スペインで暮らす(大学編)#5 スペインの大学院の成績の付け方
2月に入ってから段々暖かい日が増えてきて、日中は上着なしでも、ひなたなら半袖でも(!)過ごせる日が増えてきました。そんなポカポカ陽気の中、大学院の前期の授業の成績が、バラバラとかえってきています。今日はスペインの大学院の成績について書いてみたいと思います。通ってる大学院については下の記事に少し書いています。
まず、日本の大学、大学院って成績が出る日が決まっていて、その日に1枚の書類として全部の成績が出ると思うのですが、スペインの大学は科目ごとにバラバラと帰ってきます。一般化して良いのかわかりませんが、少なくとも私が去年通っていたサラゴサ大学と今年通っているグラナダ大学の院はそうです。成績は10段階評価で、グラナダ大学のHPを見ると下記のようになっていました。
– Aprobado (合格=C): 6,0.
– Notable(可=B): 8,0.
– Sobresaliente(良=A): 9,5.
– Matrícula de Honor(優秀=S): 10,0
スペイン語の横にABC評価をつけてみましたが、多分こうだとは思うのですが、GPA換算のやり方などしっかりみたわけではないので目安までに。要するに、6以下の場合不合格で、それ以上なら単位が取れているというわけですね!
スペインの成績の出し方について驚いたことが一つ。多くの科目で、全員の成績がみんなに公開されること。名簿の一覧の横に成績をつけたPDFがポータルに普通にアップロードされているのを最初に見た時には割と度肝を抜かれました。またある授業では、個人番号(マイナンバーのようなもの)とともに成績がバーン。プライバシーってこの国はどこに置いてきたんだ。スペイン語の先生にこれ驚いた、という話をすると、昔はオンライン上のポータルもなかったから、名簿と成績表が学部の掲示板に貼ってあったんだよと言われ、ますますびっくり。。日本でそんなことしたら多分苦情出ますよね。
科目ごとにある履修要項に成績の評価方法が書いてあり、科目によるのですが、出席点(授業中の発言等参加態度も含む)40%、課題の評価60%としているクラスが多い印象です。課題100%評価のものもありますが。出席点については、私はあまり授業中に積極的に発言できておらず、ごく稀に発言&授業に遅刻せずオンライン授業ではカメラを常にONという地味な出席アピール(先生たちはカメラオンにしてというけどカメラを切っている生徒が結構多い)してるだけですが、そこまで引かれていません。でも参加を重視するかどうかは、先生、マスターによるのかとも思います。課題の評価についてですが、私は今回のマスターは一度も勉強したことがない授業ばかりなので、成績が帰ってくるのをヒヤヒヤ待っていたのですが、一応今のところA-Bくらいを無難にとっているので、そこまで採点は厳しくないのかな、と思います。まだ油断はできませんが、このままいけばなんとか前期は単位を全部取れていそうです。
すでに後期の授業も始まっていて、後期の日程は前期ほど忙しくはないのですが、5月にTFM(修士論文)を提出しなくてはいけないのですが、私はテーマをぼんやりきめた以外はほぼ何もまだしていない。。まずは来月中旬の担当教授とのチュートリアルに向けて何かを言えるように少しずつ3月は作業を進めていきたいと思います!!
おまけ
先週と今週にとっていたヘブライ文学の授業で先生が教えてくれた面白いサイト。好きな文字を入れると中世ヨーロッパで使われていた飾り文字を組み合わせて画像を作ってくれるサイト。可愛くていろいろ作っちゃいました!いつか授業内容についてもNoteに書こうと思います。