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「未経験は厳しい」と言い放たれてから2年。フリーランスになる決意をした私へのエール

2年前の今ごろ、私は転職エージェントの方と面談をしました。当時いた会社に対し、給料や仕事面に不満があって転職したかったからです。

転職先は、できれば大学生のころから憧れていたマーケティングやデザイン系の仕事に挑戦したいとも思っていました。ですが、その夢はエージェントの方がとても言いづらそうに放った言葉で散り散りに。

「未経験だと厳しいですね…」

あれから2年、フリーランスになる決意をしました。当時描いていたマーケティングの仕事はしていませんが、今のお仕事はすべて、未経験からスタートしています。自分でも驚きです。

決意した気持ちを忘れないよう、そしてこれまでの道のりが今後自分のへのエールとなるよう、noteに残しておきたいと思います。そして、読んでくださった方が何か行動されるとき、少しでも後押しができたらうれしいです。


大学生のころに描いた夢

大学生時代、私はマーケティングやPRなどを学んでいました。有名企業のお菓子をマーケティングの観点で分析したり、企業や地域が取り組んでいるPRについて調査したり。とてもわくわくしたのを今でも覚えています。

ゼミではブランディングについて学び、とある企業の商品について企業の方に取材などもしていました。こういった活動を通して、商品や施策にどんな思いがあるのか、どんな背景があるのか、どんな影響を与えているのか、いろんなことを知れました。

思いを聴いて、その熱量に圧倒され感動し、心がざわざわとした感覚を今でも鮮明に覚えています。その経験によって、夢のはじまりの大枠ができた気がします。

「同じ熱量を持った人たちと、いいものをつくりあげる仕事がしたい」

自分の夢が叶うと感じた会社へ入社

就活のとき、自分のやりたいことができる職種は何か?いろいろと模索しました。最終的に入社を決めた会社は、企業の会議や研修、周年イベントなどの企画、当日運営までする会社です。

私は、企業の担当者と一緒にイベント企画するコーディネート職に。お客様のイベントにかける思いをしっかりと汲み取り、同じ熱量でイベントをつくりたい!そんな気持ちを持っていました。「この会社なら、自分がやりたいことが叶えられる!」と入社当初は心を躍らせていました。

だけど、そんな夢も儚く散り、入社1年も経たずに退職。理由はたくさんあって、人間関係、仕事内容、職場環境…あげればきりがなく、喪失状態でした。

「もう仕事に夢を抱くのやめた」

大学生や入社当時、仕事に対してあんなに期待していたのに、生きていくために仕方なくやることへと変化していきました。そして「仕事」という言葉が大嫌いに。

たぶん、大学生のときは魔法にかかった感覚で気持ちが浮ついてて、そもそも私なんかが仕事に夢を抱くのがまちがいだった。そう自分に言い聞かせて…

生活するためにした転職が、やりがいを知るきっかけに

仕事が嫌いとはいえ、収入がなければ生活できない。生活できるレベルの給料がもらえて、残業時間が少ないことを条件にし、事務職へ転職しました。

転職してからは、早く帰れて、休みの日に仕事のこと考えずに済む!ハッピー!といった感じで、転職成功と思っていました。仕事内容は興味があるものとは言えなかったけれど、プライベートが充実していたので満たされた気分。

しかし、そんな気持ちは長続きしません。

次第に仕事内容に不満を持ちはじめ、自分がやっていることに対する価値がわからなくなり「この仕事私がやらなくてもいいのでは?」と思うようになりました。

このとき、私は自分にしかできない仕事をしたいと気づいたのです。そんなタイミングでふと思い出した、大学生のころに抱いた夢。

「同じ熱量を持った人たちと、いいものをつくりあげる仕事がしたい」

私やっぱり、仕事にやりがいを感じたい、大学生のころに感じた心がざわざわとする感覚をもう1度味わいたい。そう思ったのです。

自分の心に火をつけた、転職エージェントの言葉

思い立ったらすぐ行動したくなる私は、転職活動をはじめました。希望職種は、マーケティングやPR。自分がやりたいことができる職種なのかはわかりませんでしたが、ひとまず大学生のとき学んでいたからという理由で求人を探しました。

並行して、転職エージェントとの面談も予約。やる気に満ち溢れていた私は、声高らかに「マーケティング職に転職したいです!」と担当の方に伝えました。すると、エージェントが気まずそうな顔をして言い放ったのです。

「マーケティングは未経験だと厳しいですね…」

言われなくても、心の中ではわかっていました。だって、未経験OKのマーケティング職の求人なんて検索しても出てこないから。わかっていたけれど、人から言われたことで悔しい気持ちが沸々と湧いてきました。

なぜ悔しいのか?大学で勉強したことが何の役にも立っていない。今まで過ごしてきた社会人経験が無駄に思える。そもそも就活のときにした選択が、失敗だったのでは?と感じたから。

あまりにも悔しくて、このとき誓いました。未経験からだったとしても、自分が叶えたい夢を絶対叶えてやる!と。

一大決心、Webスクールへの入会

まずは未経験を打破するため、マーケティングやデザイン、ライティングといったスキルが学べるWebスクールへの入会を決意。

実は、社会人1年目のときからスクールのことは知っていました。でも、当時の自分はお金に余裕がなくて、お金をかけて入会したのに何も変われなかったらどうしようと不安に感じ、入会を見送り。

そこから1年半ほど経ち、お金に余裕がないのは変わらずでしたが、このままでは何も変われないと思い入会を決めました。

入会後は、なかなか受講が進まなかったり、うまくいかなくて落ち込むことも。それでも、時間が経つにつれてライティングやWebデザインでお仕事をいただけるように。前の仕事にはなかった、ワクワク、やりがいも感じられるようになりました。

入会前に描いていたマーケティングのお仕事ではないけれど、今はライターとして、自分にしかつくりだせない文章を届けることができている気がします。誰かのためになってほしい、少しでも多くの人が救われれてほしい、そんな思いを持ちながら…

もっと夢に近づくために

転職エージェントの方の言葉に悔しさを抱き、Webスクールに入会してから約2年。大学生のころ抱いた夢に向かって、フリーランスになる決意をしました。

「同じ熱量を持った人たちと、いいものをつくりあげる仕事がしたい」

Webスクールに入会し、勉強やライティングの仕事をはじめたことで、私は改めて夢の再確認をしました。また、自分は職種に囚われすぎていたなと気がつきました。

どんな仕事をするかではなく、どんな気持ちを持って仕事をするか?それが私にとってとても重要。その気持ちとは「同じ熱量を持った人たちと、いいものをつくりあげる仕事がしたい」という思い。

この夢を叶えるためには、どうしたらよいのか?自分なりにいろいろと考えた結果、フリーランスという働き方を選びました。自分自身が表に立ち、相手と密にやり取りができ、想いを共有しあえるから。また、会社員と比べて自分の考えを取り入れやすく、仕事の選択を自分でできるから。

まだまだ道半ばだけれど、大学生のころに描いた夢や仕事に対する価値観を大切に、これからも進んでいきたいです。

自分が1番の応援者になる

新卒で入社した会社で体調を崩してしまったとき、読んだ本があります。キム・スヒョンさんが執筆された『私は私のままで生きることにした』です。その本のなかで、当時の私にとても刺さった言葉があります。

私がどう生きようが、私は私自身を応援する。

キム・スヒョン著、吉川南訳『私は私のままで生きることにした』

フリーランスになる決意をした今の私にも、この言葉を贈ってあげたいです。自分にはとても心強い応援者がいる、それだけで前に進む活力になります。

一歩踏み出す決意をした私へ。夢に向かって一緒にがんばろうね。

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