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こんにちは【黒糖焼酎飲もうでぃ!】前田“まえぴょん”秀樹です。

しばらく「つぶやき」での更新が続いていましたが、今回は焼酎の度数と原酒についてのお話を。
黒糖焼酎に限らず全ての焼酎に共通する内容となっていますが、黒糖焼酎以外の勉強は あまりしていないので、黒糖焼酎の作りを例にとってお話を進めたいと思います。

焼酎の度数

市販されている焼酎にはさまざまなアルコール度数の銘柄があります
中には同銘柄でいくつか違ったアルコール度数のラインナップがある事も少なくありません。
例えば有名ないも焼酎「霧島」は白・黒共に20度と25度があります。
黒糖焼酎でも多くの銘柄が度数違いを出されています。

これは度数が変わることで、味わいの違いやそれに伴う楽しみ方に広がりができるからで、たった5度違うだけでもその印象が大きく変わる場合もあります。
(酒税上の理由という説もありますが、現在は味わいの違いから度数違いを出している蔵がほとんどだと思います)

この度数の違いはどうやって作られるのでしょうか?

このお話をするには、まず『原酒』についてお話ししなくてはいけません。

焼酎の原酒

焼酎作りの手順について、過去の記事を読んでいただくとここからの話がわかりやすいと思います。

仕込みの手順の『蒸留』の工程でできたものを『原酒』と言います。

蒸留を初めて序盤のものを「初垂れ(ハナタレ)」と言い、度数は60度以上。(ハナタレについて詳しくは過去記事をご参照下さい)

そこから徐々に度数が下がっていき、それぞれの時点で様々な成分がアルコールとともに抽出され、それが酒の味わい・個性となるわけです。

当然蒸留時間を伸ばせばそれだけ多くの量の原酒が抽出され、作れる酒の量も増えるわけですが、終盤の「末垂れ(スエダレ)」と呼ばれる部分は油分が多く、独特のガス臭なども強くなってくるので、目指す味わいやバランスを加味して どの時点で抽出を止めるかというのが各蔵や銘柄ごとの工夫になってきます。

また『焼酎原酒』として販売できるのがアルコール分36度以上45度以下のものと定められているので、原酒を販売する場合は45度までで抽出を止める必要もあります。(45度を超えるものは焼酎ではなくスピリッツ扱いとなり、酒税が高くなります)

度数を決める

抽出された原酒を定めた度数にする方法はというと、ズバリそのまま[水で割る]です。
つまり同じ銘柄の度数違いは[原酒は同じで割る水の量が違う]ということ。

なーんだと思われるかもしれませんが、もちろんここでも仕込みの水と割り水が違ったりと蔵ごとのこだわりがあるので、決して単に[原酒を薄めたもの]ではないということは理解していただきたいところです。


いかがでしたでしょうか。

普段 黒糖焼酎ばかり飲んで他の焼酎を飲むことがあまりないのですが、色々見てみると他の原料の焼酎は20〜25度の銘柄が中心なのに対して、黒糖焼酎は25〜30度が中心で、少し高めなのに気づきました。
これに関しても調べてここでお伝えできればと考えていますので、お楽しみに!

※ちなみに今回は本格焼酎(以前は乙類と呼ばれていた単式蒸留器で蒸留されたもの)の話で、それ以外の昔は甲類と呼ばれていた連続式蒸留機で蒸留されたものは、アルコール分36度未満が上限と定められています。


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