見出し画像

3月から勉強スタートで社労士試験に受かるのか?

 先日、とある資格講座から、「3月からでも社労士試験に間に合います!」というメルマガが届き、マジかよと思ったので記事にしたいと思います。私は2019年12月に社労士事務所で働きながら同時に通信で社労士試験の勉強を始め、2020年8月の試験で合格することができましたので、参考になれば幸いです。読んでいただけましたら感想を書いていただいたり、シェアしていただけますと嬉しいです!

結論から言いますと、3月から勉強スタートで8月合格はほぼ無理と伝えたいのですが、どうしてもという人がいると思いますので、最後に3月から勉強スタートの方の受験戦略を書きました。

この記事では、以下のことをお話していきたいと思います。

 ・周りの受験生って3月はどういう状況か
 ・ぶっちゃけ、3月から始めて合格は可能なのか?
 ・もし3月から受験を始めるとしたらどういう戦略でいくか 

周りの受験生って3月はどういう状況か

まず、3月から勉強スタートがどれほどビハインドを背負っているかを把握するために、周りの受験生の状況を確認したいと思います。

社労士試験は8月最終日曜日に試験が行われることが多く、資格予備校では、9月開講の試験対策講座が一般的に最も早い試験対策になります。参考に資格の大原の講義スケジュールのリンクを貼りますが、スタンダードな「社労士合格コース」であれば7科目目の健康保険法まで勉強が進んでいます。

 私は冒頭でお話した通り、12月から通信教育(フォーサイト)で勉強しましたが、学習開始と同時に4科目(労基、安衛、労災、雇用)のテキストが一斉に郵送され、3月には7科目目の国民年金法のテキストが来ていました。
 ※予備校によって配られる科目の順番が異なり、
 資格の大原: 労基、安衛、労災、雇用、徴収、労一、健保、国年、厚年、社一
 フォーサイト:労基、安衛、労災、雇用、徴収、健保、国年、厚年、労一、社
となっているため、7科目目の順番が異なります。

つまり、3月スタートの時点で、他の受験生と半周以上のビハインドを背負っているということになります。

また、6月中旬から7月上旬にかけて模擬試験を受験することになるのですが、3月スタートの方は手がつけられていない科目ができてしまい、模擬試験の意味が無いということにもなりかねません。

ぶっちゃけ、3月から勉強スタートで合格は可能なのか?

正直、3月から勉強始めての合格は、ほぼ無理だと思います。
理由は、社労士試験に以下の特徴があるからです。
 ・科目数が10科目と多く全科目解答必須
 ・全科目に基準点(赤点)が設定されている
 ・合格点は選択・択一ともに7割弱(選択25点、択一45点くらい)

特に2点目の基準点が厄介で、選択科目が1科目あたり5点ですが、5点中3点取れないと他の科目がどんなに高得点でも不合格となりえます。(救済措置により合格となる場合もあります。)全体の7割弱取れれば良いので、満点を狙う必要がなく、満遍なく得点をとる必要があります。

社労士試験科目は全て法律科目ですので、法律用語に慣れてない方ですと読む進めること自体難しいので、3月から受験勉強をスタートする場合、最後まで勉強を進めることができず試験当日→惨敗という道を辿る危険性が高いです。
 したがって、以下を満たす方でないと来年の試験合格を目標とされた方がよろしいかなと思います。

 ・法律用語を苦にしない方(法学部卒、行政書士など法律系国家資格の合格者)
 ・試験日までの5ヶ月に1日平均5時間以上勉強できる方
 ・完璧主義でなく、スパッと割り切れる方

もし3月から受験を始めるとしたらどういう戦略でいくか

 ほぼ無理と言われても8月の試験合格を目指して頑張りたい方に向けて5ヶ月間の戦略を考えてきましたので有料にはなりますが、以下に記載したいと思います。

 合言葉は、「濃淡の使い分け」です。

ここから先は

2,037字

¥ 300

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?