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西と東に対話の輪を広げたい【チャット対談】村山葵 × 中村心

今日の投稿では、関西で「対話の文化祭」に参加し、またイベントの企画にも関わってらっしゃる村山葵さんとの出会いから、「オープンダイアローグ」をキーに関西と関東の違いなどについて話した内容、そして、今後協力して対話の輪を広げていきたいと共感し合ったこと、その背景などについて書きたいと思います。


葵さんとの出会い

先日、偶然にも関西にお住まいの村山葵さんとお知り合いになることができました。

彼女がたまたまご友人の紹介でNeribaに遊びに来てくれた際に、僕は別の用事 ー 読書会の打ち合わせ ー でNeribaに来ていました。↓

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この日はちょうど読んでる真っ最中の本を持参していました。
これがその2冊。

イベントの内容が、ロープレ的に好きな本のプレゼンを練習してみよう、というものだったので、僕は「ナラティヴ」「当事者研究」「オープンダイアローグ」…など、勉強し始めたばかりのキーワードを組み合わせてプレゼンしました。

すると葵さんがピピピッと反応してくれました。

正直びっくりしました。

だって、このへんの話題ってすごくニッチだと思っていたからです。あんまり知ってる人いないだろうなぁと思ってました。上記の2冊もたいてい大型書店の医学書のコーナーに行かないと置いてないですし…。

話を聞いてみると、彼女は大阪にある住み開きの家を仲間と一緒に運営していらっしゃるそうです。
また、その家で2019年9月に「対話の文化祭」という5日続きでオープンダイアローグを実践するイベントを開催したそうです。

すごいですよね!

僕が最近オープンダイアローグに興味を持ち始めたところで、ものすごくタイムリーにこのような活動をされている方、しかも、僕がベースにしている東京ではなく、関西で活動されている方とつながれたことは本当にラッキーだと思いました。

今日は、そんな村山葵さんとチャットで意見を交わした内容を掲載したいと思います。


オープンな対話文化を東西で広めていきたい


村山葵: 関西は対話の文化がさかんで、自分の問題をみんなの前で話して一緒に考える場所が色々あります。


中村心: それはいいですね。東京だと僕が知らないだけかも知れないですが、文化としては薄い気がします。


村山葵: 東京の友達がよく、話せる人がいなくて孤独だ、お酒が飲めないから人と話せる場がない、と言います。
そういう話を聞くと、東京にも関西のような対話の場ができてほしいなと思ったりします。


中村心: 僕は関西方面の文化にほとんど触れたことがないので、すごく興味がありますね。一度行ってみたい!


村山葵: ぜひぜひ!


中村心: そう言えば先日noteに前編後編に分けて自己物語を書いていました。いきなり結構重めな自己紹介になってしまうのですがお時間あれば是非感想など聞かせてください。

※ 「自己物語」とは当事者研究の分野で使われる用語。第三者的な視点ではなく当事者の内面から語られる言葉を用いたナラティブ(語り)ぐらいの意味。


村山葵: note拝読しました。
オープンな対話、これまではどちらかというと文系、心理関係職の人が興味を示してる、知る人ぞ知るコアな集まりという印象でしたが、いま、心さんのようなバリバリの理系の人たちの間にも広がっていっているんだな、となんだか感慨深い気持ちになりました。
私がいちばんはじめに対話の会に参加したのは、もう2年ぐらい前になりますが、その頃は参加者は女性が多くて、女子のくっちゃべり会みたいになってて、男性ももっと興味を示してほしいなと思っていました。
心さんのnoteを読んで、ああ、今きっと誰もが「本音を言える場」を求めていること、そしてそのことを堂々と言えるようになってきているんだなと感じ、嬉しく思いました。(もちろん、まだまだ言えない人はたくさんいると思いますが)
この潮流をどんどん広げていきたいなと思います。



オープンダイアローググループ

と、こんな会話をチャットしてしていた流れで、葵さんがこれまでに知り合ったオープンダイアローグ関係の人も巻き込んでいきたい、ということで、ひとまず手軽に作れるFacebookのグループチャットを開設してくれました。


村山葵: メッセンジャーグループを作成してみました。
そこで、オープンダイアログ関係の情報をやり取りしましょう。
身近で興味ありそうな人も招待していってください。


中村心: ありがとうございます!
この輪、広がっていくといいなぁと思います。
対話のファシリテーターができる人はもっと居てもいいと思うし、対話を必要としている人はもっと気軽に身近な集まりに出向けるようになればいいなぁと思うんですよ。


村山葵: 対話を必要としている人、身近でもたくさんいて、なんというか病院に行きたいのに病院が近くになくて行けないみたいな感じになっていて、なんとかせねばと思ってしまいます。
是非、集まって対話していきましょう!


最低限のお金はやっぱり必要

ちょっと最近課外活動・ボランティア的なやり取りが増えてきました。それは自分だけじゃなくて、周りでもそういう人が多くなってきたと感じます。

なにか物事を動かすときには、最低限交通費なり食費なりがかかりますが、そういうお金の面について思うところがあったのでこんな記事を書きました。

そういう流れもあって、葵さんと次のような話に及びました。


中村心: 対話できる機会を広めていく活動の中で、最低限の血液としてのお金が回るようにしたいと思うんですよね。やっぱり活動費の捻出で四苦八苦するようだと続かないですから。
そういうのは志を共有してくれる企業さんなどを味方につけた方が良いと思っていて、チャンスがあればプレゼンしていきたいなと考えています。


村山葵: お金。大事ですね。
私はそうしたノウハウがないので、是非、いろいろ見聞きして勉強していきたいと思います。
身近なところであたたかい場を作ると同時に、社会的なムーブメントにしていく場面に身を置きたいですね。


中村心: お金についてなんですが、多分ですね、
1. 僕がいるIT業界(基本、金回りが良い)と
2. その他の業界(クリエイティブとか接客とか→お金になりにくい業界)
この2つの間に接点が必要なんです。
そこで僕みたいのがちょこまか動いて橋を架けられればいいな、と。
対話を必要としている人たちは偏在的にどの業界にもいらっしゃるのでニーズはどこにでもあるはず。あとはつながりさえすれば、ひとつ話が前進するんじゃないか?というのが今の仮説なんです(すみません、あんまり言語化できてないです…)。


村山葵: なるほど!興味深いです。


中村心: お金は溜まりやすい場所に溜まってるだけなんですよ。
で、それを貪欲にシェアしたがらない人が昔は多かったけど、最近そこが結構緩まってきてる感じがするんです。だから、起業家の方や先輩経営者の方とお会いする機会にはこういう話を積極的にしていきたい。
そこで葵さんのような方々のバックアップがあれば僕は本当に動きやすいです。



まずは経験不足を解消します!

という感じでアイデア交換からオープンダイアローグのグループ活動が始まったのでした。今は自分の経験不足を補うべく、オープンダイアローグの先輩たちとつながること、いろいろ教えてもらうこと、そしてIT業界・エンジニア出身の自分だからこそみんなのためにできることをやろうと思っています。

またなにか進展があればアップデートしていきます。

応援よろしくおねがいします!


SN


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