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Pythonのカリキュラムデザインを考え中

Python学習のカリキュラム作りをいろいろ考えています。

想定では30人くらいのクラスを教える場面設定です。


WHAT、PATH、STAGEを考え中

まだ何もかも妄想段階ですが、何を学ぶのか(=WHAT)を時間軸に並べたときに

・どういった進め方の経路(=PATH)があるのか、

とか、

・PATHに含まれる段階(=STAGE)毎に何に注力すべきか

などを考えています。


考えていて思ったのですが、これはひとりで考えていても限界があるな、と。

誰かそういうことを仕事で経験されている方を見つけて話を聞きたいなという気持ちが湧いてきました。

これは近いうち行動を起こすかもしれない。


身近な人に聞いてみた

自分があまり学校というもののお世話になったことがないので、自分が教わった体験から想起することに限界を感じました。

そこで、一番身近な私の奥さんに少し話を聞いてみました。
彼女は1年間、靴職人になるための職業訓練校に通っていたので、そこでのカリキュラムの内容を改めて話してもらいました。

プログラミングと靴制作は業界的には距離感がありますが、「技能を教える」という面では非常に近いものがあります。


ヒアリングメモ ー 職業訓練校のカリキュラムデザイン

ひとまず今日の投稿は、奥さんから聞いた靴制作の職業訓練校のカリキュラムデザインをメモしておこうと思います。

***

・期間は1年間

・1クラス20人程度

・先生は複数人いらっしゃる

・入学時点で生徒それぞれがやりたいことを先生に伝える(あくまで参考)

・年間を通して1グループ4人程度の班に所属する

・この基礎となる班のメンバー構成は名前順で機械的に決定される

・ただし、課題によって班分けが動的に変更される

・前半の半年はとにかく基礎

***

・先生がやって見せて、同じように作業できるかにフォーカス

・靴制作に必要なことをとにかく一通りやる

・前半の課題で個性や応用を求まられることはない

・量産性や品質(制作の精度)重視の展示会が半年目にあり、そこへの製品提供をひとまずのゴールとしてみんな頑張る

***

・前半の半年(技能の基礎研修)で現実に直面する → 実際なにができるかを確認する(せざるを得ない) → 入学当時にやりたかったことが実現可能か見直す

・その上で後半に取り組むジャンルを選択する
(制作工程も細分化されているし、企画営業などの制作以外の方向性に進む生徒もいるし、卒業後に独立したい生徒はある程度全部できないといけない)

***

・後半のカリキュラムはそれぞれの生徒が選択したジャンルに対応する授業内容になる=取り組む課題がジャンル特定的になる

・後半になると、名前順で機械的に決められた班よりも、ジャンル別に構成されたチームで作業することが多くなる

・卒業展示には年間を通じて学んだスキルを発表することが求められる=カリキュラムのゴール

***

・カリキュラムを通して、先生と生徒が定期的に面談し、スキルマトリックスを作っていく


感想

現実的に自身の向き不向きを知るために、「とにかく見様見真似で一通りやってみる」というカリキュラムを前半に置くのはすごく大事だなと思いました。

あと、前半を丸っと「自分の限界を確認する時間」に割り当ててしまう大胆さは見習いたい。結構、「こういうことをやりたい!」という目的の方に重点を置きすぎると、大事なことを忘れてしまいそう。

段階特定的に何に注力するかを変化させていくにしても、基礎中の基礎みたいなものは「軸」としてしっかりないと厳しいものがありますよね。そこがブレまくると全然学習にならない気がします。

こういうカリキュラム作りって「これが正解」というのはないと思うんですが、今はその分野ではひよっこなので、いろいろ先人たちの知恵を取り入れていきたいと思います。

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