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カフェイン激弱なのに週一の小さなコーヒー屋にホテル予約までして行ったきた話(2024/6/27で店舗は一旦終了済み)

タイトル通り。
ではない。

正確には、「カフェイン激弱の私が人にすすめられた渋谷のコーヒー屋に感動して、同じ人がべた褒めしていた栃木の木曜しかやってないコーヒー屋も気になり、思わずホテル予約までして行ってきた話……を、いちからずらずら語る話」
である。

長すぎ。そう、ちなみに内容も長い。

個人的に最高にいい思い出になったので、ここに記録しておく。
一部SNS投稿をまとめているが、Xではないので検索しても見つからないとおもいますのであしからず。


渋谷の素敵なコーヒー屋さんとの出会い THE ROASTERY by NOZY COFFEE


2024年4月10日、渋谷で髪を切った後、せっかくだからどこかに行きたいと思ってSNSでおすすめをきいてみた。

すると、「渋谷だったら駅から遠いけどNOSY COFFEEがある」と教えてくれた人がいた。調べてみると駅からは遠いが私の行った美容院からはそこそこ近い場所にあった。渋谷というより、若干の原宿寄りである。
https://maps.app.goo.gl/KAGnd5VvJ4F8CdDp6

私は「実はカフェインに弱くてコーヒーを普段ほとんど飲まないんです。」と正直に書いた。「でも、美容院からかなり近くて、一杯くらいなら全然飲めますしこれも縁だと思うので行ってみます。自分では選ばないお店なので楽しみです!」と続け、行ってみることにした。一か月後にはコーヒーのために栃木旅行することになるんだから、確かに相当のご縁だと思う。

辿り着いた先で、私ははじめて本格的なコーヒー屋さんを見た気がした。正確な定義がわかっているわけではなく、私が感覚的に「これはとても本格的だ……!」と感じたということだ。レジをしてくれたお姉さん、コーヒーを淹れてくれたお兄さん、どちらも心からコーヒーが好きでたまらない、といったかんじだった。

当時のレポートがこれである。

渋谷THE ROASTERY by NOZY COFFEEでコーヒーを飲んだ時のSNS投稿(点線で1投稿ずつ区切ってます)

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渋谷(というかほぼ原宿)の素敵なコーヒー屋さんにきた
「はじめてなんですけど……!」「詳しくないんですけど……!」「近くで用事済ませてたら友人が勧めてくれて……!!」「とてもいいってきいたので……!!」「報告したくて写真とか撮ってもいいっすか!」と言いまくり許可もらいまくり撮りまくった
ハンドブリューをえらぶと木の棒もって専用のお兄さんのところに行って、解説聞いたり香りを嗅いで8種類からどの豆かえらぶ仕組み

メニュー表。SNSでおすすめされた通りに黒帯で書いてあるHAND BREWを選ぶ。
メニューでHAND BREWを選ぶと、そのままそう書いてある木の棒を渡され、特別なコーヒー豆が置いてあるカウンターへ移動させられる。客足の少ない時間帯でレジ周りにいる客は私しかおらず、写真を撮り忘れたことにきづいてお願いし、棒を一旦返してもらって改めてこの角度の写真も撮らせてもらえた。本当にすいません、ありがとう。
特別なコーヒー豆たち。どれも品評会で評価されている。品評会があることすらわかっていなかったので一からたくさん説明してもらったが、かなり忘れてしまった。。。豆の香りをかぎながら係の方の説明をきき、どのコーヒーを淹れてもらうか決める。プロに丁寧に上等なものを案内されているという空気感があり、これからとても素敵なコーヒーを飲めるのだ、とワクワクした。

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いま来て、また少しお兄さんとお話してからコーヒー受け取ってのんだ!!
選ぶ時に一番個性的な香りに思って選んだ
お兄さんのおすすめでもあった豆
めっちゃフルーティー!

上のコーヒー豆の並びの左から三番目のものを選びました。バナナケーキはカフェインばかり一気に胃に入れるのを防ぐため。途中お水もはさみながら、ゆっくり飲んだ。

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混んでたら流石に遠慮したけど後ろに待ってるお客さんいなかったので受付レジのおねえさんと、豆選ぶお兄さんとめっちゃおはなしさせてもらった
はじめてというのとおすすめされたというとめーっちゃ説明してくださった……ありがたし
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今、最初にお話してくれた受付レジのお姉さんが手が空いたみたいでこっちにきて「どうでした!?何選びました!?」ってめっちゃきいてくれてめっちゃお話してた
やっぱこういうとこで働いてる人はコーヒーの良さを広めたい人たちなのだな……この豆はエスプレッソにするとメロンぽい香りも出てくるんですよ!また来てください!って力説していただいた
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・・・・てな感じの投稿をしていた。

コーヒーについて知らないことを一気に知った。

選んで飲んだコーヒーは知らない良い香りがした。

まだまだいろいろ楽しみ方がある、とコーヒーを飲んでいる私にタイミングを見計らって熱心に話しかけてくれた店員さんがいた。

(もちろん私が並んでいる客が自分だけであるのをいいことにレジでたくさん興味をもって質問したからで、普段プライベートに割り込むことはないと思う。親切心と自分自身の好きなものの良さを伝えたいという気持ちでお話してくれたのだろう。他のお客さんが何かを待たされている様子もなかった。)

カフェインを摂りすぎるとくらくらしてきて、毎日コーヒーを飲んでいると体のリズムがすぐガタガタになってしまう私だが、ゆっくりと、お水も時々飲みながらであればまあいうほど問題がなく、そのちょっとした負担以上に魅力的で、新鮮で、楽しい時間を過ごした。

コーヒー一杯を飲みに行くだけでここまでの体験ができるとは思っていなかった私はこの日雷に打たれたかのようなショックを受け、「本格的なコーヒー屋を訪問することはとても楽しいことなんだ!!!!」と深く脳裏に刻みこんだ。知らないことを知ることは、ただただ、楽しい。それが五感を刺激してくれるものであれば、なおさらだ。

おすすめしてくれた人は相当なコーヒー好きの方で、私が美味しいコーヒーを飲めて喜んでいるのをうれしく思ってくださったらしく、そこから以前よりも頻繁にコーヒーの淹れ方や、美味しいコーヒーを飲めるカフェの投稿をされるようになった(とおもう。勘違いかもしれないが)。


栃木のちいさなコーヒー屋、Twilight Coffeeの存在を知る


そんなある日、そのコーヒー好きの方がまたカフェの情報について投稿をした。とあるお店で飲んだコーヒーの感想について、いつもより文字数を多くさいて書いていた。
その方は時間経過で消えるログ設定にしているので、投稿内容はもはや記憶の中にしかないが、その褒め方が尋常じゃないことだけは投稿から伝わっていたと覚えている。カウンターに座って眺められていたようで、淹れ方のテクニックの豊富さと使い分けの柔軟さ、コーヒーの味わいについてとことん感心し感激されていた。

そして、「こんないいお店なのに6月末で閉店なんてもったいない」と書かれていたのだ。

私は強く興味をひかれた。そこまですごくておいしいコーヒー屋があるんだ!そしてそのお店が近々閉店・・・・!?

詳しく聞くと、もともとシェアキッチン&スペースに木曜だけ間借りしているお店で、その間借りの期間が6月末に終わってしまうとのことだった。

https://www.instagram.com/twilight_coffee__/

4月に楽しいコーヒー体験をした私は「よし、閉店までに絶対行くぞ」と即決。

栃木の友達に連絡し、ホテルをとり、前後の予定も確認して5月30日には栃木にやってきていた。この身軽さは無職ならではだよね。お金はなくなっちゃう一方なんだけど。

そして16時半から20時半ごろまで4時間、ゆっくりと時間をかけてお水も飲みながら、素敵な3杯のコーヒーをいただくことになった。

Twilight CoffeeについてのSNS投稿(点線で1投稿ずつ区切ってます)

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コーヒーマニアの人が美味すぎと行っていた新栃木駅徒歩10分くらいのコーヒー屋にきてます
週替りでお店がかわり、木曜が噂のコーヒー屋
コーヒー屋だと気づかなかったけど良く見たらすごい素敵
内装も素敵

遠くからみると昔ながらの何かの用品店に見える。近づくまでコーヒー屋と認識できなかった。
2024年5月30日時点の曜日ごとのお店の名前。毎日別のお店が入っている。

この日はTwilight Coffeeが担当する木曜。内装はもちろん同じだが食器や調理器具などはお店ごとに異なるらしい。

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美味しいコーヒーとケーキのために、みんなジーーーっと待っている
一人のお兄さんが1つずつ丁寧にやってくれているのをみんなわかっている
わたしもコーヒーのおかわりとケーキの追加を頼みたいが、1人のお支払いとお見送りをして、1人の新しいお客の注文をしっかりヒアリングしてとって、さらに今もう一人のお支払いと、コーヒー豆お持ち帰りに対応するのを待っている

そして今さらに新しいお客が来たので、そちらのお客さんへ向かって歩き出すお兄さんに「あとで追加注文良いですか」とだけ伝えた。「待っててもらっていいですか」ときかれて食い気味に「もちろんゆっくり待ちます!」と答えた。

写真は、さっき食べ終わった浅煎りコーヒーとプリン
紙は、友人が車で来ると伝えるとていねいに説明しながらかいてくれた駐車場の地図

コーヒー。温度が指先にも伝わるカップで、アチアチ、としながらゆっくり飲む。これも店主の方が狙ってやっていることらしい。
コーヒーを飲みにきたはずなのにプリンのビジュアルや味にも夢中になってしまった!
二つを並べてみた図
友人が後から車で来るのですが、と伝えたところ、駐車場の地図を書いて渡してくださった。CHIDORIはtwilight coffeeが間借りしているシェアキッチン&スペース自体の名称。

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カウンターがようやくあいて、席を移動させてもらう。このお店を勧めてくれた人が「カウンターに座るとお湯の入れ方までひとつひとつ工夫しているのがわかるのでみていて面白い」と言っていたので。客足も落ち着いてきたので今がチャンスと思い、「淹れ方に興味があるので見たり撮ったりしても構いませんか」ときくと、淹れ方のこだわりを喜んで説明してくださった。聞きすぎたかなと話を止めても、向こうから追加で話を加えながら進めてくださるほどだった。
エアロプレスとネルドリップの説明を細かく聞き、後者については使っている豆とそれのネルドリップしたものを試飲で出してくださった。
二度目の注文はデカフェのエチオピア(ペーパードリップ)と洋酒を含んだナッツとドライフルーツのケーキであるカトルカール
デカフェとは思えないしっかりしたコーヒー味だった


撮ってかまいませんかと伝えてお兄さんが他で作業されてる間に撮らせていただいたカウンターからみたキッチン。様々な淹れ方ができるように器具が手前側に並んでいる。
長居をしたいのでカフェインの摂りすぎを防ごうとここでデカフェを挟む。コーヒー素人の私には普通のコーヒーとそん色ない、とてもおいしいコーヒーに感じた。プリンもそうだが、デザートとの組み合わせはお兄さんに意見を聞いて選んでいる。
豆の周りにしっかり油が浮いててらてらしている様子を見せてもらう。焙煎してから毎日変わっていくらしい。プラケースに5/23 kenyaと書いてあった。この日5/30なので一週間ほどたった豆だ。
てらてらしていた豆をネルドリップしたものを試飲させてもらう。紙のフィルターとちがいネルドリップは豆の油をあまり吸うことがなくそのまま出来上がりのコーヒーに入れることができるので少しまろやかなかんじになる、と説明を受けた気がする(ちょっとうろ覚え。しっかりメモするんだった。)

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元々カフェインに弱いので一杯の浅煎りと一杯のデカフェでクラクラ来てしまう。正確には一杯目だけかな。
話を聞くとなんと店長さんも1日3杯くらいしか飲めず、味見には匂いを嗅いだり啜る(カッピングっちゅーらしい)らしい。たしかに、カウンターに座ってる間に他の方のコーヒー淹れる時も一杯一杯を匂いを顔を近づけて嗅ぎ、啜って確認してらした。それを指摘すると豆間違いや湯量の間違いなどのケアレスミス対策とのこと。
コーヒーの界隈には試飲会ではなくコーヒーのカッピング会というのがあることも知った。カフェインのとりすぎになることなくたくさんのコーヒーの味を見るためにみんなで啜ったあと吐き捨ててまた別のコーヒーを啜るを繰り返すんだそう。

カフェイン休憩も兼ねて自家製コーラを頼んだ
シロップを作るたびに気まぐれで配合を変えているらしい
レモンとアニスが結構強めのコーラ
定番のカルダモン、クローブ、シナモンスティック、生姜、ブラックペッパーも入っていて白砂糖でスッキリ仕上げてるらしい
きび砂糖や三温糖では駄菓子のコーラぽくなったんだという
これも美味しかった

すっきりとしたお行儀のよい味のクラフトコーラ。シロップを作るたびに配合をきまぐれでかえているらしい。メニュー名も文字通り「きまぐれ自家製コーラ」
コーヒー一覧。一杯目を浅炒りエチオピア、二杯目を少し深めのデカフェエチオピアでいただいた。ネルドリップでいただいたのは深めのケニア。
カトルカール=デカフェにあわせて頼んだ洋酒とナッツとドライフルーツのケーキ。オレンジの焼きこみタルトは私がプリンを食べているうちに品切れになってしまった。食べたかった。
その他飲み物一覧。他もたのんでみたかった。コーラはもちろんとってもおいしかった。

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栃木のマダミスつながりのお友達が仕事を終えてやってきて合流。店内は店長さんと我々だけになった。「今のうちに店内撮っても良いですか」と聞いたらOKだったので雰囲気の良い写真を数枚撮る。
駐車場のことを聞くなどして、あとから連れが来るのを暗に伝えていたおかげで、店長さんが気を利かせてくださったことがひとつあった。この時点で全てのデザートは売り切れていたのだけど、売り物にならないケーキの端っこの小さい部分をかっこよく並べて友人のために無料で出してくださったのだ。ホスピタリティがすごい。
私は最後に深煎りのコーヒーを頼んだ。試飲に出してくださったのと同じもの。「(試飲でネルドリップは飲んだから)ペーパードリップにしてみますか?味わいがかわりますよ」と言ってくださったが、店長さんが美味しいと思って出している方がいいなと思いそのままに。
店長さんは「自分は落ち込んてる時はこんな味、元気な時はこんな味が飲みたいというのがあって、特に常連さんにはその日のその人の雰囲気を見て違う淹れ方を勧めてそれにすることがある」らしい。そこまでコーヒーを自由に淹れられるのは楽しそうだなと思った。

最後に淹れてもらった深入りのケニア。説明を受けたからそう感じるのかもしれないけど試飲の時とおなじでまったりした味がするように思った。一杯目からずっと近くに小休止用のお水をいただいている。
友人向けに切れ端を粉砂糖でおしゃれにかざったカトルカールを準備してくださった。本当にありがたい。
夜が更けてからの店舗は明かりをむやみに強くしておらず雰囲気がいい。余談だが友人は私にあうために仕事勤めのあと少しお化粧などおしゃれをしてきてくれたのだが、私は気楽な旅行気分でパーカーにジョグパンツにスニーカーのラフな格好で、少し申し訳なかった。
玄関側の雰囲気。日中、ここに数人の人たちが腰かけて、持ち帰りの豆の準備や、持ち帰りの一杯のコーヒーを淹れてもらうのをお兄さんのペースにあわせてじ―――っと静かに待っていた。全員がお兄さんの美味しいコーヒーのために空気を合わせているように思った。この後の会話でその理由を知ることになる。

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味の調整をいろいろされているので、ふと気になって「どんなコーヒーがおいしいと思いますか」と聞いてみた。品評会もあるしそこにはもちろん厳然とした評価基準があるわけだけど、個人個人の「こういうのが美味しいと思う」とはまた違うと思っている、とのことだった。店長さんは温度や時間経過で味が変わっていくコーヒーに価値を見出していて、そういう変化のあるコーヒーを淹れ、それに気づいてもらえるよう、ゆっくり大事に飲んでもらえるよう、今の熱の伝わりやすいカップを使っているのだという。熱くてうまく持てないから、お願いしなくても自然とゆっくり飲んでくれるんですよと少し笑っていた。
ゆっくりさといえば常連さんたちはみんな静かに待たれてましたね、というと、以前は静かに順番を待ってもらうようルールを貼り出していたんだそう。ミスが多いタイプなので、間違わず丁寧にできるようそうしたのだとか。あと、自分がせかせかすることで、店内にせかせかした空気を出したくないというのも強いこだわりらしかった。
16時半頃から4時間近くいたけどずっと新鮮で面白いことに溢れている静かな空間だった。ものすごくいい体験だった。
6月末でこのお店での営業はやめ、インスタグラムで告知しつつ県内のイベントに出る予定らしい。空間の良さもあるので行ける人は行くと楽しいかも。
写真は帰り際に撮った夜のお店の玄関先と外観
https://www.instagram.com/twilight_coffee__/

玄関先。レトロな雰囲気があってこのシェアスペースの店内の内装は本当にかわいい。
店のすぐ外から撮ったもの。
夜にあらためてみると本当にぽつんと建っているように見える。シェアスペースなのでTwilightCoffeeが木曜に開店しなくなっても別の曜日は続くし木曜も新しいお店が入るだろう。

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おわりに 反省を含む


最初、この投稿を、Twilight Coffeeの最終営業日である6/27より前にしようと躍起になっていた。1人でも多くの人にこのお店を体験してもらいたくて。

でも、上の長ったらしいレポを読んでくれた人ならわかると思うが、そんな直前に情報を見つけた人が最終日にワラワラとやってきていいようなお店ではない。ミスしないよう、丁寧に、せかせかした空気にしないようにゆっくりと、ひとつひとつの作業を待ってもらってでもじっくりこなされるお兄さんのコーヒー屋さんなのだ。1人お客がきただけでコーヒー選びと準備とサーブで10分くらいは待つんだぞ(もちろん私も含めて美味しくて素敵なものをもらえるならそれでかまわないと思っている、と思う)。数人きていろいろ質問し注文を重ねたら、最後の別れを惜しむ機会をなくす常連さんもいるだろう。

編集をしている途中でハッとし、それにすぐ気づかなかった自分に少し落ち込んだ。自分と同じようにインターネットの海の中から人の感想をみつけだし、それを縁にと惹かれて行く、というのは素晴らしい出会いだ。しかし、見ても数人のnoteにせよ、どこの誰がその情報をどう切り取って他所で広めだすかはわからないようなインターネットの世界。このお店の残り時間を思うと閉店前には投稿できないな、と思った。

レポの中にも書いたようにお兄さんのコーヒー屋さんは店舗がなくなっただけでまだ続けられるつもりのようだ。もしこの記事を見て興味を惹かれた方がいたら、インスタグラムのお知らせを待っていてほしい。

思い返しても新鮮な楽しさと共に心が優しく凪いでいくような、しみじみいい体験だった。
急いだり効率化することはあっても、意識してとても丁寧にゆっくりする、させられる、ということは長くしてなかったことに気づいた。そんな空気の中にいたこと、最近ありますか?

旅行代じゃ安いくらいの贅沢な時間でした。

こういうのがあるから人生はやめらんね~よなあ~~~!


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