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スペインで暮らす(大学編)#2 大学院への出願プロセスと入学まで

ついに昨日大学の履修登録を終えて学費も無事振り込み、必要資料も提出してきました。長い道のりだった。。ちょっとあまりにも大変だったので、今後アンダルシアの大学に学校の交換留学制度などを使わずに直接出願する稀有な人のために、手続きから履修までを書いておきたいと思います。ちなみに日本で準備しておくべきことなどを書いた前回の記事はこちら。

グラナダ大学を含むアンダルシアに位置する大学の入学プロセスは、大学も大学院も、アンダルシアの行政システムDistorito Único Andaluz (下記リンク)に一元化されている。同時に6つのコース(複数大学を跨いでもOK)に出願できるようになっていて、3回の出願フェーズ(1月(留学生のみ)、6月、9月)の間で出願できる。当然席は埋まっていくのでなるべく早い段階から申し込んで行ったほうがいい。

出願先の大学じゃない機関が入学手続きをやっている、と言うのはかなりクセモノだった。今年はコロナの影響なのか、それとも元々このシステムがポンコツなのか、多分両方なのだけどとにかくやりとりが遅い。そして、疑問があっても窓口の電話、メールがつながらない。大学に直接聞いても入学手続きはDistorito Único Andaluzのプロセスなのでわからないと言う答えが返ってくる。結局、大学の窓口(グラナダ大学の場合は大学院の窓口はEscuela Internacional de Posgrado)に直接いくと、何とか誰かしらと話をすることはできる。解決できるとは限らないけど。事前予約もウェブ上できるが、1週間後とかに予約できないので、窓口が開く9時に行って並び当日券をもらうのがおすすめ。

私の場合、6月の第2フェーズに出願。その時には国際関係のマスターに応募した。出願後に卒業証明と成績を出してください、とメールが来たので、そのメールに返信する形で、もうすでにシステム上に上げていたがファイルを送った。すると、メールボックスがいっぱいですとメールが返ってきて、今思えばかなりシステムが崩壊してることにその時点で気付きつつあったのだが、とりあえずマスターのコーディネーターだとか、学部の秘書だとか、いろいろな人をCCに入れまくってとりあえず何度も送信。そのうちが一人が転送してくれたみたいで無事書類を送付することができた。

そして、ここからが他のスペインの大学への出願書類を聞く限り、アンダルシア特有だったのだが、Títuloという時に卒業証明書(Certificación)では認められず、卒業式で渡される卒業証書が必要になった。第2フェーズではメールのやり取りではCertificaciónでもOKと言われたけれども、結局不合格。理由を聞くと卒業証書が必要と言うことだったので(先に言ってよ!)、日本の親に外務省と在京スペイン大使館のハンコをもらったものを郵送してもらった。この時に原本も送ってもらったことが、結果的に最後に入学手続きする際に原本も見せる必要があったのでよかった。

また、日本の大学の成績は基本的に4がマックスでGDPがつくと思うのだが、スペインの大学は10段階評価。システム上にGDPの値が正式に換算されないと言う問題も発生して、最後までこれは解決されなかった。最初は、3.48/4.0の成績が3.4/10とされていてそれも不合格の理由となっていたので、いやいやおかしいだろと言う抗議の手紙を第二フェーズの終わりに送付。第3フェーズでは5/10になっていてギリギリ単位を取れた人みたいな扱いになっていた(怒)。第3フェーズでも抗議レターを送ったのだけど変えてくれなかったので、何が正解なのかはわからなかった。うまくできた人がいたら教えてください。そして、自分の卒業大学が成績表にGDPの記載がなく、自分で計算しなくてはいけなかったこともあり、それも正式なGDPの記載のない成績表は認められません、と言われたけどどうしようもなかった。だって記載ないし。。成績表の裏にある成績の付け方についての記載をスペイン語法定翻訳したものを出したけれど、多分ちゃんと見てくれなかったと思う。

第3フェーズでは、第2フェーズに出願していたマスターがもう募集をしていなかったので、南米研究を第一志望、その他に3つくらいグラナダ大学のマスターを併願した。最終的に、そのうちの一つのアンダルシアとアラブ、ヘブライ文化マスターというコースに決まった。ただ、南米研究が不合格な理由が、語学の証明書が提出されていないとのことだったのだが、ちゃんとシステム上ではDELEのC1の証明書をアップロードしていた。それについても文句を言いに行ったところ、システムにないと言われたので、こちらが出願時にDistorito Único Andaluzから受け取った出願証明に、提出書類が全て記載されており、その中にcertificaciónもちゃんと入っていた証拠を見せたのだが、期間内に抗議の書類をあげてくれ、と言われ、Carta de Reclamaciónを出したのだが、それについての回答は何もなかった。どこまで崩壊してるんだ。ウェブシステムが壊れてるのかな、、。

と言うことで、色々4ヶ月間戦ってみたけれど、受かったアラブ文化マスターに申し込んだ。セミプレゼンシャルの授業で、年内はオンライン、年明けからプレゼンシャルの授業になるみたい。詳しくは来週の火曜日の初回クラス(今大学は閉鎖中なのでGoogle meet)での説明があるようだ。全く知らない分野だけど、履修登録をしながらクラスを見るとタイトルだけだけど面白そうなのがたくさんあって、60単位で卒業できるのだけど63単位取ることにした。ちなみに単位数によって値段が違うみたいだが、63単位で930ユーロとかなり安かった。セミプレゼンシャルだからなのかな?

何はともあれ、もう引っ越してしまっているし、最終的にマスターがグラナダ大学の中で決まってよかった。とはいえ、プロセスが謎すぎて、自分の落ち度と何をすべきだったのかが結局わからなかった。これから大学の交換留学システム等を使わず直接アンダルシアの大学に出願する人がいましたら、頑張ってください、そして、スムーズなやり方でいけたよって人がいたら教えてください。

この調子だと、今後の大学とのやり取りもだいぶ心配ですが、何とか頑張ります!またしばらくしたら授業の様子も書いてみたいと思います。


記事を読んでいただきありがとうございます!日々の中で感じたこと、考えたことをつらつらと書きとめていきたいと思います。