害の可能性がある気がする🥺』
『今からでも診断を受けた方がいいのか💦』
という、大人の発達障害についての質問を頂いていました。
就学相談や運動会等でメンタルがだいぶ弱っていたのもあり個別にお返事ができなかったのですが、このnoteを通してご質問へのお答えができればと思っています!
※医師でも心理士でもない一介の当事者の意見です。知的障害にかからないADHD、LD、ASDについて書きます。グレーゾーンの意識があり、診断を迷っている方への個人的なアンサーだと思っていただければ幸いです✨
結論から言います。個人的には…
お子さんは支援に繋がって損はないと思います!
大人は生活に支障が色濃くあれば必要だし、薄ければ診断は急がなくていいのかなと思います。
ということで、今回は
「未診断の大人の発達障害」
に限定してお話しさせて下さい(子供編はまた別に書きますね🙇♀️)
①そもそも発達障害とは
認知機能の偏りをきたす脳機能障害によるものと考えられているそうです。これは育て方や環境の問題ではなく、生まれ持った脳自体の問題です。なので『障害による特性』は成長と共に劇的に変わる…ことはないという特徴があります!(濃いグレーが薄いグレーになることはあっても、白にはならないって以前お医者様がおっしゃっているのを聞いてそれ〜〜〜!と感銘を受けました)
発達障害には、ADHD、ASD、LDという大きく分けて3つの「特性」が挙げられます。(特性とは、発達障害当事者のその発達由来の性質のことです)
ADHDは注意欠如、多動性障害のことで、不注意や衝動性が強い特性のことです。ASDは自閉症スペクトラムといい、社会性やコミュニケーションの発達の遅れが特性の一つです。(ADHDやASDは自己診断テスト的なもので出てきやすいし、聞く機会も増えてイメージしやすい特性かもしれません)
LD(学習障害)は聞いたことのない方もいるんじゃないでしょうか?知的な遅れはないのに、読むことや書くことなどの習得に困難がある状態を言います。計算が著しく遅いとか時計が読めないとかも入ります。
これが一人につき一つの特性ならわかりやすいのですが、特性はお互いに混ざり合っています。(絵の具がジワ〜っと伸びて混ざり合ってる様子を思い浮かべていただければわかりやすいかもしれません)
二つの特性が混ざり合っている人もいれば、一つの特性の色だけがとても濃い人もいるし、逆に全部の特性がとても薄〜く混ざっている方もいます。特性の出方は、各々で全く違うのです!
グレーゾーンの方は、特性の混ざり方が一つなのか全部なのかは各々で違うものの、出方が薄〜い状態の方を指します。
②で、判断基準は?
どうしても人の顔を覚えられない…忘れ物が多い…何度も注意されても同じミスを繰り返してしまう…人間関係がうまくいかない…欠かせないルーティンなどこだわりがある…マイペースだとよく言われる…計算がとても苦手…
そういった困り感をみなさんは感じたことはありますでしょうか?(全く一つも当てはまらない、という方はラッキーさんですね🤞✨)
『結構当てはまるな…私って発達障害?!』と不安に思う方もいらっしゃると思います。でも安心して欲しいのは、そもそも「特性」というのはだれにでもありうるものだということです。
神経質な人、おおらかな人、怒りっぽい人、流されやすい人……世の中にはいろんなタイプの人がいるので(人間、長所もあれば短所もあり、むしろ短所とされる部分の方が、自他共に際立って見えることも少なくないですよね)うっかりミスや、譲れないこだわりが強くある方もいると思います。
なので、挙げられた特性の一つが自分と似ていたり当てはまる部分があるからといって即『発達障害ですね』と診断されるかというと、そういうことはありません。
じゃあ診断基準は?というと、
その「特性」によって現在の生活に支障をきたすほど困っているか否か、ということが重要視されます…!
学生時代を思い出してみてください。義務教育中は特に「みんなと一緒」「横並びであること/輪を乱さないこと」が大切にされますよね。その時に辛い思いをした方、生きづらさを感じた方も少なくないはずです。
ですが、義務教育から抜け出し大人になって
自分の「特性」との向き合い方を習得したり、就職先でむしろ「特性」を武器にできたり、自分が自分でいやすい場所に身を置けた方もいるのではないでしょうか
そういう方は(これはとても個人的な意見にはなりますが)診断を受けることを急がなくても、いいのかな…と私は思います。
(もちろん、今の自身の状況下で自分の「特性」がどの程度濃かったり薄かったりするのかを見極めるのが難しい場合は、医師に相談することをお勧めします👩⚕️🏥👨⚕️)
逆に、
・「特性」のせいで、就職や人間関係が毎回続かない、日常生活でトラブルを起こしやすい、鬱っぽくなってしまう場合
・当人が生活に問題を感じてなくとも、一緒に過ごす家族が当人の「特性」のせいで心などが病んで日常生活を送りづらくなっている場合
こういう場合は大人になった今からでも、ぜひ診断を受けたほうがいいと思います。
一番目の状態は、昔から『うっかりさん』や『宇宙人みたい』が常だと、なかなか診断にまで至らないかと思います。
『自分がだらしないせいで…』や『みんなとうまくできないから…』と無意識に自分を責める癖がついていて、気付いた時には鬱状態なんだけどそこから抜け出せない…みたいな。または『学生時代は特性をコントロールできていたのに、社会人になった途端に全部がうまくいかなくなって鬱状態に』みたいな。私がそうだったので、この状態の辛さがとてもよくわかります。
また二番目の、当人は問題を感じてなくとも、その家族が当人の「特性」に参っている状態は『カサンドラ症候群』と呼ばれ、近年問題になっています。耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
発達障害当事者として『カサンドラ症候群』について思うことは、どんなにお金を稼いでいたり仕事ができても、一緒に住んでいる相手や周りの人を疲弊させ傷付けている方は『日常生活を支障なく送れている状態』の方ではないんじゃないかな…と思います💦
障害は当人のせいではないし、「特性」の濃度は変わりこそすれ治るものでもないです!だからこそ、自分自身や周りを傷つけないためにも、なるだけ広く支援を受けるのが大切だと思います。
以上が、
大人は生活に支障が色濃くあれば必要だし、薄ければ診断は急がなくてもいい
と思った理由でした!
こちらがご質問のお返事になっていれば幸いです🙇♀️🙇♀️🙇♀️
📝
一応ここで一区切りにしまして、ここからは更に個人的な意見を書きたいと思います。
私は去年、28歳で初めて知能検査を受けて発達障害の診断を貰いました。
一、三歳検診で引っかかることもなく、小中高と普通級で一般受験で大学も卒業しています。
そんな私が診断を受けた経緯について、また結果について書きます。
私や旦那のWISKの診断結果という個人情報をふまえながら進めますので、この先は有料noteにさせていただきます🙇♀️
①小松の事情
私は去年診断を受けまして、ADHDとLD(学習障害)という障害があることがわかりました。
検査結果はこちらです。
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