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望ましい親子関係とは!?【アドラー式子育て術】

 今回は、アドラー心理学で提唱されている親子の関係について述べていきます。

1.親子は「たて」ではなく「よこ」の関係!

 親って子供より長く生きていて、経験もあるから「ああしなさい。こうしなさい。」と、つい子供の上に立って、指示命令しがちですよね?

 しかし、この関係は上下関係であり、親が上で子供が下の「縦の関係」となっています。

【縦の関係】

 この関係だと、親は子供が自分の言うことをきかないとイライラするし、子供は自分で考え、行動する力が育ちません。

 つまり、子供が成長する機会を奪ってしまっています。

 子育てで共通するゴールは、「子供が自立すること」のはずです。

 これでは、子供は自立できませんよね。

【何もしなくなる子供】


 アドラー心理学では親子は「よこの関係」が望ましいと伝えています。

 生きている年月や経験は親の方が多いけど、人間としての存在価値、尊厳は親も子も変わりません。親の方が偉いや優れているというわけでもないですし、支配なんてもっての外です。

 礼節を持って、子供をひとりの人間として大切に接しましょう。

 アドラー心理学では、上から目線で指示命令をするのではなく、子供に「提案」する形で伝えることが望ましいとされています。

子供に選択肢を与えて、選んでもらう形です。
 子供は親の提案をやってもいいし、やらなくてもいい
です。

 子供が反論したら、子供の意見を頭ごなしに否定するのでは無く、「あなたはそう考えてるんだね」と、一人の人間として、まずは子供の思いを受け止めてみましょう!

 子供の意見を聞くことなく、親のやり方を強要するのは、「たての関係」で、子供を尊重してるとは言えないです。

気をつけましょう!


2.子供を甘やかしてないか!?

【子供の課題をなんでもしちゃう親】

 勘違いしてしまう方も多いですが、「よこの関係」は、子供の言いなりになることではありません。

 子供に解決する能力があるのに、子供の課題を親が介入し解決してしまうこと。これが「甘やかし」です。

 例えば、子供が忘れ物をしないように、毎日ランドセルや鞄の中身を用意するのは「甘やかし」となります。

 子供をできない存在として、無意識に上に立って、あれこれと、子供のことに手を出してしまうことで、子供が自立に向けて学ぶ機会を奪ってしまっています。


3.子供は人生を共に生きる仲間


「子育ては自分育て」

 親も子育てしながら、子供に育てられ、少しずつ成長していくものです。

 子供は親を育ててくれる大切な存在です。一緒に人生を歩んでいく仲間として尊重することが大切。

 一人の人間として尊重し、関わると「○○しなさい」「どうして○○しないの」「ちゃんとやりなさいと言ったでしょ」「そのやり方は違う」等の言い方はしないはず。

 とは言え、いきなりすべてを変えるのは難しいと思います。ついつい「縦の関係」に戻り、怒ったり、口出ししたりしてしまうことは絶対あると思います。

 そんな時に、思い出してください。

 そんなことがあっても良い。親だからつい言ってしまうことはあります。
 【子供は人生をともに生きていく仲間であり、人としての存在価値は自分と同じ】ということを忘れなければ、大丈夫です。

 きっとうまくいきます。


4.まとめ


◆縦の関係
『指示・命令・干渉』

 ⇒子供が言うこと聞かないとイライラして怒ってしまう
 ⇒子供に任せておけず、心配ばかりしてしまう
 ⇒子供の課題につい手を出してしまう
 ⇒子供が失敗しないように先回りしてしまう
 ⇒子供にすぐ答えを教えてしまう

 ※上下の関係であり、いき過ぎると主従関係(賞罰で支配)

 〈特徴〉
 ・子供の力が伸びない
 ・自信が持てなくなる
 ・「指示待ち」や「反抗」を生みやすい
 ・親が忙しくなる(いちいち指示しないと動かないため)
 ・外発的動機づけ(外からの刺激により、その場限りの満足感しか得られない)


◆横の関係
『尊敬・信頼・協力』

 ⇒子供を信頼し任せることができる
 ⇒親の課題と子供の課題を分けて考える
 ⇒子供の課題には、提案という形であくまでサポート
 ⇒子供の意思を尊重する
 ⇒子供が失敗しても学ぶ機会だと勇気づけることができる

 ※対等な関係(親と子で役割は違えど存在価値は同じ)

 〈特徴〉
 ・子供の力が伸びる
 ・自信がついてくる
 ・お互いを尊敬・信頼でき、よい人間関係が築ける
 ・内発的動機付け(内からあふれる満足感を得て、意欲的に次のステージへと成長していく)



 是非、「横の関係」を意識してみて下さい♪


以上、「望ましい親子関係とは!?」でした。
最後まで拙い文章を読んで頂いてありがとうございました。

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