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仕事の流儀#08 情報システム部 【橋本 裕太】

文具メーカー、空間設計の老舗企業として100年の歴史を持つコクヨは今、次の100年を目指して、大きな変革を起こそうとしています。

人々の創造性の解放へ挑戦を続けてきたコクヨがこれからの時代で目指すのは、「一人ひとりの価値観が尊重され、​社会や人とのつながりも​大切にされる自律協働社会​」を創ること。

本企画、「仕事の流儀」では、そんな自律協働社会を創るコクヨの様々な職種のメンバーにインタビューを行い、これまでの挑戦や経験の中から生まれた未来を創るための仕事の流儀を明らかにしていきます。

ラストとなる第8回では情報システム部から橋本さんにご登場いただきお話をお伺いしました。

橋本 裕太(はしもと ゆうた)/情報システム部
2007年に事務系総合職でコクヨへ入社し、一貫して情報システム領域でのキャリアを積み上げる。社内の共通系システムの企画開発・運用を経て、現在はグローバルステーショナリー事業に関連するシステムを担当するユニットのマネージャーを担っている。

文系学生に訪れた晴天の霹靂

ーー橋本さんは新卒から情報システム部に配属され、一貫して同領域でのお仕事を続けられていますが、ご入社時に配属先がわかった時の率直な感想を教えてください。

橋本さん:率直にめちゃくちゃビックリしました(笑)。大学は法学部を卒業して特にIT関連の学部に在籍していたわけではないですし、バリバリの文系学生の自分がまさか情報システム部に配属されるとは!という感じでしたね。

ーー就職活動中にSIerなどIT系の企業を志望していたような背景があったりはしたのでしょうか?

橋本さん:そんなことは一切なく…(笑)、まさに青天の霹靂というような配属発表でしたね。でも特に配属に対してネガティブな感情は無く、システムという会社の根幹の部分に触れることでより事業全体を俯瞰して見れるのではないかということやIT・システム領域の知見を深めていくこと自体はビジネスパーソンとしての自分の価値を高めてくれそうだという期待はありました。ただ、”営業”などのように学生時代の自分でもイメージしやすい職種とは毛並みが違うこともあり、自分が配属後、どんな風に仕事をしていくのかについては、全くイメージが持てなかったというのが正直なところです。

目的思考をインストールできる環境

ーー情報システム部が具体的にどんな仕事をしているのか?という点についてはたしかにイメージを持ちづらいですよね。この記事を読んでくれているみなさんのためにも少し解説をお願いします。

橋本さん:まず、一番多い誤解は実際にプログラミングやコーディングを自分で担わなければならないという部分で、「自分はプログラミングが素人なのに大丈夫なのか」ということをハードルに感じている方が多いかもしれませんが、この部分はコクヨの情報システム部の社員は担いません。

プログラミングについては実際に手を動かしてくれるパートナー企業さんにお願いし、コクヨの情報システム部の役割は、そもそもプロジェクトの目的はなんなのか?そのために必要なシステムのあるべき形はなんなのか?という部分を現場でシステムを利用する事業部のメンバーにヒアリングを重ねながら定めていくいわゆる要件定義がメインになります。今申し上げた部分は要件定義の上流ですが、その先ではもっと細かい要件定義があり、例えば大きな塊レベルで必要な機能の言語化・洗い出しや必要なシステム画面の設計など多岐に渡ります。更にそれらをパートナー企業さんに連携し、決められた予算・納期の中で完成させる必要があるので、予算管理や納期を守るためのスケジュール管理なども仕事に入ってきます。

なのですごくざっくり言うと、「目的を達成するために必要なシステムを構築するためのプロジェクトマネジメント」が仕事だと捉えて頂けると良いと思いますね。

ーーこうやって仕事の中身をお聞きすると、情報システム部の仕事にはどの職種にも必要なビジネスパーソンとしての基礎がすごく鍛えられそうな要素が詰まっていますね。

橋本さん:それは本当にそう思いますね。「目的を明確にすること」、「目的をブラさないこと」への意識は身体の芯まで染み込んでいるなと思います。システムはあくまでも事業の成長を支える手段ですが、いざ、システム構築が始まってしまうと、最初は特に如何にシステムをうまく作るかに気が向いてしまいがちです。 しかし目的がずれていれば、どれだけうまくシステムを作る事が出来ても事業の成長には繋がらず会社のお金を無駄にしてしまうし、事業現場のみんなを疲弊させかねないですよね。なので、より「目的ドリブン」な思考が徹底されます。

これは、きっと営業でお客様と交渉するときも、プロモーションを考える時も、デザインをするときも活きるビジネスパーソンのベーススキルだと思うので、そういう意味ではビジネスパーソンとしての土台を作れる良い環境にいさせてもらえたなと感じています。

"4つの目"を持ち会社を支えていく

ーー「目的思考」を徹底するという部分でも橋本さんの仕事の流儀の一端が垣間見えましたが、これまでのご経験の中で他にも大切にされている仕事の流儀や価値観はありますか?

橋本さん:大切にしているのは①鳥の目、②虫の目、③魚の目、④蝙蝠(コウモリ)の目の4つを持つことですね。

まず①に鳥の目ではきっちり会社や事業を俯瞰で捉えること、一方で②の虫の目では事業現場の詳細やそこで働く一人ひとりに焦点を当てて課題やニーズを読み解くこと、この2つはよく言われることですが、いつでも忘れないように心がけています。

そして今、変化を起こそうとしているコクヨではより③の魚の目として時流を読み解く視野が重要だと思います。自分で世の中の流れに対する解釈をアップデートし続け自論を持つこと、そのうえで事業がこれからどんな状態を目指そうとしているか理解しそれに対し、情報システム部はどうあるべきか考えることを意識するようにしています。

ーー④の蝙蝠の目というのは恥ずかしながら初めて聞いたのですが、これはどういった視点なのでしょうか?

橋本さん:これも変化を起こすうえでとても重要なことで、言い換えれば「物事を逆の視点から見る目」ですね。例えばベストだと思える方針でも一旦逆の視点で考え、より良い方針がないか考えることだったり、固定概念に囚われず常識を疑ってみることなどがクリエイティブな思考を支えていくと思います。一方で一見、すごく良さそうなアイディアが出たときに、それを他の誰もが今まで行っていないのはなぜか?というようなある種、批判的な逆説思考を持つことも挑戦を進めるうえではバランス感として重要だと思います。

未来思考の土台になる矜持

ーー情報システム部でキャリアを積み重ねてきた中で多数のプロジェクトをご経験され現在はマネージャーも務める橋本さんですが、グローバルステーショナリーやワークスタイル、カウネットなど事業現場で働きたいと思ったことはありますか?

橋本さん:就職活動中は強いていうならステーショナリーの商品企画がしたくてコクヨを志望していたので、入社当初は事業現場で働くことに憧れた時期もありました。もちろん情報システム部から事業現場に異動して活躍しているメンバーもたくさんいますし、私自身も手を挙げれば異動のチャンスはあったと思います。でも前述した通り情報システム部ではビジネスパーソンとして非常に大切な学びを得ることができましたし、今このコクヨが変化を起こそうとしているタイミングだからこそ、今まで以上に情報システム部の仕事はやりがいや面白みを感じられるようになると思っているので、今はこの仕事をやり抜きたいと思っています。

ーー今のタイミングだからこそ、より情報システム部の仕事が面白くなるというのは、どういった理由からでしょうか?

橋本さん:変化を起こすというときに必要なのは未来思考を持ち、バックキャストで物事を考え、コクヨのあるべき姿、事業のあるべき姿、そして商品やサービスのあるべき姿を考えて、アクションに落としこんでいくことだと思います。

ただ、そういった未来思考で物事を考える一方で、日々足元の仕事を回しながらビジネスを成長させなければならないのも現実です。そしてそのビジネスの現場には本当にたくさんの仕事があり、時間はいくらあっても足りない中、どうやってコクヨ社員が未来思考で物事を考える時間を生み出すか?この課題に挑むのが情報システム部のこれからの役割だと思っています。

次の100年を目指して、コクヨ社員が変化するための思考時間を作り出す土台となる仕事を私自身が楽しみながらやりたいなと思っているので、この記事を通じて少しでも情報システム部に興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです!



第8回「仕事の流儀」を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
最終回となる本インタビューでは情報システム部の橋本さんにご登場いただきました。

次の100年を目指して、コクヨ社員が変化するための思考時間を作り出す土台となる仕事に熱意を燃やす橋本さんに負けないよう、コクヨ社員一人ひとりが自分の流儀を掲げ、真摯に仕事に向き合って行かなければと身が引き締まりました。

橋本さん、ご協力ありがとうございました!



コクヨ「仕事の流儀」企画は今回で最後。みなさんいかがだったでしょうか?8名の個性豊かなメンバーのご登場いただき、たくさんの金言が飛び出した本企画。読むたびに新たな発見がある内容ですので、是非もう一度バックナンバーもご覧ください。

コクヨ採用チームは引き続き、みなさんの就職活動のサポートになる、コクヨへの理解を深めてもらえる企画を展開予定ですので、引き続きフォローをお願いします!

それでは、次の企画でまたお会いしましょう!ありがとうございました!(採用チーム 渡邉)


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