選び放題なのに選べない
選択肢が多くて選べない!理由
レストランのメニューとか、家具とか、服とか。
身の回りにはモノがあふれています。
そして、同じモノでも大きさや色、デザイン、機能が違っていて。
商品を1つ買うだけでも選択肢が多すぎて選べない、って思うこと、ありませんか?
こんにちは、元教員、現ライターの国語の庭です。
選択肢が多いのは嬉しいこと。
でも、逆にありすぎて選べない。
そんなことがしょっちゅうある私です。
こんなにモノは溢れているのに、「これだ!」ってものに出会えなくて、結局買わずに終わってしまう、そんなことは日常茶飯事です。
ぜいたくな悩みですよね。
でも結構困ってるんです…。
2択なら、選べるのにー!!
優柔不断な自分に嫌気がさすこともよくあります。
なんでこんなに選べないんだろう?
どうやったら選べるようになるんだろう?
長年の悩みにヒントを与えてくれる本と出会ったので、まとめていこうと思います。
読んだのはこの本。
この本の一部に、「なぜ選択できないのか」の答えが書かれています。
見ていきましょう。
①考えることをやめてしまうから
選択肢が多くて選べない理由1つ目。
選択肢が多いと、考えることをやめてしまうから。
本の中では、あるスーパーでのできごとが挙げられていました。
正解は、2日目。
試食が少なかった方です。
2日目の売り上げは、なんと1日目の10倍にもなったのだとか。
なぜでしょう?
売り場にあったジャムの種類はどちらも24種類。
変わったのは、試食できるジャムの数だけです。
1日目は24種類すべて。
2日目は6種類だけ。
たくさん試食できた1日目の方が、売り上げは伸びそうなのに。
なんででしょう?
その理由は、品数が多くなると、決断できなくなるから。
頭が追いつかなくなるんだそうです。
「どのジャムがいいだろう?」と考えて比べる手間が多くなる。
選択肢が多いということは、つまり考えることも多いということ。
これに疲れてしまって、考えるのをやめてしまう。
つまり、「選ばないことを選ぶ」ようになるんですって。
ちなみに、ジャム以外の商品で試してみたところ、売り上げは同じ結果になったのだとか。
②間違った決断をしてしまうから
選択肢が多いと選べない理由2つ目です。
間違った決断をしてしまうから。
本の中の例を挙げます。
「人生のパートナーに求める条件」を挙げるとしたら、どんな項目を考えますか?
優しい、礼儀正しい、ユーモアがある、心があたたかい…
いろいろあるかなと思います。
でもすべてに当てはまる人を探すのってとっても難しい。
しかも、現代はインターネットの時代。
出会いの数もありすぎる。
条件や人数など膨大な情報の中から選ばないといけません。
選択肢の多さは、少なからずストレスになります。
①のジャムの例でもありましたが、選択肢が多いと判断が追いつかなくなる。
その結果、「もうこれでいいや」って思考に陥ってしまうのだそうです。
選択肢が多くすぎて考えることをやめてしまうし(ジャムの例)、判断を下したとしても正しい判断ではなくなってしまう可能性がある(今回の例)のだとか。
③不満を感じるようになるから
選択肢が多いほど選べない理由3つ目です。
選択肢が多ければ多いほど、「あっちにしておけばよかったかも」と思うことも多くなってしまいがち。
たくさんの中から最適なものを選べたのかどうかなんて、わかりません。
だって他のものは選んでいないわけですから。
だから、「もしも」を考えてしまう。
自分の選択はもしかしたら間違っていたのかも。
そんな思いを持ってしまうのではないか、という未来予測や経験から、選択肢が多いと選べなくなってしまうんですって。
どうしたらいい?
選択肢が多いと選べなくなる理由は3つありました。
全部、当てはまる…!
結局負のループから抜け出せないのでしょうか?
それでも選ばないといけない場面ってありますよね。
どうしたらいいのでしょうか?
本にはある対処法も書かれていました。
完璧なものを選ぶことはできない
本に書いてある対処法はこれでした。
完璧なものはない、と心得ておくこと。
確かにそうです。
ここはいいんだけど、これがなぁ…。
たとえばスカートだったら、「柄はいいんだけど、長さがもう少しほしいなぁ」とか。
選ぶからには失敗したくないとか、完璧なものを選びたいって思うのは当然のこと。
でも、そこに極端にこだわりすぎるとドツボにハマってしまうんだと思います。
完璧なものはなくて、ある程度の妥協というか、落としどころを自分の中で持っておく方がいいのかもしれません。
話のタネにする
ここからは本には書いてなくて、単純に私の感想です。
選択肢が多くて選べないのは、完璧なものを求めるから、あとで失敗したぁ、って後悔したくないから、っていう部分が大きいんですよね。
失敗したくないから、やっぱり買うのやめた。
こんなことばっかり考えてるんだと思うんですよね。
ここからどう脱するか。
前述の「完璧なものはない」を念頭に置きつつも、こう考えるようにしてみたらどうでしょうか。
それが、「話のタネにする」こと。
「あのときは失敗したけど、勉強になった!」とか、
「買ったはいいけどこうなってさぁ」って笑い話にするとか。
失敗しても大丈夫、むしろタダでは起き上がってやらないぞ精神というか。
話のタネにする。
(ネタ、というよりはタネのイメージです。ネタってなんだか自虐って感じが強い気がするので…)
「もしダメでも大丈夫、話のタネになる!」と思っておくことで、多少救われることもあるんじゃないかな、というか。
そんな気がします。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?