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IKEAのソファに飛び乗る2歳

うちにはIKEAのひとり掛けソファがある。
いつからか、2歳の娘は家のインターホンが鳴ると、そのソファに向かって全力疾走するようになった。

♩ピンポーン…
娘 だだだだだっっシュッ(飛び乗る)

ソファを安全地帯か何かだと思っているのかな。
ピンポンが鳴ると家の中どこにいても、ソファへ走ってゆく。
ソファへ飛び乗ったあとは、爽やか笑顔で
「はしったねえ!」と。


なんやかんや週に1回… 以上は、お届け物が来てる。車を持たないわが家は、特にお米とか重たいものはネットスーパーさまさま。
そのたびに、娘はソファに飛び乗って、玄関でのやり取りを安全地帯から見守ってる。
玄関での受け取りが終わって、段ボールを部屋に持って入ると、今度はキタキターッという顔で、段ボールに駆け寄ってきて、わたしが開封するのをじっと待っている。

段ボールの中にプチプチがあれば欲しいし、何が入ってるんだろう!っていう期待感。
分かるなあ。
わたしも子どもの頃、お届け物が好きだった。
自分宛の手紙は、チャレンジ何年生の漫画くらいのものだったけど、学校帰りには欠かさず郵便受けを覗いていたっけ。
こんなに頻繁に家に物が届くことって、わたしが子どもの時はなかったから、プレゼントが頻繁に来るみたいな感覚なんだろうか。
実際のところ、このお届け物たちはプレゼントではないんだけどね。


プチプチはずっとプチプチしていたかった。
お届け物も好きだった。
プチプチは今でも楽しい。
届いた段ボールの中にプチプチがあったら、娘と私ふたりでプチプチを挟んで、お互い真ん中を目指してぷちぷちを潰す。
郵便についてはもう無になってしまった。
郵便受けを覗いても、胸は高まらない。


子どもの姿を見て、ワクワクしてた瞬間とか、好きだった時間を思い出すことがある。

あーこれ好きだったなとか、一緒に楽しみたいな、とかって気持ちが、ふっと湧き上がることがある。
でも別のことやってて時間に追われていたり、体力が残ってなかったり、なんか気忙しかったり。
すると湧き上がったものはシュッとしぼみそうになる。

この頃は暑くて暑くて、体力が削られて、いつも気力は残っていないんだけど、ぐっと踏み留まって、気持ちを持ち上げたい。

子育てって、やっぱり体力勝負かな。気力もまとめて体力が、ぜんぶの鍵な気がする。

プチプチくらいはまだ楽しめてる。
炎天下の中、カリカリの落ち葉を粉にするのとか、砂遊びとか、気持ちがしぼむしぼむ。
いま、ここでいま、落ち葉をちぎり始めるか。せめて、木陰の下で作業したらどうだろう。
または秋なら、冬なら、春なら、、楽しめると思うんだけどね。

と、そんなことを言ってもまだまだ涼しくなる気配はないし、この夏を無駄にしてはいけない。
なんとか気力振り絞って、一瞬一瞬を大切に過ごしたいなあと思っている。



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