見出し画像

北陸うまいものさんぽ(富山編)

このnoteを書くにあたって、まずは令和6年能登半島地震で被災されたすべての方々へ心からお見舞いを申し上げます。一日も早く現地の方々が元のように生活できるようになることを願って止みません。


2023年は色々と旅に出ましたが、実は3回も富山県へ行っておりました。
友達や会社の上司にも、「あれ?また富山行くの??‥‥実家、富山だったっけ??」と訊かれるレベルで通ってしまいました(実家は岐阜)。

今回の記事は上記に続いて2023年11月に訪問した際の記録です。
今、現地の皆さんが復旧で大変な時に観光を促進するようなnoteを公開することは迷惑にならないか、正直迷った気持ちもありました。しかし私がこのnoteを書いたのは北陸の食文化の美味しさや景色の美しさ、人の温かさを伝えたかったからであり、そして今すぐでなくともこのnoteを読んでくださった皆さんが「北陸ってこんなにいいところなんだ、行ってみようかな」と思って現地でお金を落としてくれることが復旧の一つの道になるのかなと考えました。

前置きが長くなってしまいましたが、今回は会社から5日間休みをもらったので富山(氷見)3日間+石川(金沢)2日間で、美味しいもの(主に寿司)をぐるっと食べ尽くしてきたnoteです◎

まずは富山編!いつも通り写真多めでお送りします〜!

名古屋からの高速バスを高岡で降りて、まずは高岡駅近くの「日の出寿司」さんへ。
飛び込みでOKだったけど、わたしの後も途切れなくお客さんが来てたので予約がベターかも。
富山湾おまかせ握りで、白エビと甘エビからスタート!
ブリと鯛。富山といえばやっぱりブリですよね〜〜舌の上でとろける〜!
おまかせ握りを全て食べた後でも少しお腹に余裕があったので、特に美味しかった昆布締めと鯵をリピート。
昆布締めは旨味が凝縮されてねっちり濃厚、鯵はきゅっと身が締まって超新鮮。美味い!
高岡といえば大仏様、なんだけど大雨のためラテアートでお茶を濁します。次回はちゃんと参拝します。
高岡から氷見へは観光列車「べるもんた」で移動。
景勝地の雨晴海岸あたりで大きな窓いっぱいに立山連峰を望むはずが、大雨+窓の結露で何も見えず。。。笑
でも地元ガイドのお母さんたちが一生懸命クイズや民謡で盛り上げてくれました。楽しかった!
車内には富山県井波市の彫刻や高岡銅器をイメージした吊り革があって、富山一色。

「べるもんた」は全席指定ですのでみどりの窓口で予約しましたが、一番見晴らしのいいカウンター席は一瞬で埋まっていたみたい。
今回の席は4人掛けのボックス席でしたが、3人家族さんと見事に相席になりました。笑
(しかもボックス席は結構狭いので、足が当たったり車内飲食の時にめちゃくちゃ気を遣いました。。。)狙っている席がある方はどうぞお早めに。

べるもんた号のお楽しみといえば、車内で寿司職人が握ってくれるお寿司。事前予約のほか、数があれば当日車内でも購入できます。
ネタもシャリも結構大きめで食べ応えあった〜〜!お腹いっぱい。
そんな感じで、お馴染みの宿「HOUSEHOLD」さんに到着しましたが……海が大荒れでなんも見えないっ!!
建物内は相変わらず素敵な空間でした。
雨なのでのんびりと、ライブラリースペースから本を借りて読み耽って過ごします。
夜も飽き足らずにお寿司!前回お邪魔した「やうち」さんへ再訪しました。
鯵がめちゃくちゃ新鮮で歯応え満点!!鯵ってこんなに美味しかったんだな…(感動)
旬の蟹も旨味たっぷりで美味しい〜〜〜
なおこの日は日曜日で市場がお休みのため、名物のやうち汁もお休みでした。残念。
翌日も小雨がぱらぱら。
この日から北陸はぐっと冷え込みが厳しくなって、冬名物の毛嵐が発生していました。
雨や寒いのはあまり好きじゃないけど、前回と違う海を見ることができてこれはこれで嬉しい。
朝ごはんは前回同様に氷見のお米とあら汁、近所のお豆腐屋さんの湯豆腐と、豆腐と野菜のふわふわ揚げ。盛りだくさん〜!(しかも調味料も地元のものばっかり!)
外はカリッと香ばしく、中はふんわり柔らかで美味でした。
この日は6時に早起きして近くにある氷見港を見学しに行ってきました。朝6時から始まる朝セリを出入り自由で見学できます。
ちょうど沖から漁船が帰ってきて、セリや魚の仕分けが活気よく行われていました。
作業台いっぱいの鮮魚!
水揚げされた魚たちは競り落とされ…
それぞれの仲卸業者によってお店へ運ばれていきます。
普段私たちが食べているお寿司やお刺身は、漁師さんやせり人、仲卸業者、市場を管理する人etc…さまざまな人が関わり合って生まれているんだなと実感しました。
向こうに見えるのはブリ……かな?
まだブリ宣言は出ていなかったので、この後から本格的な漁が始まるのかもしれません。
近くにある道の駅でも地物の魚を購入できます。
ピッカピカに輝いてる。
毛蟹は石川産でした。
見学エリアの隣の食堂では、刺身やアラ炊き、塩焼きなどさまざまな魚料理を楽しめます。
一番人気はブリ丼や海鮮丼ということでしたが、ちょっとお腹がいい塩梅だったのでお刺身にしました。甘エビ最高〜!
あ〜〜、こういうあら汁大好き!
プルンプルンのアラを丁寧に骨から外して頬張ればトローっと濃厚に溶けていきました。
至福…
なんかだんだん晴れてきた!
街のあちこちで干物作ってる〜
天気が回復してきたので、釣りにもチャレンジ!
餌の付け方や投げ方も全然知らない素人でしたが、宿のオーナーにイチから教えて頂いて、何匹か釣ることに成功しましたー!うおお嬉しい!!
これはちっちゃなフグ。無毒っぽい。
これはヒイラギというちっちゃな魚。5匹も釣れました。(バケツに汲んだ水が少なかったからか酸欠になってました…ごめんね魚たち…)
HOUSEHOLDさんでは釣った魚を翌朝の朝ごはんに仕立ててくださるので、こちらは明日のお楽しみ!(別途料金がかかります)
釣りの途中、同じ宿に泊まる外国の方がなぜか日本酒を持ってやってきました。笑
海を見ながら、しかも昼から一杯やるのもまた良し。
2日目の夜ご飯は、HOUSEHOLDさんオススメの「亀寿司」さんへお邪魔しました。
おおらかな大将の手から次々と美味しい寿司が出てから出てくる…!
手前から鰻、トロ、カワハギ、奥がアオリイカ、マグロ、カニ、甘エビ。豪華すぎるメンツ…!!
うなぎはフッカフカのトロトロ、甘エビはぷりぷり、カワハギは肝付で濃厚なお味で美味でした〜〜〜
冬のお楽しみの香箱カニ軍艦。北陸にきたら絶対食べたかったやつ〜〜〜!!
オレンジの内子と蟹味噌が超まろやかで濃い!おかわりしました◎
翌朝の氷見はすっかり晴れて穏やか。
カモメたちも日光浴。
そういえばセリの見学をしてる時も、おこぼれ狙いなのか漁港の中に普通に鳥がいっぱいいて驚きました。笑
3日目の朝ご飯。お豆腐屋さんのがんもどき、蒸し野菜、あら汁と白ごはん。
昨日釣ったヒイラギも食卓に上がりました。
見事に鱗取りもしてもらって焼き魚に。
淡白な白身で美味しい〜小さい魚でしたが感謝して丁寧にいただきました。
さて、ここで名残惜しくもHOUSEHOLDさんとお別れ。皆さんいつも外までお見送りしてくださってほんとに優しい。
友人や知り合いにもせっせと「氷見に泊まるならHOUSEHOLDさん!」と布教しているので、次回は友達と一緒に泊まりに行きます◎
氷見から電車に乗ってやってきたのは、新湊きっときと市場。
ここでのお目当てはずばり「蟹」!
全国でも珍しい昼セリを見学できるほか、新鮮ほやほやの魚介類が楽しめます。
昼セリ(見学)は事前受付制になっていて、市場へ電話で申し込むか当日受付で申し込むスタイルになっていました。
セリまでまだ時間があったので、市場内で蟹&白エビ丼。
漁港で獲れたてだからか、白エビが最高にぷりっぷり!こんなに美味しいエビ食べたことない〜〜!!
12:30からのセリに合わせて見学ゾーンへ行くと、市場には一面に蟹、カニ、かに!!
こんなに蟹が敷き詰められてるの初めて見た。。。圧巻です。
蟹は20杯一塊でセリにかけられていくらしく、お目当ての蟹があれば手や声を挙げて競り落としていくようです。
意外とアップテンポで進んでいき、あれだけ床一面にあった蟹は約10分ほどでセリが完了してしまいました。
競り落とした後のカニ。こうやって競り落とした方の名札が置かれていくみたいです。
競り落とした分をカゴいっぱいに詰めて、トラックで各々のお店や卸先ヘ向かうようでした。
ぽつんと蟹足。。。
競り落とされた蟹はすぐさま市場の大鍋に入れられ塩茹で。
あたり一体に蟹と磯のいい香りが立ち込めて食欲が刺激されまくりです。
20分くらいぐつぐつ茹でられた後、一つずつ大きさで値段ごと分類され販売されます。
(蟹を茹でてるおじさんのプレートに「海老」って書いてあるのがすごく気になる、、、笑)
茹で上げられたカニがてんこ盛り!
地方発送も受け付けているので、実家へ2杯送っておきました。
さっそく茹でたてほやほやにかぶり付き〜!!!
あちち、と慌てながら教わった通りに蟹を剥いては食べ、剥いては食べ…ジューシーで肉厚な蟹身と塩気が口いっぱいに広がります。甲羅には熱々の茹で汁と蟹味噌が混じり合っていて、一口啜れば一気に天国に上りそうなくらいの美味しさ。。。

今回も、こんなに美味しいものをたくさん食べてしまっていいのだろうか。。。と思っちゃうくらい食が豊かな富山旅でした。富山県、最高〜〜!!!

ここからはまた電車に乗って石川県へ。
金沢編に続きます。

この記事が参加している募集

泊まってよかった宿

この街がすき

喫茶店に行ってきます〜