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私の好きな映画監督④~矢口史靖

皆さん、おはこんばんちは。

シリーズで書いている私の好きな映画監督。
その④は、矢口史靖監督です。


矢口史靖監督

【プロフィール】

矢口監督を取り上げたのは、今年8月に2年ぶりの新作映画「ダンスウィズミー」が公開になりましたので、これは書いておかねば!と思った訳です。

矢口監督のことを知らない方は、「史靖」を何と読むか分からない人もいらっしゃるかもしれませんね。

これは「ふみやす」とかではなく、「しのぶ」 と読みます。

矢口監督は、1967年5月30日生まれ。
私の女房と同い年の未年生まれです。

【これまでの監督作品】

◎裸足のピクニック (1993年)兼脚本
◎ひみつの花園 (1997年)兼脚本
◎アドレナリンドライブ (1999年)兼脚本
◎ウォーターボーイズ (2001年)兼脚本
◎パルコ フィクション (2002年)
※鈴木卓爾との共同監督によるオムニバス作品
◎スウィングガールズ (2004年)兼脚本
◎歌謡曲だよ、人生は (2007年)
第9話「逢いたくて逢いたくて」脚本・監督
◎ハッピーフライト (2008年)兼脚本
◎ロボジー (2012年)兼脚本
◎WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜(2014年)兼脚本
◎サバイバルファミリー(2017年)兼脚本
◎ダンスウィズミー(2019年)兼脚本

全ての作品で自ら脚本を書いて監督していますね。
ブレイクしたのは間違いなく2001年の「ウォーターボーイズ」。
ただ私は、男性版のシンクロナイズド・スイミングというテーマに全く興味がなかったので(笑)、この時点で矢口監督を意識することはありませんでした。

傑作「スウィングガールズ」

私が監督を意識したのは、2004年の「スウィングガールズ」でしたね。
今やベテラン女優の風格がある上野樹里や貫地谷しほり、本仮屋ユイカという女優さんたちの若かりし頃、それに白石美帆ら私の好きな女優さんが勢揃い。

それと共に、山形の田舎の高校生がジャズバンドに挑戦するというテーマも、私の趣味にピッタリとハマっていました。

最初に観たときは、出ている役者さんたちのイキイキとした演技に見とれ、2回、3回と観るうちに矢口監督の演出の巧みさに気付いて、私が一生のうちに観た映画の中でも、数本の指に入るほど好きな作品になりました。

この映画の感想は、Yahoo映画のレビューサイトに投稿しています。そこでは40数本の映画のレビューを書いていますが、そのうちお役立ち度で最も多い127人の方たちから「役に立った」をもらっている、私のレビューの中でも会心の投稿(自画自賛 笑)ですので、よろしければ読んでやって下さい。

ただし、思い切りネタバレしてますので、映画を観てない方はお気をつけ下さいね。


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「ダンスウィズミー」

今年の夏に公開になりました「ダンスウィズミー」も観てきました。

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この作品は、主人公のOL静香(三吉彩花)が、あるきっかけで怪しげな催眠術師(宝田明)から、
「音楽を聞いたら、唄って踊らずにはいられなくなる」
という催眠術をかけられてしまったために巻き起こる、ドタバタ騒動を描いた「コメディ・ミュージカル映画」です。

何とか催眠術を解いてもらおうと催眠術師を追いかけるうちに、途中から、やしろ優、chay、ムロツヨシらが加わってロードムービーになる展開が面白いですね。

観た感想は「流石!」の一言です。


※↓これ以下は少しネタバレしていますので、気にされる方は↑上の目次に戻って次の項目「配役陣」までジャンプして下さい。




ネタバレ注意

矢口監督の演出で好きなところは、無駄なセリフやくどくどと余計な描写を省いて、クスッと笑わせてくれるところですね。

この「ダンスウィズミー」でも、静香が憧れの先輩(三浦貴大)との初デートで行ったレストランで、先輩が電話をかけに席を外した際にナマ楽団の演奏が始まり、そこで所狭しと唄って踊るシーンがあります。

ここで先輩が外に出て電話をかけている後ろの窓に、中で踊って宙返りしてる静香の姿が映るんです。これには思わず、映画館の客席からも笑いが起きました。

そして面白いのは、唄って踊っているシーンは見事にテーブルクロス引きをキメたりして、それは見事なミュージカルのワンシーンなんですが、実はそれが全て静香の妄想であり、現実はレストランの中をひっちゃかめっちゃかに散らかして壊してしまっていて、数十万円の修理代を請求されてしまうんです。

このシーンを観たとき、私は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(ラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演、2000年製作)の、現実と妄想の違いを描き分けた演出を思い出しました。
ひょっとすると、矢口監督がこの映画へのオマージュとしているのかもしれませんね!
(ネタバレ以上)




配役陣

主人公・静香役の三吉彩花は、名前を知ってるくらいで全く意識してなかったんですが、この映画で一気にお気に入り女優の1人に昇格しました。

演技力にはまだぎこちなさが残りますが、歌や踊りは抜群!スタイルもいいし、メチャクチャかっこ良く可愛かったです。


脇役のキャストでは、やしろ優もいい味出してました。
ムロツヨシはいうことナシ!
chayの役柄は、あっと驚くタメゴロー!(笑)でしたね。
(ネタバレしません。観てのお楽しみw。ヒントは↓「ウェディング・ベル」😆)


使用楽曲

映画の中で使われている楽曲も
「狙いうち」(山本リンダ)
「夢の中へ」(井上陽水)
「年下の男の子」(キャンディーズ)
「ウェディング・ベル」(シュガー)
「タイムマシンにお願い」(サディスティック・ミカ・バンド)
等々と、私らの世代には懐かしいナンバーばかりでしたので、すんなりと耳に心地よかったです。

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その他の作品

矢口監督作品では他に、私のお気に入り女優の1人、綾瀬はるか主演で飛行機のCAとその周囲の人たちの群像を描いた「ハッピーフライト」、二足歩行ロボットの開発に失敗した技術者たちが、お爺さんにロボットの着ぐるみを着せて展示会に出したため大騒動となる「ロボジー」など、面白い映画の目白押しです。

ぜひ、このレビューで気になった方は矢口監督の作品をご覧になってみて下さい。

ではでは、今回はこの辺で。
また逢えるから、この言葉が言えるんですよね。
ごきげんよう、さよならDestiny!

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