【となりの家のはなし⑫】中学生ってややこしい(下)
前回は、私のあいまいな記憶に残る、中学校時代の出来事についてお話しました。ややこしい中学生時代、第二幕です。
中学校時代は、比較的ちゃんと部活に精を出し、多分部長をしていたはずなんですよね・・・。人にきつく言わない(言えない)、場を盛り上げるため道化を演じられる、トランペットという楽器の性質上、音が大きいし、メロディーを吹くことが多いため、吹いている本人にもリーダーシップがあるという錯覚、この辺の繊細な気質採用で何とかやってたんでしょうね、全然覚えてないという無責任さ。
でも、「部長なんてめんどくさいところは、普段から目立ってるあんたがやればいんじゃないの?」って言いだした大人っぽい系女子にイラっとした記憶はある・・・私の記憶どうなってんだろう。そしてイラっとしながらも断れなかった自分なんて、つい最近までと何ら変わらないなぁと切なくなります。
一方、クセ強のうず一家はというと、日本はバブル経済真っ只中、自営業をしていた実家も仕事が忙しく、ご多分に漏れず羽振りはよかったですね。高価なおいしいものも随分食べさせてもらいました。
その分父の金遣いも派手で、やれ情報交換だ男にしかわからない営業だとか、週に3日ぐらいしか夕食をトモニした記憶がなく、ほぼ丑三つ時の帰宅。父としては、言葉に出さねど申し訳ないと思っているのか、「本日のお肉は〇〇ランクの××牛でございます」ってコックさんが肉の塊見せてくる、ギャグみたいな高級しゃぶしゃぶとやらに連れて行ってもらった事がありました。
カウンターに各自一つずつお鍋があって、コックさんが肉をしゃぶしゃぶしてくれて、いいしゃぶ加減になったら各自のたれにイン。〆の茶そばさえも、いいころ合いまで湯がいてくれて各自の器にイン、私たちはお箸で自分の口に運ぶだけ・・・。
わがまま言うなって、仰るとおりです!ただ思春期真っ只中の女子、しかも人の顔色ビシバシ見てしまう私にとって、食べる姿は見られたくないし、コックのおっちゃんめっちゃしゃべってくるけど、何返したらいいかわからんし、お肉入れてくれるの食べるって姫かよって恐縮しまくりで・・正直味の記憶がないです。
おそらく父としては、普段飲み歩いている事への免罪符だったんでしょうね。その後も何度か誘われましたが、すべて断りました。いまだに「人の親切を無駄にする」エピソードとして父には言われます。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は、いよいよ高校生編です。引き続きよろしければぜひ。
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